今年も関東で寒い日が続いています。
お家でゆったりと過ごすのも冬の醍醐味ですが、だんだんと暖かく感じる日も増えてきてお出掛けの候補地を探している方も多いのではないでしょうか?
この記事では、40・50代の女性向けに早春の訪れを感じるのにぴったりな「千葉の椿の名所」を紹介します!
南北に広がり太平洋に面している千葉県は山々にも恵まれているため、自然を感じられる名所がたくさんありますよ。
- 営業時間や料金、園内施設ついて
- 見頃はいつ?
- 知っておくとより楽しめるお得な情報!
などの気になる部分もご紹介しますのでぜひ春のお出掛けの参考にしてみてくださいね。
冬に開花する椿はどんな植物?一番の見ごろは?
椿と言えば、深緑でツヤのある葉っぱに、赤の花びら、黄色のオシベのコントラストが美しいですね。
実は椿は古くから日本で愛されてきた花なんですよ。
例えば花は、茶道での雰囲気を彩る茶花として生けられ、種から取れる椿油は化粧品やヘアオイルに使われています。また木材は、丈夫なため印鑑や将棋の材料にもなっていました。
日本の生活文化を感じることが出来るのは、おもむきがあって素敵ですよね。
日本に生息する多くはヤブツバキ・ヤマツバキと呼ばれます。色は赤、白、ピンクがあり、柄は斑点模様を持つ種類もあります。
椿の名前の由来
椿の葉は冬でも枯れずに青々としていることから「強葉木(つばき)」や「艶葉木(つばき)」が転じてつばきになっています。
花言葉には「誇り」「控え目な優しさ」という意味があり、「誇り」は椿の美しさに由来していて、別名「日本のバラ」とも呼ばれていますよ。
椿の見頃
一般的な椿の見頃は、冬(12月〜2月)です。
しかし椿は、江戸時代頃から人気で品種改良が盛んに行われてきたため600品種以上あり、それぞれ開花時期が異なってきます。
種類ごとの見頃についても解説していきます。
【冬の椿の種類と見頃】
一口に「椿」と言っても、開花時期に幅があることが分かりますね!
椿の名前 | 色 | 開花時期・見頃 | 特徴 |
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白妙蓮寺 | 白 | 11月〜3月 | つぼみは丸く小ぶり・花びらがフリル状 |
千賀の鶴 | 白 | 12月〜4月 | 葉が縦長・枝がすっきりしている |
白八朔 | 白 | 12月〜 | 寒くても安定して咲く・咲き進みが緩やか |
紅妙蓮寺 | 赤 | 10月〜4月 | 綺麗な丸のつぼみ・照りがあり大きい葉 |
ことじ | 赤 | 10月〜2月 | 一番真っ赤な椿・つばきらしい花 |
赤西王母 | 赤 | 11月〜4月 | かすかに甘い香り・枝がしっかりしている |
千葉椿の名所3選!その1:いすみ市・椿公園
1つ目の名所はいすみ市にある椿公園です。
平成6年(1994年)に開設され関東の中でも比較的新しい施設です。
山々の景観を生かした園内には吊り橋が2つかかっており、園全体になんと1000種類もの多種多様な椿があります。これだけ多くの種類の椿が観賞できる名所は日本でも数えるほどしかないのです。
とにかく広い園内なので、椿も様々な場所に咲いています。
冒険気分でいろんな椿を探すと、ここにもあった!こっちにはこんな椿がある!と発見が楽しめますよね。行くときにはぜひ履きなれた運動靴を用意してくださいね。
展望台から見える太平洋が綺麗!運よく鹿を見かけた!と言う口コミもあり、混雑状況については朝早い時間帯は人が少ないので快適に散策ができた方が多いようです。
施設の利用案内
営業時間 | 開場・開門がないためいつでも入ることが出来ます |
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料金 | 無料 |
椿の種類・見頃 | 1000種類・2〜3月(種類により開花時期は異なります) |
駐車場・トイレ | どちらも設備あり |
所在地・アクセス |
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公園には自然のままの森林や池が残っており、野鳥観察も楽しめます。広大な園内の様子はこちらの動画でチェック出来ます。
千葉椿の名所3選!その2:佐倉市・佐倉城址公園 ヤブツバキ
2つ目の名所は佐倉城址公園の中にあるヤブツバキです。
佐倉遺跡には天守閣跡など城跡がたくさん残されています。また茶室や佐倉城に関する展示センター、四季折々の植物も楽しめますよ。
中でもおすすめはツバキ科の「夫婦モッコク」です。
見た目こそ椿らしくはありませんが、51個ある千葉県指定天然記念物の1つに指定され、樹齢は300年以上・高さ10メートルをゆうに超えます。古くからある椿をそのままの形で見られるのは歴史が感じられて感慨深いですよね。
訪れているのは地元の方が多いので、犬を散歩したり、ジョギングをしたりと穏やかな時間を過ごすことができた、散策しながら歴史が辿れるのは楽しい!と言う声もありました!
施設の利用案内
営業時間 | 午前9時から午後4時 |
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料金 | 入園無料 |
椿の種類・見頃 | 樹齢100年以上のヤブツバキ・12月〜3月 |
駐車場・トイレ | どちらも完備あり |
所在地・アクセス |
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佐倉市観光紹介サイトでも公園の紹介が動画にまとめられています。
千葉椿の名所3選!その3:館山市・城山公園 つばきの径
3つ目の名所は城山公園にあるつばきの径(みち)です。
城跡を整備した公園で、日本庭園や博物館があり園内は椿・梅・桜・ツツジなどの花木で彩られています。
ツバキの見頃は2月~4月ごろで、頂上の館山城へ続く道に沿って約900本が植えられており圧巻です。頂上から見た海と街、館山城をバックに写真を取ると、椿が映えるのでまるで雑誌の写真のように取れますよ。少しズームしてから花にピントを合わせると背景がボケて上手に撮るのがコツです。
施設の利用案内
営業時間 | 午前9時〜午後16時45分 |
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料金 | 入園無料 |
椿の種類・見頃 | ヤブツバキ・乙女椿など / 2月〜4月 |
駐車場・トイレ | どちらも完備あり |
所在地・アクセス |
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園内の風景や絶景がこちらの動画から見られます。
椿の名所のNGマナーと注意点!
椿の名所では気をつけるべきことが4つあります。
さっと頭に入るので内容なのでチェックして椿の観賞を存分に楽しんでくださいね。
椿の花に対するマナー
A、花は触らないようにしましょう。
衝撃を与えることで花が落ちてしまうためです。椿は花びらではなく花ごと落ちることでも有名ですね。また椿の葉っぱには、チャドクガという毒を持つ蛾の幼虫がいることがあります。
死に至ることはありませんが、触ってしまうと手が数日痒くなります。注意しましょう。
A、花の持ち帰り禁止されています。
生えている花はもちろんのこと、落ちてしまった花も持ち帰りはNGです。場所によっては苗木の販売もされています。詳しくはホームページを確認しましょう。
A、花の写真はOKです。モデルを用意した撮影には事前確認をしましょう。
名所であると、庭園観賞をスムーズに行うために特別な撮影の場合は事前申請を必要とする所が多いです。普段の観賞としていく場合には、特に申請は必要ありませんが交通量が多い道では三脚使用はご遠慮くださいという表記もありますよ。
A、一般的に禁止事項とされるのは、喫煙・飲酒、楽器・笛・スピーカーなどの使用、テント等の使用などです。他の方に迷惑がかかるような遊びや行為をしなければOKです!
HPを確認してから、気持ちよく椿の観賞と園内散策を楽しんでくださいね!
千葉近郊にも名所がありますよ!
千葉県のおとなり東京や少し足を伸ばした神奈川にも椿の美しい名所がありますよ。小旅行気分のお出掛けにもおすすめですので、参考にしてみてくださいね。
その1:東京都・小石川植物園 ツバキ園
東京大学大学院理学系研究科に付属して作られた植物園で日本最古の歴史を持ちます。
92種類のつばきが栽培されており、見頃は12月から3月頃です。園内が起伏に飛んでいるので、散策するだけでも冒険気分が味わえるのが魅力ですよ。
所在地・アクセス
- 〒112-0001 東京都文京区白山3丁目7番1号
- 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」から徒歩15分
開園時間
午前9時~午後4時30分(但し入園は午後4時まで)
入園料
大人500円 / 小人150円
問合せ先
TEL : 03-3814-0138
その2:東京都・神代植物園 つばき・さざんか園
深大寺に隣接した植物園で温室や噴水があり、季節の草花を楽しむことができる名所です。
椿園は一番奥のエリアにあり、毎年3月に行われる「椿・さくらまつり」がおすすめです。期間中はコンサートや花のガイドツアーが行われていて春の訪れを楽しむことが出来ますよ。
所在地・アクセス
- 調布市深大寺元町二・五丁目、深大寺北町一・二丁目、深大寺南町四・五丁目
- 京王線調布駅から小田急バス(12番乗り場)
- 吉祥寺駅または三鷹駅行き「神代植物公園前」下車
開園時間
午前9時30分~午後5時(但し入園は午後4時まで)
入園料
大人500円 / 小学生以下無料
問合せ先
TEL 042-483-2300
その3:神奈川県・川崎市緑化センター
二ヶ領用水という川を挟んで、東園と西園から成り立っています。
東園にある椿園では約200種の椿が2〜3月ごろに見頃を迎えます。また同時期に「ツバキ展」も開催されています、川崎市ではつばきは市民の木として親しみがもたれているため、一輪挿しなどの生活に近い形の展示が特徴的です。
所在地・アクセス
- 〒214-0021 川崎市多摩区宿河原6-14-1
- JR南武線 宿河原駅下車 徒歩約7分
開園時間
午前9時〜午後4時
入園料
無料
椿だけじゃない!冬に見頃をむかえる花は?
寒い季節を迎え、花や植物はさみしい見た目になるイメージが多いのではないでしょうか?
実は椿以外にも冬の期間に咲く花は多くあります。例えば、黄色の花が印象的なスイセン、早春を知らせる梅、ロウバイや寒桜などです。
これらの花は12月から2月後半に見頃を迎えますが、なぜわざわざ寒い冬に花を咲かせるのか不思議ですよね。
春や夏は気温も高く植物にとっては過ごしやすい季節ですが、それだけ同じ時期に咲く花の種類もかなり多いと言えます。
冬に花を咲かせる植物たちは、この生存競争から生き残るために時期をずらして咲くように進化してきたんですよ!春の虫たちの代わりは、メジロやヒヨドリたちが蜜を吸いに来ることで受粉がされています。
冬に咲く花にはこんな物語があって、花を咲かせているのかと思うと素敵ですよね。
まとめ
紹介した項目について簡単に振り返ります。
椿は日本のバラとも言われるように冬に咲く美しい花として有名です。見頃は12月〜2月ごろで、古くから品種改良も盛んなため色や開花時期にばら付きがあります。
名所の1つ目は、いすみ市にある椿公園です。
山々の土地を生かした広い園内には、通常の椿展示の2−3倍以上の約1000種類以上植えられています。森林や池が自然のまま残っているので、散策中に野鳥に出会えるのも楽しい点です。
名所の2つ目は、佐倉市・桜城址公園です。
城跡が数多く残されていて、歴史と共に椿の観賞が楽しめる名所です。
中でも千葉県指定天然記念物となっている「夫婦モッコク」は高さ10mを超え、樹齢は300年以上の椿科の樹木として有名ですよ。
名所の3つ目は、館山市・城山公園です。
園内の頂上にある館山城へ続く道に沿って、約900本の椿が植えられており、この風景はまさに圧巻です。城や海岸沿いの街を背景に写真を撮ると、真っ赤な椿が映えて素敵な1枚になりますよ。
椿の名所の注意点としては
- 花は毒を持つ虫がいる可能性があるため、触らない。
- 落ちた花は持ち帰らない。
- 写真はとってOK。ただしモデルを使う撮影は事前に申請をする。
- 気持ちよく観賞ができるように、大きな音を出したり喫煙・飲酒はNG。
詳しくはホームページをチェックしましょう。
そして千葉県近郊の椿の名所として
- その1:東京都・小石川植物園 ツバキ園
- その2:東京都・神代植物園 つばき・さざんか園
- その3:神奈川県・川崎市緑化センター
以上3つの場所を紹介いたしました。
冬に花が咲くのは、椿の他にもスイセン、梅、ロウバイや寒桜などがあります。
植物の中の生存競争を勝ち抜くために、敢えてライバルの少ない冬に花を咲かせることを選んだんですね。とても賢い冬の花たちは、今回紹介した植物園でも観賞ができますよ。
千葉にもたくさんの椿の名所があり、私も早速足を運んでみたくなってしまいました。
花や風景を写真に収めたり、のんびりと園内を歩くだけでも家の中にいる時とは違ったすっきりと清々しい気持ちになれますよね。
コロナ禍による緊急事態宣言も解除され、千葉でも一般開放を通常通り行っている場所が殆どです。
年始の思い出作りや冬のお出かけにぜひ今回の名所3選を参考にしてみてくださいね!