大日堂舞楽ってどんなお祭りなんだろう?
なんとなく聞いた事があるけれど詳しくは知らない…見てみたいけれどいつやっているのかな?
お祭りの歴史は?独自の特徴はある?
「大日堂舞楽」という言葉を聞いたみなさんは、このような疑問をお持ちではありませんか?
日本にはお祭りがなんと約1000以上あると言われています。日本を代表するねぶた祭りや阿波踊りはもちろん、生活文化の中で根付いてきた七夕祭りや節分も年中行事として有名ですよね。
またあなたの家の近くにお寺や神社はありませんか?
これらは神様を奉る場所としてお祭りと深く関連があります。47都道府県ではその総数は15万カ所を超えると言われているんですよ!とっても多いですよね。
それだけ沢山の神様が祀られている日本。
今回はその中でも「大日堂舞楽」がどんなお祭りなのか下記5つのポイントをご紹介します。
- 2022年の大日堂舞楽の情報
- 大日堂舞楽の特徴
- 大日堂舞楽のみどころ3選
- 大日堂舞楽へのアクセスは?
- 大日堂舞楽周辺の宿泊施設は?
大日堂舞楽について知っていくと実は結構面白いお祭りだ!と思うかもしれません。大日堂舞楽に行った方からのお話を聞くようなつもりで読んでみてくださいね!
それでは参りましょう!
大日堂舞楽2022年!
大日堂舞楽(だいにちどうぶがく)
日程
- 2022年1月2日(日) 8:00〜11:30
- 毎年1月2日開催
- 開催の参加者については12月半ばごろに公式HPを確認しましょう!
- 2021年度はコロナのため近隣の方のみで開催されていましたよ。
場所
- 大日靈貴神社(おおひるめむちじんじゃ)
- 秋田県鹿角市八幡平字堂の上16
祭りの歴史は?
718年
大日靈貴神社(大日堂)が再建された際の落慶(新築の工事完了お祝い)での舞楽が起源と言われています。そこから約1300年もの間、近隣の人々によって続けられてきました。
1976年
国指定重要無形文化財に指定されます。(2021年3月時点では323個の登録がありますが、初回1976年に指定されたのは30件)
2009年
ユネスコ無形文化遺産にも登録されます。
この2つに指定がされているのは、日本のお祭りが1000以上ある中たった50件しかありません。日本の文化を代表する行事として歴史的にも価値があるのだという事がわかりますね。
そして神社の引越し祝いとして始まったお祭りにしては、ただのお祭りではなさそうです!
大日堂舞楽とは近隣の4つの地域から人々が集まり、7種類の舞楽を神社に奉納する行事です。会場となる大日靈貴神社はかなり大きな威厳ある神社です。
秋田県内にある社殿としては最も広く、特に舞楽を演じるのにふさわしい空間構成と言われています。
大日堂に初めて寄ってみた。大日堂舞楽というものが行われる場所らしく、建物の天井とか素晴らしかった。 pic.twitter.com/7rMSkR8yBM
— わさび (@panchan1421) November 22, 2015
天井が高く、舞楽用の舞台があるのが特徴ですね!
1300年も前からここで毎年舞楽が行われ続けていたというのは感慨深いですよね。
地元の人にとっては、親から受け継ぐ伝統であり、自分のこどもへと伝えていく文化として親しまれています。
例年の混雑は?
今日の1枚。
秋田県鹿角市小豆沢の大日霊貴神社(通称大日堂)。
2019年1月2日に大日堂舞楽が行われた時の中の様子。境内のにぎわっている様子も載せたかったけど、どう切り取っても人の顔が入り込んでしまうから断念( ̄▽ ̄;) pic.twitter.com/ymf2ikjxqI— 天茶 (@amatya38) February 9, 2021
鹿角市の大日堂舞楽見に来てます。 pic.twitter.com/wubpAgPzce
— ささきゑびす (@ebisu1983) January 2, 2019
所狭しとばかりに、舞い手を囲むように360度人がいますね!年に一度の伝統的なお祭りなので、県外からも見学者が来ることも少なくないそうです!
混み合ってでも見る価値がある新年の行事である事がわかりますよね。こんな日本らしい舞楽を見る機会って今まで何回あったでしょうか?
私は今まできちんとしたものは見た事がありません、その場の雰囲気や臨場感は目の前で見た人にしかわからない魅力があるのですね。
大日堂舞楽は通常の舞楽と何が違う?特徴は?
舞楽とはそもそも何?
舞楽の起源は、朝鮮半島から伝わった「高麗楽(こまがく)」と中国大陸から伝わった「唐楽(からがく)」の2つがあります。これに元々日本にあった歌や舞が合わさって出来た日本独自の舞が舞楽です。
「舞楽」と調べてみると、鮮やかな衣装に身を包んだ数人が踊っている画像が出てきますよ。手には剣や槍を持って、顔にはお面をつけています。
#見た人も無言で剣を構えた何かをあげる
慈恩寺舞楽と平塩舞楽 pic.twitter.com/I7ImN3Rtl6— トウリス・ガリン (@tourisu) December 3, 2021
大日堂舞楽の特徴は?
大日堂舞楽は地元ではザイドウ(祭堂)とも呼ばれており、宮中や神社で行われる舞楽の形とは異なる舞と言われています。
まず農作業を表現した籾押し(もみおし)や神に捧げる神子舞・神名手舞、豊作を祈願して大小行事という舞が行われます。
その後に、メインとなる本舞のパートで4つの集落(小豆沢、大里、長嶺、谷内)によって7つの舞楽が行われます。どんな舞があるか簡単に見ていきましょう!
1、権現舞(ごんげんまい)
後体天皇の第五皇子に関わる舞で、1人が獅子頭を被り子どもが尾っぽを持って笛と太鼓に合わせて舞います。
2、田楽舞(でんがくまい)
小鼓、太鼓、ささらを持ったそれぞれの舞い手が、リズムを奏でながら天狗鼓舞、立ちササら舞、大車の3節を舞います。
3、駒舞(こままい)
五の宮皇子の乗馬の舞と言われ、2人の舞い手が笠を被り馬頭を身につけて踊ります。
4、鳥舞(とりまい)
たんぶり長者の舞とも呼ばれており、子どもが雄・雌・雛の鳥の被り物をつけて舞います。
5、工匠舞(こうしょうまい)
大日堂
6、烏遍舞(うへんまい)
後体天皇の後宮・吉祥姫を葬る様子を舞にしたもので、大刀を持って声を上げながら舞います。
7、五大尊舞(ごだいそんまい)
たんぶり長者の夫婦と家臣の舞とも言われています。金色のお面が特徴的です。
1度の行事の中でたくさんの舞があり、それぞれにきちんと先代からの意味がある事が分かりますね!
1つの舞は大体15分程度で行われます。
舞い手は各集落の人が担いますが、肉食を避けたり、零下を超える寒さの中ふんどしを締めて川の水を浴びるなどして身を清め行事に望むんですよ!
年末になると各集落で舞楽の稽古が始まり、親から子へと舞が受け継がれていきます。舞い手はもちろんのこと、飾りや被り物などにもぜひ注目して見てくださいね。
それでは、次にみどころを紹介していきます!
大日堂舞楽のみどころ3選!
1、幡上げ(はたあげ)
本舞の前段階ではありますが、いよいよ始まる!という迫力と勢いを最も感じられる場面ですよ!
参拝者や見学者、カメラマンでいっぱいになった場内の中に、集落の幡が次々と走りながら運ばれます。
2mを超える幡(はた)を大人の男性が持って走る姿は、大日堂舞楽の中でも一番目に見えて勢いがあります!
幡は社殿の奥にある2階へと投げ入れられ、天井から飾られますが、このやりとり全てが美しくまた圧巻です!
2、鳥舞(とりまい)
鳥舞は、大日堂舞楽の中で唯一子どもが演じる舞です。小学生3人で行われますが、大人たちの迫力ある舞とは違い、その初々しさや可愛らしさが見所です!
大人からこどもへと伝統が受け継がれて、こうして1300年も続いてきたのです。
大日堂舞楽。舞が始まったときは吹雪いて暗かったのが、本舞が始まるころに明るくなった。厳しい外気が入り込み、リタイアするカメラマンも。鳥舞の最中に舞台左脇のいちばん前になってしまった。写真は鳥舞。 pic.twitter.com/hPrvcNCdb8
— くわたかとよじ (@qwasartyj) January 2, 2014
本物の鳥のような白くふわふわとした衣装と鳥の被り物が華やかです。まだ幼いこどもたちが一生懸命に舞をする姿は、観客の大人たちもつい微笑みながら見守ってしまいますよね。
3、五大尊舞(ごだいそんまい)
五大尊舞は、大日堂舞楽の象徴とも言える舞で広報写真やポスターにもよく使われている場面ですよ!
見たことある方も多いかもしれませんね。
【大日堂舞楽】
鹿角市八幡平堂の上だんぶり長者伝説を起源とする、正月に大日霊貴神社境内で7種の舞楽を奉納する祭堂(ザイドウ)行事。
白眉は四大明王を従え金色の面を付けて大日如来に扮し、剣舞を披露する『五大尊舞』。
平成21年ユネスコ無形文化財登録。
祭日:正月2日#秋田伝承百景 pic.twitter.com/SvD4GIE5JV— マスミさんの秋田探訪 (@masumi_in_akita) January 22, 2019
6人の舞い手が金や黒のお面をつけて、太刀と鈴を片手に踊ります。
タンタンタンタンと4拍のリズムに合わせて掛け声と舞が始まると、なんとも厳かな雰囲気になりますよ。
大日堂舞楽会場周辺に駐車場はある?アクセスは?
祭りに行く時の交通手段は?アクセスは?駐車場はあるの?
開催場所は、秋田県鹿角市八幡平字堂の上16にある大日靈貴神社です。
アクセス
- 電 車:JR花輪線 八幡平駅から徒歩1分
- 車 :高速道路鹿角八幡平ICより車で約5分
- 駐車場:八幡平駅前に無料の駐車場有り
駐車場は有りますが当日朝からの混雑を考えると、電車で「八幡平駅」まで行き徒歩で参拝するのがおすすめですよ!
大日堂舞楽は、8時〜11時半まで行われるので、宿泊先があればチェックアウトまで車がおけるか相談してみるのも良いでしょう。
神社の近隣は、酒屋さんや郵便局、住宅街となっていて至って閑静な雰囲気です。
鹿角は、青森県・岩手県・秋田県の3つの県境の地域にあたるので、電車を降りれば山々や広がる自然を感じる事ができますよ。
大日堂舞楽会場周辺のホテルや宿泊施設は?
1、民宿 あんべ
アクセス
JR花輪線 八幡平駅から徒歩1分
料金
1人1泊 素泊まり4000円〜(税込)
おすすめポイント
大日堂舞楽が行われる八幡平駅に近いのでゆっくりとお正月を過ごす事ができますよ!
落ち着いた雰囲気の和室でリラックスできるという口コミも多いです。民宿なので温かみがあって落ち着けそうですよね。食事処は別棟に有り、全て手作りでとても美味しいと評判なんですよ。秋田名物きりたんぽも1人前から頼めるが嬉しいところ!

2、四季彩り 秋田づくし 湯瀬ホテル
アクセス
東北道【鹿角花輪IC】から車で10分
料金
5名1室利用 1人7800円〜(税込)
おすすめポイント
渓流と山に面した大自然に囲まれた最高な立地にあるホテルです。秋田の魅力いっぱいの郷土料理、露天風呂、広く綺麗なお部屋と3点揃いが嬉しいですね。
宿泊料がやや高めなので、家族や大人数での利用がおすすめですよ!
なんと言ってもこの湯瀬ホテル、楽天トラベルアワードを4年連続で獲得中の超人気ホテルなのです!
大日堂舞楽にも電車で1駅の距離なので便利ですし、せっか北東北を満喫できる観光拠点としても有名な場所となっていますよ。

3、感動 鹿角パークホテル
アクセス
JR「鹿角花輪駅」より徒歩5分 / 鹿角八幡平ICより車で5分
料金
1人1泊 素泊まり4900円〜(税込)
おすすめポイント
駅近で利用がしやすく、地元の人からもランチやディナーで人気のあるホテルです。料理に力を入れているので、秋田の食を楽しみたい方におすすめです。
ホテルの名前に「感動」が入っているのは珍しいですよね!2021年4月にリニューアルされてパワーアップしています。ここでは地産食材にこだわったイタリアンや四季にあった旬な食材でメニューにしているそうで、舌鼓をうつお客さんがとても多いんですよ。
写真を見るだけで、よだれが出てしまいそうなくらいあざやかで盛り付けもおしゃれです!
駅前のホテルなので、周りにコンビニ・飲食店・薬局・ガソリンスタンドも有り便利ですよ。

まとめ
- 2022年の大日堂舞楽については確定した情報が出ていません。公式HPを確認しましょう!毎年1月2日に行われるユネスコ無形文化遺産にも登録される歴史ある新年行事です。
- 大日堂舞楽の舞楽は、宮中に奉納されるような形とは異なり、地元地域に伝わる独自の舞である事が特徴です。 4つの近隣地域によって7つの舞が行われます。
- 見所は、祭り開始の勢いを感じる「幡上げ」、子どもが演じる「鳥舞」、そして金と黒のお面が印象的な「五大尊舞」です。
- アクセスは会場の神社が駅からすぐのため電車がおすすめです。駐車場も有りますが混雑が予想されるため、宿泊施設があると安心です。
- 周辺のおすすめホテルは、大日堂舞楽の会場と同じ駅にある「民宿あんべ」、1つ隣駅にあり自然と温泉が楽しめる「湯瀬ホテル」、秋田の食が自慢の「鹿角パークホテル」がおすすめです。
大日堂舞楽は、地域に根ざしてずっと受け継がれてきた歴史がある行事だったのですね。1300年もの間当時の形をそのまま伝承するというのはすごい事です。
間近で見た人のみが感じられる熱気や緊迫感を味わってみたいですよね!12月半ばには公式の情報が出るのでぜひホームページをチェックしてみましょう!
皆さんのお正月が良いものとなりますように。
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