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クリスマスケーキは買わない方がいいと言える理由3選!今年はどうする?

今年もクリスマスの季節がやってきましたね!子供たちも大好きなクリスマスケーキ、皆さんはいつもどうしていますか?

近年では大手百貨店だけでなくコンビニやスーパーでもおいしそうなケーキの予約が出来るので目移りしてしまいますね。

そんなキラキラとおいしそうなクリスマスケーキの裏側、考えたことはありますか?

どうやってあんなに沢山作っているんだろう?余ってしまったら?買わない方がいいとも聞くけど、そこにはどんな理由があるのでしょうか。

この記事ではクリスマスケーキを健康や環境の面から考えてみます。

読んだらクリスマスケーキの見方が変わってしまうかもしれません。

クリスマスケーキを食べる習慣になったのはいつから?

日本のクリスマス

クリスマスですが本来の意味はイエス・キリストの生誕を祝う日です。

誕生日ではありませんよ。

日本では恋人と過ごすイメージもありますが、海外では家族と過ごすものですね。

日本人は無宗教と言いますが、実際日本でキリスト教を信仰している人は人口の0.8%程度なので、宗教的というよりクリスマスという“イベント”の意味合いが強いです。

日本のクリスマスは1552年、宣教師によって現在の山口県で行われた降誕祭が一番最初と言われています。本格的に広がったのは、1926年からです。

かつては天皇の生誕と崩御の日が祝日とされていたため、大正天皇の崩御の年である1926年から12月25日が祝日となり、国民に一気に広まりました。

日本のクリスマスケーキの歴史

ではイチゴののったクリスマスケーキが日本でこれほどまでに浸透したのはいつからでしょうか?

明治43年(1910年)、ペコちゃんでおなじみ不二家の創業の年のクリスマスに日本で最初のクリスマスケーキが売り出されました。そのケーキはドライフルーツと洋酒をたっぷりと使い、砂糖とアラザンをまぶした甘いフルーツケーキ。

※アラザン:甘味のある銀色の小さな丸いつぶつぶです。ケーキなどのデコレーションに使うと一気に華やかになりますよ!

今のイチゴの乗ったデコレーションケーキの形になったのは大正22年(1922年)。日本人向けのクリスマスケーキとして開発されました。

最初こそ贅沢品として庶民には手の出しづらい食べ物でしたが、冷蔵庫の普及と不二家の販売戦略により、“クリスマスにはケーキを食べるもの“として広まっていきました。

その後はデコレーションの種類は変わりますが、基本形は同じ作りで現在まで続いています。

あの不二家が今のクリスマスケーキの土台を作ったんですね!

世界のクリスマスケーキ

いちごと生クリームの乗ったデコレーションケーキは実は日本独自のものです。

世界ではどんなクリスマスケーキが食べられているのでしょうか?

アメリカ

他民族国家であるアメリカでは近年Happy Holidaysという挨拶が使われるようになってきました。

ですがキリスト教徒も多い国。クリスマスのディナーは自宅で家族や親戚を集めたパーティーを行います。

日本のお正月のようですね。

クリスマスケーキはありませんが七面鳥の丸焼きが有名です。デザートにはパイやアイスクリームが多いようですよ。

イギリス

イギリスでも25日は自宅で家族でと過ごすことが多いため、外食しようにもお店は閉まっています。多くのイギリス人は教会に行ってお祈りをするよりも家族と過ごすイベントととらえているようです。

そんなイギリスのクリスマスケーキは、クリスマス・プディング。ナッツやドライフルーツなどがたっぷりと入ったどっしり濃厚なケーキです。たっぷりとブランデーをかけて火をつけて食べるようですよ。

とても大人向けのケーキですね!

フランス

カトリックの人口が多いフランス。11月末ごろからクリスマスシーズンが始まり、街は一気にクリスマスムードに!

フランスでも家族と過ごす大切な日なので24日が近づくと帰省ラッシュが始まります。美食の国でもあるフランスのクリスマスケーキはブッシュドノエルが有名ですね。

丸太の形をかたどっていますが、これには本当に諸説ありますので気になる方は調べてみてください。

市販のロールケーキにチョコレートクリームでデコレーションをし、これまた市販のサンタさんを刺すだけで案外それっぽくなります!

ドイツ

クリスマスマーケットが有名なドイツでは、近年街中でもよく見かけるようになったシュトーレンが有名ですね。ドライフルーツとナッツ、スパイスをたっぷりと使ったとても日持ちするパンです。

ケーキですらないですね。

クリスマスの4週間前のアドベントの期間からクリスマスの日まで一切れずつ食べて、味の変化を楽しみます。

 

こちら、アメリカのクリスマスの様子です!

本当に家族のための日ということがわかりますね!

日本のお正月のような光景です。ツリーやインテリアもとってもかわいいし、食事も豪華ですね!

日本ではケンタッキーが定番ですが、特別な日にファーストフード?!とかなり不思議がられているようですよ。笑

でもCMをみると食べたくなっちゃうんですよね!

クリスマスケーキは買わない方がいいと言える理由その1

冷凍ケーキ?!賞味期限は?

ではそんな日本のクリスマスケーキ。他の国とは違ったいわゆる生ケーキですね。普段は買わないけど、クリスマスだからとケーキを購入するご家庭もあるでしょう。

もちろん需要は増します。ではこの増えた需要の分はどこでつくられるのでしょうか?

工場が臨時で増えるなんてことはもちろんありません。

答えは簡単!作り置きです。

大手コンビニやスーパーでは1~3か月前からスポンジを焼き、クリームを塗りそして急速冷凍。中には間のフルーツまで挟み込んでから冷凍するところもあるそうですよ。

そしてクリスマスケーキの受け渡しが近づいたら解凍し、デコレーションをして皆さんの手元に届くのです。

あれ?消費期限は?となりますよね。

この表記は商品が完成した日付、つまりデコレーションが完了した日付です。

冷凍技術が進化したことによりおいしさもそこまで損なわれなくなったとは思いますが、作り立てがおいしいことには変わらないでしょう。

クリスマス気分によって多少味もごまかされる…とは言え3か月も前のケーキにわざわざお金を払いたいでしょうか?

さて、いままで食べたクリスマスのケーキ、本当においしかったですか?

クリスマスケーキは買わない方がいいと言える理由その2

生クリームもどき?トランス脂肪酸? 

その1でケーキは冷凍というお話をしましたが、生クリームは冷凍には向きません。

冷凍ケーキで使われるクリームはホイップクリームが多く、生クリームとの違いは植物性油脂が使われていること。

生クリームは動物性由来の脂肪が100%なのに対し、冷凍ケーキでよく使用されるクリームはこの一部を植物性油脂に置き換えたコンパウンドクリームと呼ばれるものです。

このクリームの何が健康に悪いと言われるかというと、トランス脂肪酸の量です。

生クリームが100gあたり1.0~1.2gなのに対し、コンパウンドクリームは9.0~12.0gと大幅に上回っていることがわかりますね。

参考:農林水産省 食品中の脂質とトランス脂肪酸濃度(平成18・19年調査結果)

平成18・19年度調査結果(穀類加工品、豆類加工品、肉類、乳類、油脂類、菓子類、調味料・香辛料類):農林水産省

トランス脂肪酸はとりすぎると動脈硬化を引き起こす物質で、アメリカや台湾などでは使用を禁止されています。

その他多くの国でも規制されているのに対し、日本では表示義務すらないのが現状です。

まだ小さいお子さんがいるご家庭でも、ついキャラクターにつられてケーキを予約していませんか?

本当にそのケーキ食べさせていいのでしょうか?

もう一度考えてみましょう。

クリスマスケーキは買わない方がいいと言える理由その3

売れ残りケーキの行きつく先は?食品ロス問題

クリスマスケーキってホールで購入するかと思います。写真映えもしますしね。ただ当日1日で食べられるかというと、ちょっと厳しいですね。

私は年々ケーキを食べられる量が減ってきました。(前は2,3切れペロリだったのに…)

“消費期限”と書いてあるとお腹を壊すのが怖くて捨ててしまう、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、企業側はどうでしょうか。

クリスマスの日、ショーケースの中にはたくさんのケーキが並んでいますね。閉店間際にもかかわらずたくさんのケーキが並んでいます。売る側としては一つでも多く売りたいですね。

ではどうするかというと沢山作ります。在庫を切らさないように、一つでも売れるように。

売れ残った分は廃棄されていきます。

ある食品リサイクル工場では一日平均32t(2017年)を受け入れていたが、クリスマスケーキが大量に運ばれてきた日には34tと、2tも上回る量のロスが出ていたという話もあります。

日本の1年間の食品ロスは約600t(2018年)にも上ります。

参考:農林水産省 食品ロスとは

食品ロスとは:農林水産省

これは一日に直すと一人当たりお茶碗1杯分のごはんを毎日捨てていることになります。

食品ロスが引き起こす問題は、将来の人口増加に伴う食糧危機、焼却処理の際に発生する二酸化炭素、焼却後の灰の埋め立てによる環境負荷、と様々です。

本来生誕祭とはお祝いをする日であるのに、結果として多くの食品ロスを出し、自らの住む地球の環境を壊してしまっているのが現状なのです。

買わないけどクリスマスケーキは食べたい!

でもやっぱり食べたくなってしまうのがクリスマスケーキ。こんな行事くらいじゃないと食べないケーキ。子供だって大好きなケーキ。

しかし3か月前の、添加物だらけの、環境にも健康にもよろしくないケーキは食べたくない!!

今年は作ってみませんか?家族と、パートナーと、お友達と。みんなで作れば楽しくてお店のケーキにも負けないくらいおいしいですよ!

手作りするときのおすすめケーキレシピ

①簡単!クリスマスツリーのカップケーキ★☆

簡単!クリスマスツリーのカップケーキ★☆ by 子供と作るウチご飯
「簡単!クリスマスツリーのカップケーキ★☆」の作り方。カップケーキが簡単にクリスマス仕様に♪ クリスマスパーティーにも最適! 子供も大喜びです★ 材料: 生地、小麦粉、バター

小さなデコレーションケーキはどうでしょうか?

一つ一つが小さいので当日でも食べきれます!何よりカップケーキにデコレーションするだけなので簡単で楽しいですよ。

②バター好きの♪本格ブッシュドノエル

The page you requested was not found - Cookpad

いつもと違う、本格的なケーキを作りたいあなたにはこちら!

フランスの伝統ケーキ、ブッシュドノエル。スポンジから作るので大変ですが、お料理が得意な方はぜひ挑戦してみてください。

③発酵なし!初心者でも簡単に出来るシュトーレン【クリスマス】

発酵なし!初心者でも簡単に出来るシュトーレン【クリスマス】
ドイツのクリスマスの伝統菓子、シュトーレン。難しく、作るのに時間がかかるイメージですが、実は簡単に作れるんです。少ない材料で、発酵なし、時短で出来るレシピにしました。

意外と簡単に作れるようなので、シュトーレンも紹介します。

本場・ドイツと同様にアドベントから作って、一切れずつ味の変化を楽しむのも素敵ですね。

さいごに

ではおさらいしていきましょう!

 

  1. クリスマスケーキを食べるようになったのは?
    日本最初のクリスマスケーキは1910年に不二家が販売開始した、洋酒たっぷりのフルーツケーキ。日本人向けの現在のクリスマスケーキは1922年に発売。
  2. 買わない方がいい理由その1
    クリスマスケーキは冷凍が当たり前。大手では3か月も前から冷凍される。
  3. 買わない方がいい理由その2
    トランス脂肪酸を多く含むコンパウンドクリームを使用。食べすぎは将来動脈硬化を引き起こす!
  4. 買わない方がいい理由その3
    クリスマスケーキの大量廃棄。食品ロスによって地球環境が悪化する。
  5. 今年は作ろう!クリスマスケーキレシピ3選
    • みんなで作る、簡単カップケーキでデコレーションケーキ
    • 本格派にはこれ!ブッシュドノエル
    • クリスマスの訪れと一緒に楽しむシュトーレン

健康への影響はもちろんの事、わたしが一番深刻に考えさせられたのは環境問題の事です。クリスマス関連の食料品だけで大量に廃棄されている現実、日本の食品ロスの現状。そして栄養不足に苦しんでいる人たちが世界に多くいるという現実。

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を近年耳にしますね。

キーワードは “誰一人取り残さない” 貧困、飢餓、暴力を撲滅し、地球環境を守りながら経済を持続可能な限り発展させ、人権が守られることを目標とした世界の取り組みです。

参考:外務省 SDGsとは?

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クリスマスケーキというキーワードから少し視野を広げて考えてみてください。

大それたことはしなくても良くて、今年はケーキ作ってみようとか冷蔵庫の食品を腐らせないようにしよう、とかその程度でいいんです。

一人ひとりの意識が広がっていけば社会全体の意識も変わっていくと信じています。

今年は大切な人達と手作りのクリスマスと楽しんでみませんか?

きっと素敵な思い出になると思います。

Happy Holidays!

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・ ピザハットのクリスマスの混雑状況は?当日には買えない?予約は可能?

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