ゲーター祭り…?ゲーマー?サバゲー?カタカナということは海外?
私が初めて「ゲーター祭り」を知った時は、こんな風に頭の中がハテナだらけでした。お祭りだから楽しそうな雰囲気があるけれど一体どんな祭なんだろう?
そんな風に気になりますよね!
この記事では、ゲーター祭りがどんなお祭りか知りたい方、参加してみたい方、またお祭り大好き!という方に向けて以下5つのポイントをご紹介します。
- ゲーター祭り2022年の情報
- ゲーター祭りの意味
- ゲーター祭りの見所3選
- ゲーター祭りに参加するにはどう行くの?
- 近隣の宿泊施設紹介
数ある日本のお祭りの1つである「ゲーター祭り」は珍しいだけに、知っているだけでも話題の1つにもなります!
5分程度で読める内容ですので、早速楽しくゲーター祭りについて知っていきましょう!
ゲーター祭り2022年!
ゲーター祭り概要
- ゲーター祭り:新しい年が平安であるようにという願いが込められた新年のお祭り
- 開催場所:三重県鳥羽市・神島の浜
- 日程:2022年1月1日(土)は中止 (例年12月31日〜1月1日開催)
- 参加者:神島の男性のみ。女性と子どもは祭りには準備の手伝いなどを行います。神島外の方は見学のみOKです。
- 歴史:ゲーター祭りの始まりは南北朝時代(約1600年前)の太陽信仰とも言われています。1977(昭和52)年には三重県の無形民俗文化財として登録されています。
- 混雑状況:担い手が減っていることから次回開催されたとしても大混雑するとは考えにくいでしょう。例年は島中の人が集まり400人近くが参加していたお祭りでした。
ゲーター祭りではどんなことをする?
偽物の太陽に見立てた輪(あわ)を、島中の男たちが無数の竹で刺し天高く掲げ叩き落とします。そして元旦の5時ごろに日の出(本物の太陽神)を迎えます。
輪(あわ)は毎年大晦日にグミの木に半紙を巻いて作られ、大きさは約2mに及びます。諸悪を追い払い、大漁・豊饒の願いが込められた輪は、お祭りの後は島にある八代神社へと納められます。
中止の理由は?
神島の人口は約500人から今年のデータでは325人まで減っています。少子高齢化が進み、祭りの担い手が減っていってしまっているんですね。そのため、ゲーター祭りは2018年から現在まで中止が続いています。
復活の目処は今のところはっきりとしていません。
お祭り自体は中止ですが、島の小・中学校では「こどもゲーター祭り」という学校行事が行われています!
地元の大人たちがこどもへ「ゲーター祭り」を教え伝えながら、一緒に小規模なゲーター祭りを開催します。
本来は成人男性数百人で行われるお祭りですが、子どもたちが真剣に取り組む姿もまたとても素敵です!
こうして伝統が引き継がれていくのは、島の行事として意義が強いものだからでしょう。
このように地元の人たちにとってゲーター祭りは「島の象徴」であり、また年末に島で帰ってきたみんなで行う「故郷の思い出」としても意義あるものとされています。
島の人たちは、幼い頃から大人にかけて毎年このお祭りを経て新年を迎えていたと思うと、とても大切なお祭りで生活の一部であったのだと感じますよね!
ゲーターの意味は?
ゲーター祭りの「ゲーター」とはなんのことを指しているのでしょうか?お祭りの名前になっているのだから意味があるに違いない!と思いますよね?
「ゲーター」という言葉は、新しい年を迎える、迎旦(げいたん)がなまってゲーターとなったと言われています。しかしその由来や詳細については不明な部分が多く、公式な説明や情報は出ていません。
このようにゲーター祭りには謎な部分が多く、また珍しいお祭りなことからメディア紹介ではよく「奇祭」なんて言われています。
太陽神祭りなどの分かりやすい名前では駄目だったのかと思ってしまいますが、こういった謎が残っているのもまたお祭り事情のおもしろみですね!
ゲーター祭りのみどころ3選!
見所その1:勢いよく男たちが走って入場するシーン
いよいよゲーター祭りが始まるんだ!という勢いを感じます。
島男たちが2mの輪を持って、竹を持ちスタンバイする男たちの中へと走っていきます。飛び込むと同時に輪突きと言って、無数の竹で輪が叩かれパチンパチン!という音が響きますよ!
見所その2:輪(あわ)が高く突き上げられるシーン
輪の中に島中の男たちが持つ竹が差し込まれ、わっしょい!わっしょい!という掛け声で盛り上がります。
そして輪は2m3mと天高く登っていきます。日の出までまだ少し時間があり青白い空の中、真っ白な輪が登っていく光景は、ゲーター祭りの中でも1番の見所ですよ!ぜひカメラで写真におさめましょう!
見所その3:サバの取り合い
ゲーター祭りでは、最後に手にとった人が年男になると言われる「サバ」という木彫りの縁起物があります。木を12角形に切り、365本の溝を大工が1つ1つ掘った手作りのものです。
輪が叩き落とされた後に男性陣の中に、サバが投げ込まれるのですが、結構な人数の男性たちが遠慮なしにもみくちゃになり、激しくもつれ合います。
激しいブーケトスのようなこの光景は、まさにお祭りならではですね!
ゲーター祭り周辺に駐車場はある?アクセスは?
ゲーター祭りが行われる神島には、三重県鳥羽港もしくは愛知県田原市の伊良湖からで船で行きます。船は天候によって、欠航することもあるのでサイトをよく確認しておきましょう!
車での渡航や神島でのレンタカーはありません。
愛知県・伊良湖のりば
- 運賃:大人1600円・小人800円
- 乗船時間:15分
三重県・鳥羽港
- 運賃:大人450円・小人230円(鳥羽⇆神島の場合の片道料金)
- 乗船時間:45分
- 営定期船HP:時刻表や船航路図をチェックできます。
1日4~5本程度の運行ですので、行き帰りの際は乗り遅れないように余裕を持っておきましょう。
神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台にもなっています。レンタカーやレンタサイクルはないので、観光の場合は徒歩となります。人が少なく、大自然と島独特の雰囲気を楽しめるという声が多いですよ。
4時間くらいで回れる広さなので、カルスト地形や監的跡などの観光スポットを巡るのもおすすめです!
ただしアップダウンが多い地形ですので、スニーカーは必ず用意しておきましょう!
ゲーター祭り周辺のホテルや宿泊施設は?
伊良湖周辺の宿泊施設
神島に向かう前に前泊用におすすめです。
「伊良湖ビューホテル」
料金:4500円〜
特徴:伊良湖の岬に位置し、全室オーシャンビューで美しい海を眺める寛ぐことができます。天然温泉も完備されていて、リゾート気分を味わうのにはぴったりです。
「伊良湖岬地魚の宿 たかのや」
料金:4500円〜
特徴:ボリュームたっぷりの魚料理が自慢です。またペット も可ですので、ペット連れの方には人気ですよ。女将さんが親しみやすく、心地よく過ごせたという口コミが多かったです!
神島の宿泊施設
神島で1泊してゆったりと過ごしたい方におすすめです。
「潮騒の宿 山海荘」
料金:1泊2食付8000円〜
特徴:和風の落ち着いたお部屋です。1階が食事処のお店になっています。島でランチが食べられる唯一のお店で、離島の産業を生かした海鮮料理がとてもおいしいと評判ですよ!
旅館のご飯が多すぎるという話題が盛り上がって(炎上して)いるけど、三重県は鳥羽市、神島の山海荘はすさまじかった。
写真の活け造りに煮魚・焼き魚(どっちも一尾まるっと)、小鉢、大盛りご飯、ドーンと味噌汁。全部美味しくて意地で食べ切った!
風景も綺麗だったし是非また行きたいですね〜! pic.twitter.com/v02ayaJSdF— kazu (@kazu78468325) August 13, 2020
まとめ
- ゲーター祭りは三重県神島に伝わる年越し祭りです。2022年は人手不足のため中止
- ゲーターは、迎旦(げいたん)の意味があったと言われています。
- ゲーター祭りの見所は、輪を持った男たちの入場シーン、輪が高く掲げられるシーン、サバの取り合いの3つです。
- 神島へは、鳥羽港もしくは伊良湖から船で45分でいくことができます。
- 周辺のホテルは港に多数あり、神島には現在1箇所しかありません。地魚や大自然を生かした宿が多いのでゆったりと過ごすことができますよ。
ゲーター祭りは年越し、そして新年のためのお祭りだったのですね!
残念ながら2022年は中止のためお祭りの活気や盛り上がりを感じることは出来ませんが、ゲーター祭りが歴史をもち、島の人々から今も大切にされ続けているお祭りであるということはよく分かったかと思います。
伝統は大人からこどもへ語られていきます。
きっとこの島に愛されたゲーター祭りは途絶えることなく後世に受け継がれ、幻のお祭りとなってしまうことはない!と願いましょう!
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