大本山成田山(千葉県)の直系分院となる成田山久留米分院。不動明王をご本尊とする護摩供養の日と合わせて毎月28日に縁日が行われています。
その中でもその年の最後の12月28日は「納不動」といい成田山納不動火祭りといい、不動尊最大のお祭りです。
これまでに受けられた御札やお守りをお不動さんの炎になかに、お返しする1年の無病息災のご加護を感謝する行事です。
この記事では、2021年の成田山納不動火祭りについて紹介します。
成田山納不動火祭り2021とは?
納不動とは1年の最後の「納の縁日」のこと。
「不動明王」は古来、天変地異や事変、疾病を鎮静するとされてきた、密教の最高仏である大日如来の化身とされています。
「縁日」とは現世利益をもたらすとして信仰された神仏がこの世に縁を持つ日のこと。12月28日に門徒や信徒を集めて行われます。今までに受けられた御札御守りを持ち寄り、燃え上がる護摩の火炎の中に入れ、無病息災のご加護に感謝し祈祷します。
2021年12月28日(火)
11時40分〜12時20分大護摩供法要(11時頃)の後に行われる
成田山久留米分院で行われる
昭和33年久留米市長をはじめとする信徒各位の協賛により当地に御本尊の御分霊を観護し、開山されました。
成田山納不動火祭りは
分院の方に伺ったところ、以前は夜まで行っていたそうですが、今は15時位で終わるそうです。混雑することはなく車でいけるとの事でした。地元の人にも「ご不動さんと」親しまれています。
今は夜は行ってないそうです。
成田山久留米分院とは?
成田山新勝寺(千葉県)の直系の九州分院で、昭和33年当地に御本尊の御分霊を歓護し開山されたました。
久留米分院には、久留米の街の遠くから見ることできる「救世慈母大観音」があり高さ62メートルもある久留米のランドマーク的存在です。高速道路からも見えるので気になった方も多いのではないのでしょうか?私もその1人です。
成田山新勝寺とは
平安時代平将門の乱が起こり、乱世の中人々は不安と混乱の中で暮らしていました。
朱省天皇の勅願を受けた、寛朝大僧正は弘法大師空海がみずから彫刻開眼した不動明王を成田の地に御本像を泰安し、御護摩を焚いて乱の21日間戦乱が鎮まるようにと祈願し、平将門が敗北し関東の地に平和が訪れました。
寛朝大僧正が都に帰ろうとした時、御本尊が磐石のごとく動かなった事から、成田山新勝寺が開山しました。
新勝寺は「身代わり御不動」で有名ですよね。
成田山久留米分院のご利益、交通安全、家内安全、商売繁昌、交通安全、日本ではじめて人車一体の無事故安全を祈ることができます。
参拝方法
- 総門で一礼
- 手水舎で手と口を清める
- 香閣で心のお清めを
- 賽銭箱の前で一礼(お賽銭を入れた後)合拳してお祈りして一礼
- 堂内でお不動さまを排し、一礼後、合拳してお祈り、軽く一礼
必ずこうしなければという参拝方法はないそうですので、一例として参考にされてください。
御本尊不動明王
不動明王は密教の根本仏であり、大日如来の化身です。
- 右手には心のあれゆる迷いを断ち切る剣を握っています。
- 左手には物事を正しい方へ導くための羂索という縄をもってます。
- お不動さんがおすわりになっている盤石という大きな岩は堅固な御心を表しています。
- お不動さんはあらゆる障害を焼き尽くす火焔を背負っています。私達の心の迷い・煩悩を取り除きすべての人を救うために忿怒のお顔を示されています。
基本情報
- 住所:久留米市上津町1386−22
- 電話:0942217500
- ご利用時間:9:00〜17:00
- ご利用料金:無料
駐車場
- 大駐車場:650台(初詣、節分の時に開放)
- 裏駐車場:50台
- 祈願堂前:30台
成田山納不動火祭り2021の見どころ3選!
見どころ:その1「お焚き上げ」
僧侶が刀と弓を手に、東西南北の方向にいるとされている仏に災難を払うように祈願した後、杉の葉を被せた約1,2メートル四方の護摩壇に点火大きなうちわであおいで、勢いよく燃える炎は圧巻です。
御守り等持ち寄り、燃え上がる火炎の中にいれ、無病息災のご加護に感謝し祈祷することから「お焚き上げ」とも呼ばれています。
見どころ:その2「救世慈母大観音」
救世慈母大観音を見られるのがおすすめです。(有料になります)
納不動ですが、以前は夜まで行っていましたが今は15時位でおわってしまいます。救世慈母大観音は中が階段になっており登る事ができるんです。
肩の付近まで登ることができ、展望窓からは晴れていると遠くは雲仙まで見ることが出来ますよ。
高さ62mもあり、13mの幼児を抱いている慈しみの母であり母親の愛情で見守る。家内安全、子授け、子供無事成長の願いが成就するとも言われています。
年間を通して沢山の方が「子供が授かりますように」「子供が無事に成長しますように」と胎内の階段を一段一段自らの足で登ることにより「徳」を重ね願いが成就すると言われています。
見どころ:その3「平和大仏塔納骨堂(極楽殿)」
高さ38m日本唯一のものであり、世界2基目インドブッタガヤ大仏塔、同型のもの300以上の仏像があり、お釈迦様誕生〜御成道〜涅槃までを絵で詳しく紹介しています。
(地獄館)もあり各地獄を人形で表現しており悪事をした人々の苦しむ姿や阿鼻叫喚を見て、聴いて感じることができ、正しく生きようと思えるそうですよ。
ちょっとしたテーマパークみたいですよね。
成田山納不動火祭りに行くなら料金はかかりますが一見する価値はありますよね。17時には閉まってしまうので少し早めに行かれることをおすすめします。
地獄館、救世慈母大観音像、平和大仏極楽殿、孝行洞窟
個人 | 団体(15名以上) | 障害者手帳をお持ちの方 | |
---|---|---|---|
大人 | ¥500 | ¥450 | ¥300 |
中・高校生 | ¥300 | ¥200 | ¥100 |
小学生 | ¥100 | ¥100 | 無料 |
拝観時間
- 平日:午前8時〜午後4時半
- 土日祝日:午前8時〜午後5時まで
※閉館の30分前が最終受付となります
九州でお焚き上げが有名・人気の寺社仏閣は?
警固神社
毎年成人の日に行われます。正月飾りやしめ縄を持ち寄り行われるどんど焼き。
約5mの高さに組んだ竹に地元の小学生が点火すると次々に飾りなどが投入されると、一気に燃え上がり参拝者から歓声が上がるそう。
下火になったら笹の先に餅をつけて、火や炭にかざして焼く、この餅を食べると一年間の無病息災で過ごせるとか、またぜんざいも振る舞われます。
警固神社とは
天神のど真ん中に鎮座している400年以上もの歴史がある警固神社。小さな神社ながら都会のオアシスともいえます。
災いである厄除けのご利益があるため、合格祈願や恋愛成就のパワースポットとして親しまれています。
都会の真ん中にあるにも関わらず緑が豊かで境内に一度踏み込めば神秘的な空気を感じることが出来ますよ。
基本情報
- 住所:福岡市中央区天神2丁目2−20
- 電話:092-771-8551
- 開門時間:参拝自由(祈願受付9時から17時授与所9時から19時)
太宰府天満宮
大祓式:12月31日
普段の生活の中で人々が知らず知らずのうちに、犯した罪や過ち、また不意の病気や怪我などの穢れを祓い清め元気に過ごせるように神様にお祈りする神事です。
「穢れ」という言葉は「気が枯れる」からきているともされ、穢れた状態とは、心や身体が弱くなった状態です。この弱くなった心身を一度リセットし、明日からの生活をより良いものにする。
社会全体を清めて世の中の平和や繁栄を祈願するという意味も込められています。
16時より桜門前の参道で神職とともに「大祓詞」を唱え人の形をした「形代」に罪穢れを移して浄火でお焚き上げし祓い清めます。誰でも参加することができます。
大祓の方法
- 「形代」に名前と数え年の年齢を記入
- 次に頭の先から足の先までの身体の外にある部分を「形代」なでて罪穢れをうつす
- 最後に「形代」に大きく)息を吹きかけ、身体の中にある罪穢れをうつす
1年のモヤモヤした物も取り払われそうで、清々しい気持ちで新年を迎えられそうですよね。私も行ってみたいと思いました。
当日参加できない場合でも申込みをすれば、形代を送ってもらえます。
自宅でお祓いの所作をして太宰府天満宮へ返送すると、大祓式当日に参列者の形代と共に祈祷、お焚き上げが行われます。
申込みは、太宰府天満宮公式のホームページの申込みフォームからでき、形代の返送は12月15日頃まで受け付けています。
初穂料は「お志で」ということですが500円から1000円が相場となっているとのことです。
太宰府天満宮とは
天神さま(菅原道真公)をお祀りする、全国12000社の総本宮と称され「学問・至誠・厄除け」神様として有名で、年間約1000万人もの参拝者がおとずれます。
学問だけではなく宮内の「御新橋」を渡ると浄化お清めのご利益があるとされています。
基本情報
- 住所:福岡県太宰府市宰府4丁目7−1
- 開門時間:春分の日より秋分の日の前日まで6時。以降は6時30分
- 閉門時間:4,5,9,10,11月19時 6,7,8月19時30分 12,1,2,3月は18時半
※正月の開門・閉門時間(12月31日〜1月3日)12月31日は6時30分に開門し、正月三が日24時間開門しています。
祐徳稲荷神社
300年以上続く新嘗祭「祐徳稲荷神社」のお火たきは毎年12月8日の日没から夜にかけて行います。「お火たき」は師走の伝統行事で豊作と諸行繁栄を感謝する祭りです。
宮司が祝詞を奏上し、境内の木々を積み重ねて青竹で囲んだお山に点火します。
一斎に燃え上がる高さ20mほどの荘厳な御神火に参拝者は歓声を上げるそう、火に当たると病がなおり、罪や穢れが清められるといわれています。
お火たき
12月8日 お火たき点火20時〜
祐徳稲荷神社とは
京都の伏見稲荷大社、茨木の笠間稲荷神社「日本三大稲荷」に数えられています。豪華で鮮やかな外見から、鎮西日光、九州の日光東照宮と呼ばれています。
本殿の先には奥の院に向かって朱色の鳥居が続き、奥の院からは有明海を一望できる絶景が広がる四季が非常に豊かな神社です。
商売繁昌、家運繁栄、縁結びのご利益で知られています。年間300万人もの参拝客が訪れるパワースポットです。
基本情報
- 住所:佐賀県鹿島市古枝乙1855
- 電話:0954-62-2151
- 駐車場:3000台収容の無料駐車場あり
まとめ
♦成田山納不動火祭り
- 成田山久留米分院で行われる
- 毎年12月28日(11時40分〜12時20分)
♦久留米のランドマーク的存在の成田山久留米分院
- 成田山新勝寺(千葉県)直系の九州分院
- 高さ62mの「救世慈母大観音」がある
♦大きなうちわであおいで勢いよく燃える炎は圧巻!
- 今まで受けられた御札や御守りを炎にいれ、ご加護に感謝。
♦まるでテーマパーク!日本最大級の「救世慈母観音像」や「極楽館」「地獄館」は有料でも見る価値あり
♦九州のお焚き上げ3選
- 福岡県 警固神社 どんど焼き
- 福岡県 太宰府天満宮 大祓式
- 佐賀県 祐徳稲荷神社 お火たき
私は今回調べるまで、神社仏閣といえば一番に思うのが初詣でした。
一年間の感謝を込めてお祈り、受けた御守りを返したり、感謝を神社仏閣に伝えると身も清められ、すっきりした気持ちで新年を迎えられます。
その上で初詣に行くとまた違った気持ちでお詣りできますよね。
今年はこの記事を参考にして頂き、一年の感謝を込めて神社仏閣のお焚き上げに足を運んでいただけたら幸いです。