ジャランポン祭り2022!歴史は?葬式が主役って本当?みどころや混雑予想も!

12月に入り、今年も残りわずかとなりましたね。

冬は大晦日やお正月などもあり、一年で最も多くの伝統行事が行われる季節でもあります。全国各地の神社やお寺ではさまざまなお祭りが行われ、毎年楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?

そんな冬のお祭りの中でも、埼玉県秩父市で毎年3月に行われる「ジャランポン祭り」は別名「葬式祭り」ともいわれ、全国でも珍しい「奇祭」として知られています。

その内容は「生きた人が棺桶に入り、僧侶役の人がお経をあげる」といった奇想天外なもの!大人の「お葬式ごっこ」ともいえる内容で、まさに奇祭の名に恥じないお祭りといえます。

この記事では、ジャランポン祭りの見どころやその魅力をご紹介します。お祭り好きの方は必見ですよ。

なお、2020年、2021年のジャランポン祭りは、新型コロナウィルスによる感染拡大防止のため中止となりました。

秩父市観光課に問い合わせたところ、2022年の開催予定は未定とのことです。そのため、ここでご紹介する内容は、2019年以前に開催された情報をもとにしています。

ジャランポン祭り2022!歴史は?

「ジャランポン祭り」とは、埼玉県秩父市下久那で毎年3月15日に近い日曜日に行われる、無病息災・厄払いを願うお祭りです。

その歴史は古く、江戸時代に疫病が流行したとき、諏訪神社に生贄として人を供え悪病を払ったのが起源だとされています。ちなみに「ジャランポン」とは、お葬式で太鼓や鐃鉢(にょうばち)を鳴らす「チン・ドン・ジャラン・ポン」という音から来ているそうですよ。

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こちらの動画は、2018年に行われたジャランポン祭りの様子です。

棺おけや葬具が用意され本格的なお葬式に見えますが、和気あいあいと和やかな雰囲気で、見ているだけ楽しくなってきますよね。

当日はお祭り会場となる下久那公会堂に地域の人たちが一同に集まり、お酒を飲んで盛り上がります。地元の人たちにとっては欠かせないお祭りといえますね。

ジャランポン祭り詳細

  • 日 程:毎年3月15日に近い日曜日
  • 場 所:下久那公会堂、諏訪神社
  • 駐車場:なし

葬式が主役って本当?

ジャランポン祭りは葬式祭りとも言われますが、実際のお葬式との関係が気になりますよね。お祭りはどのような流れで進められるのでしょうか?

当日は、午前中から諏訪神社で春祭りが行われ、夕方午後5時頃から下久那公会堂でジャランポン祭りが始まります。

毎年、地区内から故人役が一人選ばれ、白無垢を着て棺おけに入ります。そして、僧侶役の人がお経をあげ、実際のお葬式と同じような流れで行事は進められます。ただ、故人役は棺おけの中でお酒を飲み、僧侶役があげるお経も即席で作ったデタラメなもので、会場は笑いに包まれた楽しい雰囲気となります。

模擬お葬式が終わると一行は諏訪神社まで移動して祭典を行い、ジャランポン祭りは終了します。

ジャランポン祭りは全国的にも珍しい内容のお祭りのため、度々メディアで取り上げられ、毎年地区外からもたくさんの人が訪れます。棺桶に入る故人役をやりたいと希望する人も多くいるそうですが、選ばれるためには地区内に住んでいることが条件だそうです。

ジャランポン祭りの見どころ3選!

ジャランポン祭りは独特な魅力のあるお祭りで、実際に行ってみたいと思った方も多いのではないでしょうか。ここではジャランポン祭りの見どころを詳しくご紹介します。

まず一つ目の見どころは、お葬式の再現度

故人役や僧侶役のほかにも、地域の人たちは三角頭巾をつけ参列します。また、棺おけや葬具は実際にお葬式で使われる本物が用意されます。どのようにお葬式が再現されているのか、観察してみるのも面白いですよ。

二つ目は、参加者の盛り上がり

僧侶役はアドリブ満載にいい加減なお経を唱え、故人役の経歴を面白おかしく話したりと、会場内には絶えず笑い声が響きます。ちなみに故人役には毎年違う人が選ばれますが、僧侶役は10年以上同じ方が務めているそうです。きっとお祭りを盛り上げるのは慣れたものですよね。

参加者もお酒を飲んだり、太鼓などの楽器を打ち鳴らしたりと大変盛り上がります。実際のお葬式とは異なり、終始楽しい雰囲気で行われるのが良いですよね。

こちらは実際にお祭りに行かれた方のtweetです。楽しい雰囲気が伝わってきますね!

三つ目は、葬式会場から諏訪神社への移動と諏訪神社での祭典。

参加者は飲みすぎでフラフラの状態で葬列を作り、諏訪神社まで行って祭典を行います。お祭りも終盤となり、盛り上がりは最高潮に。

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