- 「会社の忘年会に行きたくない!」
- 「忘年会の余興だけは避けたい!」
- 「忘年会参加の強制ってパワハラじゃないの?」
年末に行われる会社の忘年会。お金を払ってまで上司に気を使うのは嫌ですよね。さらに、余興をやらないといけない場合、精神的負担が大きいですよね。
私も若手の頃、忘年会に参加せざるを得ず余興をやったことがあります。
実は、この記事で紹介する忘年会・余興の断り方を実践すると、誰でも簡単に断れるようになります!
この記事では以下の5つのポイントを私の経験談と具体例を交えながら解説していきます。
- 不信感を与えずに忘年会を断るポイント
- 忘年会の具体的な断り文句3選
- 上手な余興の断り方
- 忘年会に行かないとリスクがあるか
- 忘年会や余興の強要はパワハラやモラハラになるか
5分くらいで読める記事ですが、読み終わると忘年会や余興を上手く断る方法がわかっていますよ。
それでは、さっそくいきましょう!
忘年会の断りのポイント!相手に不信感を抱かせないコツは?
相手に不信感を抱かせずに忘年会を断るポイントは3つあります。
- 欠席理由は1つにする
- 納得する理由にする
- 具体的な情報を含める
これらのポイントを押さえておけば嘘だとバレる確率がグンと下がります。
では、それぞれのポイントを説明していきますね。
①欠席理由は1つにする
欠席理由は必ず1つにしましょう。相手によって理由を変えたり、嘘だとバレそうになったから異なる理由にしたりするのはNGです。信ぴょう性に欠けてしまい、相手に不信感を与えることになります。
たとえば、上司に聞かれたときに「ドクターストップがかかっている」と言い、先輩に聞かれたときに「両親が泊まりにくる」と言ったとします。その場は凌げるかもしれません。しかし、上司と先輩があなたの忘年会不参加の話をしたときに理由が食い違っていると、一瞬で嘘だとバレます。あなたの信頼は地に落ちるでしょう。今後仕事がやりにくくなる可能性が出てきます。
忘年会に行きたくないがために嘘をついているので、疑われる確率はどうしても高くなってしまいます。極力疑われないために理由はブレないように1つに絞りましょう。
②納得する理由にする
相手が納得する理由にしましょう。相手が納得しないと必ず質問攻めにあいます。質問攻めにされると嘘だとバレる可能性が高くなります。
たとえば、「結婚式の2次会があって」という理由はNGです。数ヶ月前から決まっていてもおかしくない予定ですが、タイミングよく開催されるわけがありません。平日の夜に開催されるのはなかなか起こりえないことです。「どこで?」「なんで平日の夜なの?」などと質問攻めにあい、その度に嘘を重ねることになります。
嘘を重ねるとバレる確率が格段にあがるので、最初から相手が納得する理由を提示しましょう。万が一、本当に開催されるのであれば、招待状やLINEのやり取りを見せれば信じてもらますよ。
③具体的な情報を含める
嘘を本当のように信じ込ませるためには具体的な情報を含めることが大事です。具体的な情報を含めると信ぴょう性が高まり納得してもらいやすくなります。
たとえば、「結婚式の余興の練習」という理由です。これだけを聞くと嘘っぽい理由ですが、具体的な情報を含めると印象が変わります。
- 「結婚式の余興の練習で自分が幹事。」
- 「結婚式の余興で楽器を演奏する。スタジオとみんなの予定が忘年会の日しか空いてなかった。」
本当のことのように聞こえてきませんか。
相手に嘘を信じ込ませるためには具体的な情報を入れて話すようにしましょう。ただし、聞かれてもいないのに自分からたくさん話してしまうと、嘘っぽさが出でしまします。難しいですが、話過ぎない程度に話しましょう。
これらの3つのポイントを上手く取り入れて忘年会を断りましょう。
なんて断ればいいのかわからなくなってしまった人は、次に紹介する具体的な断り文句を使って忘年会を回避してください!
忘年会の具体的な断り文句3選!
ここでは具体的な忘年会の断り文句を3つ紹介します!
私も使ったことのある理由ですが、ほとんど疑われたことはありません。
断り文句3選!
- 「その日、ずっと行きたかったセミナーがあるんです!」
- 「数年ぶりに会う友達が遠方から来るんです!」
- 「家族の誕生会なんです!」
①「その日、ずっと行きたかったセミナーがあるんです!」
セミナーや講演会は2~3ヶ月前には予定が決まっています。有料の場合もあるのでキャンセルも難しいものです。そのため、新年会に誘われたときに予定が決まっていてもおかしくありません。
また、「ずっと行きたかったセミナー」は他人からしたら価値がない予定ですが、自分からしたら新年会とは比べ物にならないほど価値のある予定です。そこに上司や同僚は口出ししてきません。
万が一、上司や同僚にツッコまれたとしても「あまり有名じゃないので」「会員のみの参加なので」などと逃げられます。後日、どんな内容だったのかを聞かれる可能性があるので答えられるように準備しておきましょう。
②「数年ぶりに会う友達が遠方から来るんです!」
これも1~2ヶ月前には予定が決まっていておかしくない理由です。
土日休みの会社だと忘年会は金曜の夜に設定されることが多いと思います。友人が金曜の夜から遊びに来て、日曜に帰るという設定でも不自然ではありません。
また、「数年ぶり」「遠方」という言葉を入れることで「なかなか会えない友人」という設定が自動的にできあがります。そんな友人を誰も無下にはできませんよね。
上司や同僚に多少ツッコまれる可能性がありますが、上手くかわしましょう。ドラマや漫画などの登場人物を架空の友人として考えれば、設定は簡単に思い浮かび、論理破綻しにくくなりますよ!
③「家族の誕生会なんです!」
これも毎年あってもおかしくない予定です。ただし、普段から家族仲良しアピールをしておく必要があります。
ポイントは「誕生会」という言葉を使うことです。「誕生日」だと毎年同じ日に祝わないと不審がられます。しかし、「誕生会」であれば誕生日当日でなくてもいいのです。
また、誕生会の主役は親や祖父母にしておくとよいでしょう。「90歳のおばあちゃんの誕生日会」のように言うとよりリアリティが出ますよ。
「彼氏・彼女の誕生会」にしてもいいのですが、当日祝わないことを不審がられたり、社内恋愛の場合は嘘がバレたりします。注意してくださいね。
私もこれらの理由を使って何度も忘年会を断ってきました。
毎年同じ理由でも疑われない理由なので、これら3つの具体例を覚えておけばOK!毎年断る理由を考えなくて済みます。そのうち「参加しないキャラ」が出来上がるので誘われることも少なくなりますよ。
参考:忘年会に行きたくない人の割合と理由
参考までに、世の中の忘年会に行きたい人と行きたくない人の割合はどのようになっているのか調べてみました。
引用:株式会社ぐるなび 「’平成最後’忘年会調査 2018」
株式会社ぐるなびが2018年に実施した「’平成最後’忘年会調査 2018」によると、職場・仕事の忘年会に参加しないと答えたのは21.5%でした。逆に、参加する・開催されれば参加すると回答したのは合計52.6%でした。
一方、プライベートの忘年会に参加しないと回答したのは10.4%、参加する・開催されれば参加すると回答したのが合計63.5%でした。
忘年会に参加したくない人たちの理由をtwitterで調べてみると、
- お金と時間の無駄
- 値段の割に料理が美味しくない
- お酒が飲めないからお金がもったいない
- 上司や先輩の話が本当につまらない
- 参加者が会社やいない人の悪口しか言わない
などが多く見受けられました。
忘年会スルーか・・・
それだけ飲み会行きたくない人が増えたんだね
まぁ、5千円くらい払って不味い酒飲まされてタバコまみれにされて、つまらない話聞かされるわけでしょ?
スルーされて当然の風習だよなぁ~
— こじゃ(♂) (@kanojyobosyuda) January 2, 2020
私自身もアルコールを受け付けない体質なので忘年会は辛かったです。
「料理を人よりもたくさん食べられるわけでも、料理が豪華であるわけでもないのに、料金が一緒なのはもったいないな。」「上司や先輩の話に合わせないといけないのも疲れる…。」と毎回感じていました。
せめて余興だけは…!!上手い余興の断り方は?
忘年会には余興がつきものです。特に若手社員だと「若手」という理由だけで余興を準備してこいと言われます。
忘年会自体に参加しないのが一番いいのですが、そういうわけにもいかない人もいますよね。
そこで、忘年会には参加するけれど余興だけは断る方法を2つご紹介します。
①余興以外の盛り上げ方を提案
余興以外の盛り上げ方を提案することで、余興をしない方向へと話を持っていきます。
そもそも、若手社員の余興は顔を覚えてもらうという名目で設定されることが多いです。上司や先輩社員の多くは「若手の余興」という道を通ってきています。なので、単純に「やりたくない」と言っただけでは取り合ってもらえません。
そこで、顔を覚えてもらいやすい、かつ、余興よりも面白そうな「何か」を提案する必要があります。
どのくらいの規模かにもよりますが、○×ゲームなどはどうでしょうか。
一般常識などを問うものではなく、若手社員に関する問題を出します。たとえば「○○は毎朝10キロ走ってから出社する?」「○○はボーリングでパーフェクトゲームを達成したことがある?」などです。出題する問題は本人が考え、上司や先輩に知って欲しい情報を問題にします。
ゲームが終わったあとも話題が広がったり、話しかけてもらえたりするのでおすすめですよ。
②余興をやりたくないという賛同者を募る
若手社員の中にはあなたと同じく余興だけはやりたくないと考えている人が多くいるでしょう。その人たちを集めて上司に掛け合う方法です。1人では説得力がなくても、何人も仲間がいれば上司も「余興をやりたくない」という意見を無視できません。
ただし、単純に「やりたくない」と述べてもただのわがままにしか聞こえません。
そこは社会人なので、
- 「誰も楽しみにしていない」
- 「業務で練習する時間が一切取れない」
など、相手を納得させる理由を考えましょう。
忘年会に行かないとリスクがある?人間関係は?
では、忘年会に行かないとリスクはあるのでしょうか。
答えは「ある」です。
- 忘年会の席で悪口を言われる
- 忘年会の話題についていけない
- 「ノリが悪い」というレッテルを貼られる
- 新しい人間関係を作る機会を失う
これらが忘年会に行かないと被るリスクです。
「悪口を言われる」「話題についていけない」「ノリが悪いとされる」のはそんなに大きな被害ではないかもしれません。誠実に仕事をしていれば挽回なんてすぐにできます!
しかし、「新しい人間関係を作る機会を失う」のはかなりの痛手になります。
仕事は一人ではできません。チームプレイが基本となっているため、人脈が広ければ広いだけ有利です。そのため、仲良くなりたい人や憧れの人が出席する場合は、忘年会に参加してみてもいいのではないでしょうか。
参加した新年会で連絡先を交換さえしてしまえば、個人的に会うことだって可能になりますよ。
幹事や出席するほかの社員は「参加しない=協調性に欠ける」という理論であなたをどうにか参加させようとしてきます。
しかし、忘年会の参加・不参加はが自分にとって利益があるかどうかで決めましょう。
忘年会に参加しても利益が見込めない場合、時間とお金を無駄にするだけです。「忘年会に行きたくない」と思っているなら参加しなくてもいいと思います。ただし、参加しないことで起こりうることをしっかりと把握しておきましょう。
忘年会・余興を強要してくる場合はパワハラやモラハラになる?
断っても忘年会や余興を強要される場合、パワハラやモラハラになるのでしょうか。結論を先にお伝えすると「パワハラやモラハラに当たる可能性がある」です。
まず、パワハラから考えていきましょう。そもそも、パワハラとは「パワーハラスメント」のことです。
厚生労働省によるパワーハラスメントの定義は、
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
(引用:あかるい職場応援団 ハラスメント基本情報)
となっています。
たとえば、
- 参加しなかったら給料やボーナスに影響する
- 忘年会に参加しなかったことを理由に人格否定をされる
- 嫌がっているのに上司が余興を命じる
このような場合にはパワハラに当たる可能性が高いです。
しかし、
- 忘年会に参加しなければいけない雰囲気
- 余興は若手がやる伝統
などの、「なんとなく」の場合はグレーゾーンになります。
一方、モラハラとは「モラルハラスメント」の略です。厚生労働省が運営している「こころの耳 は働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」には、
言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせることをいいます。パワハラと同様に、うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。
と定義されています。
たとえば、
- 忘年会に行かないことで「ノリが悪い」とされ、職場に居づらくなった
- 余興を断ったら周囲から無視をされた
などは、モラハラに当たる可能性があります。
万が一、このような状況に陥ってしまった場合、まずは会社のパワハラ・モラハラ相談窓口や該当部署に相談しましょう。それでも取り合ってくれない場合には、各都道府県にある「総合労働相談コーナー」に相談をしましょう。
まとめ
<忘年会を断るポイント>
- 欠席理由は1つにする
- 納得する理由にする
- 具体的な情報を含める
具体的な断り文句の例は、
- 「その日、ずっと行きたかったセミナーがあるんです!」
- 「数年ぶりに会う友達が遠方から来るんです!」
- 「家族の誕生会なんです!」
などがよいです。毎年使ってもおかしくない理由なので、この3つを覚えておけばOKですよ。
忘年会には行くことになってしまったけれど、余興だけは回避したい場合は
- 余興以外の盛り上げ方を提案
- 余興をやりたくないという賛同者を募る
これらの方法を試してみましょう!
忘年会に参加しないことで被るリスクももちろんあります。
- 忘年会の席で悪口を言われる
- 忘年会の話題についていけない
- 「ノリが悪い」というレッテルを貼られる
- 新しい人間関係を作る機会を失う
忘年会に行くかどうかは自分にとって利益があるかどうかで決めましょう。行かない場合には、行かないことで起こりうる出来事をしっかりと把握しておきましょう。
忘年会や余興を断っても強要してくる場合、パワハラやモラハラに当たる可能性があります。
万が一、強要される場合には会社のパワハラ・モラハラ相談窓口や該当部署に相談しましょう。取り合ってくれない場合には、各都道府県にある「総合労働相談コーナー」に相談をしましょう。
忘年会に行きたくない気持ちや余興をやりたくない気持ちはよくわかります。年末が近づくと気分が下がりますよね…。
この記事にある断り文句を使って毎年忘年会や余興を断りましょう。断る初年度はかなり勇気がいります。しかし、毎年断り続ければ「忘年会に参加しないキャラ」が勝手に出来上がるので、年末が近づいても明るくいられますよ!