1月になると全国各地で新年を祝うお祭りが開催されます。しかし2021年はコロナウィルスの影響で多くのお祭りが中止になりましたよね。
今回ご紹介する、福井県三方郡美浜町で毎年1月におこなわれる「水中綱引き」も前回は残念ながら中止になりました。
前回、美浜町へ旅行の計画していたにもかかわらず、行けなくなってしまったという人もいるのではでしょうか。
そのため「今回こそは」と待ちわびている人も多いでしょう。
そして今回初めて「水中綱引き」を知ったという人もいるのではないですか?
- 「2022年は開催するの?」
- 「水中綱引きってどんなお祭りなの?」
- 「近場でなにか、お祭りはないかな?」
こんなふうに思われていませんか?
今回こそは熱気のある本物の「水中綱引き」を身近で見てみたいですよね。
2022年の開催について、美浜町役場へ問い合わせをさせていただきました。
「2022年1月16日(日)に開催する予定ですが、新型コロナウイルス等の今後の状況によって中止となる可能性もあります」という回答をいただきました。
こちらは2021年11月30日現在の予定になっているため、お出かけされる前にあらためてお問い合わせすることをオススメします。
この記事では「水中綱引き」に関する、以下の5つのポイントをご紹介します。
- 福井の水中綱引き2022年!
- 水中綱引きのルールは?通常の綱引きとの違いは?
- 福井の水中綱引きのみどころ3選!
- 福井の水中綱引き会場周辺に駐車場はある?アクセスは?
- 福井の水中綱引き周辺のホテルや宿泊施設は?
この記事を読めば、水中綱引きを見に行く際の情報を知ることできます。
ぜひ参考にしてください。
福井の水中綱引き2022年!
「水中綱引き」というお祭りを初めて聞く人もいますよね。
福井県美浜町で、毎年1月の第3日曜日に開催される伝統行事です。
江戸時代初期の1635年、若狭湾と日向湾をつなぐ運河をつくり、その完成と豊漁を願い、この「水中綱引き」が始まりました。
380年以上にもわたる伝統的な神事なんですね。
こんなにも昔からあるお祭りが、現在も引き継がれているってすごいと思いませんか?
380年前から美浜町の人々は同じ願いをもって、この水中綱引きのお祭りをされているってことですよね。きっと、この先も400年、500年と受け継がれていくのでしょう。
日向(ひうが)は江戸時代から漁業の盛んな地域のため、水中綱引きの際に大漁旗を掲げ、この祭りがおこなわれます。
「水中綱引き」一日の流れ
- 5:00 稲荷神社に参加する男衆が集まり、綱編みを開始
- 9:30 綱ができあがると日向橋の上から投げ込み、取り付けられます
- 12:00 宇波西神社へ行き、安全と豊漁の祈願をします
- 14:00 日向橋の中央から男衆が飛び込み、「水中綱引き」スタート
- 15:00 綱が切られると、海の神様へ向けて流します
祭りが始まるのは、早朝5時。「朝の5時って早すぎるでしょ」って思いますよね。
こんな早朝からなにをするかというと、綱引きの綱を編み上げていくんです。
普通のお祭りなら事前に綱を作っておくでしょうが、こちらは本番当日に綱を編み込んでいきます。気合の入りかたが違いますよね。
祭りの当日ならば、緊張感も気合もすべてが最高の状態になっているでしょうから、納得してしまいます。
水中綱引きのルールは?通常の綱引きとの違いは?
「水中綱引き」と聞いてどんなことを想像しますか?
「水の中で綱引きをするんでしょ?」
私も単純にそうだと思いました。しかし、私たちが思っているような運動会の綱引きとはちょっとルールが違うんです。
通常の綱引きは左右のチームに分かれ、綱の中心に向かって立ち綱を引き合いますが、こちらの「水中綱引き」は少し変わっています。
東と西、左右のチームに分かれるまでは通常の綱引きと同じですが、綱の中央を背中にして綱の端に向かって立ちます。そして引っ張りあうのではなく、綱を切るために試行錯誤しながら引きちぎっていくのです。
そして、どちらかの綱が切れると終了となり、その綱を海に流します。
このTwitterの写真を見るだけで凍えそうになりますが、男衆のたくましさを感じますよね。
彼氏や旦那だったら惚れ直してしまいそうです。こんなふうに思うのは私だけかもしれませんが。
福井の水中綱引きのみどころ3選!
「水中綱引き」のお祭りの盛り上がる見どころを3つご紹介します。
①綱編み
祭りのスタートはなんと早朝5時!
男衆が稲荷神社に集まり、水中綱引きで使う綱を編み込んでいきます。しかもこの綱、長さ約40m、太さ約30cmにもなる綱を約3時間もかけて編み上げていくんです。
下記の動画に、早朝からおこなわれる「縄編み」の映像がありました。
一人が綱を固定するように持ち、他の3人で編み込んでいきます。
かなり力を込めて編み込んでいる様子が伝わってきます。この作業を3時間もしていると、寒さなんて吹き飛んでしまいそうですよね。
②日向橋からの飛び込み
メインイベントである「水中綱引き」の前、男衆が運河へ飛び込みます。高さ8mの日向橋から、男衆が1~2人ずつ飛び込みます。
思わず目を塞いでしまいたくなるほど冷たそうですよね。しかし、この「飛び込み」が、ものすごい盛り上がるんです。
下記の動画を、ぜひ見てください!
カラフルなたくさんの大漁旗と多くの観客たちの歓声で、お祭りの雰囲気を感じられますよね。
特に動画内の子供たちの悲鳴。
男衆が飛び降りるたびに「キャーキャー」叫んでいるので、盛り上がっている空気を感じられますよね。
③水中綱引き
いちばんの見どころは、なんといってもメインの「水中綱引き」。
冬の寒い水のなか、男衆は裸で20分以上も水の中で綱を切るために戦っています。
私のイメージでは「雪の中を手袋なしで歩いている状態の手で、綱を切らなくてはならない」ってことですよね。「考えられない」というか「考えたくない」って思ってしまいました。
私ならば、3分も経たないうちに顔が青ざめて震えていること間違えなし。なんの役にも立ちそうにありません。
皆さんはどうでしょう?この状況に耐えられる自信はありますか?
福井の水中綱引き会場周辺に駐車場はある?アクセスは?
駐車場とアクセス方法、こちらも美浜町役場へ問い合わせをさせていただきました。
残念ながら、周辺にはお祭り専用の駐車場や民間の駐車場はありません。道沿いや空きスペースに駐車することは許されているのですが、停められる台数にも制限があるので交通機関を使って来られることをお勧めしています。
地元の人たちに昔から親しまれている祭りのため、混雑する可能性は高いです。
しかも、前回は中止になったせいもあり「今年こそは」と楽しみに来られる人たちも多いでしょう。
「日向橋まで行ったものの、車が停められなくて結局見れなかった」なんてことになってしまっては悲しすぎます。
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