大晦日の風物詩といえば除夜の鐘。
人間が持つとされる108の煩悩を鎮めるために、煩悩の数と同じ108回鐘を突くというものです。除夜の鐘は、大晦日から元旦にかけての深夜0時を挟んで突かれます。
しかし、夜中に除夜の鐘が鳴ってうるさくて眠れないという人も近年増えてきています。
除夜の鐘がうるさい時にクレームは誰に言えばいいのか、どのように伝えるのがいいのかを紹介します。
除夜の鐘がうるさい!
昔と違い、現代人の働き方は様々です。早朝から仕事をする人もいれば、夜間に仕事をしている人もいます。
昔と違って生活リズムが変わってきているので、除夜の鐘がうるさいとクレームを言う人も増えてきています。特にお寺の近くに住んでいる人は、近くで大きな鐘を突いているので音量もかなりのものです。
鐘から5メートル地点では約90デジベルで、これはカラオケ店の店内レベルの音です。100メートル離れた地点でも約80デジベルと、地下鉄の車内と同じくらいの音です。
夜中にこのような大きな音がなれば、うるさいとクレームを言いたくなる気持ちも分かります。
除夜の鐘とは?
除夜の鐘とは、大晦日の深夜0時を挟む時間帯に、お寺の梵鐘(ぼんしょう)を突くことです。除夜とは大晦日の夜のことを指し、梵鐘はお寺の境内にある大きな鐘のことです。
梵鐘の音には悩みや苦しみを断ち切る力があると言われており、仏教ではもともと正月とお盆の年に2回ご先祖を祀る儀式がありました。
それが時を経て、お盆はご先祖様のお参り、お正月は神様のお参りと変化し、大晦日に梵鐘を突くという儀式が風習として受け継がれたと言われています。
除夜の鐘はほとんどのお寺で108回突かれます。なぜ108回なのかというと、人間の108個の煩悩を払うためと言われています。怒りや悲しみなどを取り払い、新しい気持ちで新年を迎えるというものです。
除夜の鐘は、大晦日の深夜から突き始め、年内に107回、1月1日の午前0時を回ったタイミングで最後の1回を突くというのが一般的です。
除夜の鐘がうるさいからクレームを言いたい!誰に言う?
除夜の鐘がうるさいからクレームを言いたい場合は誰に言うのがいいのでしょうか。一番いいのは、直接お寺に伝えるのがいいです。
が、直接伝えるのはちょっと、、、という方は公的機関へ伝えるようにしましょう。
- 市区町村公害苦情相談窓口
- 都道府県の公害審査会
- 公害等調整委員会
お住まいの地域の公的機関へ除夜の鐘がうるさいことを伝えましょう。クレームを言う際に注意してほしいのが、怒りのままに言うのはやめましょう。
感情的になってしまっては何も解決しません。
少しでも良い対応を引き出すためのポイントは2つあります。
- 感情的にならないこと。
- 状況を整理し、最終的にどうしたいのかを伝えること。
冷静にどうしてほしいのかを伝えることで、相手方も対応がしやすくなり、解決に近づくことができます。
除夜の鐘のクレームを言うのは頭がおかしいのか?
世間一般からすると、除夜の鐘は大晦日の風物詩なので、クレームを言うのは頭がおかしいという風潮があります。
しかし、実際には住宅地のど真ん中にお寺があり、鐘と自宅が数メートルしか離れていないという場合もあります。
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