こいのぼりなど男の子の節句飾り全般で同じ風習になります。結婚した二人の出身地が異なる場合は特に注意した方がいいですね。
買ってもらったらお返しは?
次に雛人形を買ってもらってお返しが気になるところですが、両親からの贈り物は内祝いですので基本お返しは必要ありません。そのかわりにお祝いの席などに招待してあげてください。お孫さんの成長を一緒に感じることができたいへん喜ばれるでしょう。
遠方やこのご時世でお祝いの席に参加がむずかしい場合は、お礼状を添えて記念の写真を贈ることがいいでしょう。
その他には日持ちのするお祝い菓子や日常で使えるハンカチ、タオルなどが一般的です。もちろんそれらを贈るときはあまり時間を空けずに、遅くても3月中には済ませることを心がけてくださいね。
雛人形のお古はお祓いが必要?
雛人形のお古はあまり好まれません。
雛人形は新しく生まれてきた女の子の成長を祝うものでお守りのようなものです。ただ母から娘などは例外的で代々受け継がれてきたというご家庭もあります。
雛人形をもらうことになってお祓いが必要なのか気になる方がいるかもしれません。ですが特にお祓いの必要はありません。人形のお祓いは処分するときにお礼の意味で行うので、人形をもらう場合はお祓いはしなくていいです。
それでもどうしても気になるという方は最終的には本人の気持ち次第ですので、神社でお祓いしてもらってスッキリした気持ちで雛人形をお迎えしましょう。
またもっとも困るのは、「(お古の)雛人形をあげる」と言われたけどもらいたくない場合。知人や遠い親戚の申し出が意外とあり、その人たちも善意からの申し出なので余計困ってしまします。
雛人形にもその時代の流行のスタイルがありますし、どうしても顔立ちや衣装にも好みがわかれます。断りたいケースは多々ありますがその際は角が立たないようしたいところですね。一般的な断り方としては、
- 「もう買ってしまった」
- 「飾るスペースや収納しておくスペースがない」
- 「うちの両親が買ってくれることになっている」
また男性側の両親や親戚の場合は、旦那さんが上手に間に入ってもらってなるべく角が立たないよう気をつけましょう。
雛人形をあげると言ってくれている側も善意で言っているので、こちらもその善意は受けとり上手に断りましょう。
まとめ
この記事では以下のようなことをご紹介してきました。
- 雛人形は関東は母方の両親、関西はお嫁さん(もしくはお婿さん)の両親が買うのが風習。だけど厳密なルールはないので家庭の事情にあわせて自由に買う人を決めていい。
- 東日本(北海道〜中部)は母方の両親、西日本(関西〜九州、沖縄をのぞく)はお嫁さんもしくはお婿さんの両親が買うのが風習。
- 五月人形は東日本では男の子の節句飾りは父方の両親が、西日本ではお嫁さんもしくはお婿さんの両親が買うのが風習。
- 雛人形を買ってもらったお返しは必要ない。そのかわりにお祝いの席に招待しましょう。
- 雛人形はお古でもお祓いは必要ない。お古を断る場合は角が立たないよう気をくばる。
雛人形を買う人にも昔からの風習があり、その風習には昔の人の事情や心がありました。
現代に生きる私たちもその心は大切にしつつ、私たちそれぞれの家庭の事情やライフスタイルに合わせて雛人形を用意してみてはいかがでしょうか。
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