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お正月遊びはお正月製作で作ったものが使える!保育園の3歳児でもできる遊びとは?

  • なぜお正月飾りをするの?なぜお正月遊びするの?
  • 保育園の定番お正月遊びはどんなことをする?現代風お正月遊びはどんなことをする?
  • 3歳児でもできる簡単お正月製作は?

年末年始を保育園で過ごす保育士さんならこのような疑問をお持ちではありませんか?

私も冬休みを迎えた子供と、お正月をどのように過ごそうか毎年悩んでいました。

もらったお年玉でおもちゃを買うことも考えましたが、せっかくだから日本文化のお正月を子供と楽しみたいと考えました。

そこで、子供と一緒に簡単にできる工作をいくつか知っておくと、暖かい部屋の中で楽しめます。作ったものを持って外で遊ぶこともできます。

この記事では以下3つのポイントをお話しします。製作については動画と共に紹介します。

  • 門松やしめ縄など、お正月飾りはなぜ飾るの?
  • お正月遊びの定番と、時代に合わせて進化している遊び
  • 簡単3歳児でもできるお正月製作

この記事を読めば、伝統の遊び、現代風にアレンジした遊びがわかり、いっそう子供と過ごすお正月が楽しいものになるでしょう。

お正月飾りとは?

お正月飾りは、生きる力を与えてくれる年神様を祀るためのものです。具体的に言うと、門松、しめ縄(しめ飾り)、鏡餅、破魔矢です。

お正月飾りを飾る理由は、神様が家を見つけやすいようにする目印だからです。

お正月飾りは家の中を清め、神様をお迎えする準備ができている家が飾るものなのです。

保育園では門前に門松、入り口にしめ縄やしめ飾りを飾ります。大人の目線よりも高い箇所に鏡餅や破魔矢を飾ります。

お正月飾りの代表的な門松、しめ縄についてお話しします。

門松

門松を飾るようになったのは、唐代の中国で長寿を象徴する松を飾ったことに由来しています。

門松には「松飾り」「飾り松」「立松」など様々な名称で呼ばれていますが、「門松」となった理由は、正月の家の門前に立てるものなので「門松」と呼ぶようになったというのが有力な説です。

しめ縄(しめ飾り)

しめ縄は神様が降りた神聖な場所を示します。これが張ってあるところには、不浄のものや悪霊は入れないとされていて、一種の防御壁・魔除けの役割も果たしています。

しめ縄飾りを玄関に飾るのは、ここが歳神様を迎える家だということを表すためです。

しめ縄に裏白や紙垂(しで)、ゆずり葉、橙のほか、扇、水引きなど装飾がついたものがしめ飾りです。

子供がお正月飾りを指して「あれなぁに?」に応えるときは、わかりやすく話します。

「お正月飾りのある家に幸せの神様がやってきて、来年はもっと幸せになるよってお約束してくれるんだよ。お正月飾りあるお家に来てくれるから、お正月飾りをするんだよ。」
「お正月は神様のお泊りだよ。神様がお泊りに来てくれるから、お掃除してきれいにして、お花やお飾りでお迎えするんだよ。」

たしかに、住まいによって飾り方は違いますよね。

お正月飾りには飾り方の正式な決まりはないので、「神様をお迎えする清浄な場所ですよ」との意味を忘れずにいることが大切です。

知人のハンドメイド作家さんは、大きなお正月飾りを飾れない方のためにノートサイズの縁起物モチーフや絵を販売しています。玄関のちょっとしたスペースに飾れるのでいいですよね。

お正月飾りは神様を迎える準備が整い、神様に場所を示す目印として飾るのです。

お正月遊びとは?

お正月遊びとは、江戸時代から新年を祝って行ったことが起源で、現在まで続いている遊びです。新年に物事の成功を願った行動をおこなうこと、ゲン担ぎからきています。

ゲン担ぎは「験担ぎ」と書き、良い前兆か、悪い前兆かを気にするときに、これから行うことが良い結果となるように祈願する意味を込めて行われるからです。

幼い子供に話すときは

「昔からの遊びだよ。昔の子も、お願い事をしながら遊んだんだね。」

と簡単に話します。

「ことしも幸せでありますようにってお願いして遊ぶんだよ。」

と言うこともできます。

要は、願いが叶いますように、病気なりませんように、お金に困りませんように、ということです。

定番のお正月遊びの意味

たこあげ

立春の頃に空を見上げるとよいことから、「願いが叶いますように」「健康でいられますように」と願いを込めた凧を天に向かってあげることでゲン担ぎ

羽根つき

羽根つきに使う羽の根元部分についている黒い球を無患子(むくろじ)と呼び、これを使って遊ぶことで「子供が病気にならないように」とゲン担ぎ

こままわし

こまがひとりで立って回るので、「子供が独り立ちできますように」「お金が回りますように」とゲン担ぎ

かるた、百人一首

かつては「貝覆い(かいおおい)」と呼ばれ、和歌の上の句と下の句を書き、その二枚を探し出し合わせるという遊びでした。

2枚の句がぴったりと合うことから「夫婦円満」の願いが込められています。読み手と取り手に分かれて、読み手が読んだ最初の文字を探す

福笑い

「笑う門には福来る」と言われるように、笑いが絶えない、幸福な家庭には幸運がやってくると信じられています。

おめでたいお正月にみんなで集まって福笑いを楽しむことから「家族の幸せを願う」意味があります。

進化した遊び方、スポーツ

たこあげ

スポーツカイト:スポーツカイトは、2~4本のラインを操作しながら、カイト(凧)を大空に飛ばすスポーツ。スピード感のあるたこあげができる。

羽根つき

インディアカ(羽のついたシャトルを手で打ち合うバレーボールタイプのスポーツ)、バドミントンにも応用できる。

こままわし

日本こままわし大会:日本こま回し協会認定の大会やこまがある。

かるた、百人一首

学習用かるた:ことわざかるた、都道府県かるた、人体かるたなど、小学生になってもできるかるたがある。

 

お正月遊びが昔からずっと変わらず続いているのは、新年にお願い事をしながら遊ぶことでのゲン担ぎからきているからです。

また古き良き遊びを知ることで、日本の伝統文化を後世に伝えることもできるのです。

簡単お正月製作アイデア5選

簡単お正月製作アイデアを紹介します。

保育園に常備しているものや、家庭にあるもので簡単に作れます。できあがったものに絵を書いたり、シールを貼ったり自分だけの製作ができます。園児に持ってきてもらうもので作ることで満足感も得られます。

年賀状

準備するもの

  • ガーゼ
  • 脱脂綿
  • 割りばし
  • 輪ゴム
  • 画用紙
  • 絵具

作り方

たこあげ

準備するもの

  • ビニール袋
  • ストロー
  • セロハンテープ
  • タコ糸

作り方

羽根つき

準備するもの

羽子板   

  • 牛乳パック
  • 割りばし
  • はさみ
  • ガムテープ
  • ビニールテープ

羽 

  • 風船
  • アルミホイル
  • 画用紙

作り方

こままわし

準備するもの

  • 牛乳パック
  • ペットボトルのふた
  • ボタン
  • セロハンテープ

作り方

福笑い

準備するもの

  • 画用紙
  • 色鉛筆
  • はさみ

作り方

工作が苦手、100均で売っているのでわざわざ作らなくてもいいのでは、という意見もありますが、製作には、

  • 「想像力や豊かな感性が身につく」
  • 「季節や文化の背景を学べる」
  • 「製作物でともに遊ぶことでコミュニケーション力を養う」

の3つのポイントがあります。(保育Fineより)

ものを作る体験から子供の感性や想像力を豊かにする効果があるのです。年齢や能力を考慮し、時には保育者の補助で製作を楽しんでください。

お正月製作で作ったもので遊ぼう

お正月製作で作ったもので遊ぶことで、遊びながら日本の伝統や習慣を学べます。また遊びを体験し、後世に伝えていくことも大切です。

お正月の歌には、「おしょうがつには たこあげて こまをまわして あそびましょう」とありますが、現在はそのように外で遊ぶ姿を見かけなくなりました。

コロナ禍でオンライン事業がものすごい速さで発達し、現在ではzoomやLINEなどオンライン動画配信があるので、家庭でもお正月製作を楽しむこともできます。

お正月製作で作ったものを使って遊んでみましょう。

年賀状

野菜スタンプで年賀状を作ろう

◆切手を貼って作った年賀状を送る

たこあげ

たこあげ大会

◆外で作ったたこをあげてみる

羽根つき

羽根つきラリー

◆羽根つきを続けて何回出来るか競争

こままわし

こままわし大会

◆誰のこまが一番長く回っているか競争

福笑い

どんな顔になるのかな、福笑い

◆目隠しをして、どんな顔になるのかやってみる

 

どれで遊んでも楽しく、道具や指先の使い方、体力増進にもつながり、いいことだらけです。

そのほか、みんなで遊んだら一番の金賞、がんばり賞などのシールなどのごほうびを準備してもおもしろいですね。

そういえば、私の子供はこままわし大会でがんばり賞のシールを園長先生からもらって大喜びでした。

自分で作ったものでお正月遊びをすると、お正月遊びがより身近になります。

また、自分でやってみたい気持ちがわいてくる3歳児の五感を刺激するような製作や遊びができると、子供の成長も楽しみです。

お正月が過ぎたらお正月飾りはどうする?

お正月が過ぎても、お正月飾りは捨ててはいけません。

なぜなら、左義長(さぎちょう)と呼ばれるお祭りで燃やし、天に神様をお見送りし、その火で鏡餅を焼いて食べるからです。

左義長は、地域によって「どんど焼き」「とんど焼き」「鬼火焚き」などと呼ばれています。

事情があって左義長に参加できないときもあります。そんなときは、お住いの地域のごみ処理方法に従って処分すれば大丈夫です。

でも神様が宿っているのに、と心苦しくなりますよね。そんなときはお清めをすれば大丈夫です。やり方は、新聞紙を広げて「右・左・中」と塩を置き、お清めをします

その紙でお正月飾りを包み、他のゴミとは別の袋に入れて出すだけです。

お正月が終わったらすぐに片づけて、次の2月の節分、豆まきイベントの準備をしたいところです。

しかし、せっかくお正月で神様をお迎えしたのだから、ごみで捨てるのではなく、きちんとお清めをして地域のごみ処理方法に従って処分しましょう。

まとめ

日本の伝統であるお正月の飾りや遊びにはどんな意味が込められているのかお話ししました。

 

  • お正月飾りとは、生きる力を与えてくれる年神様を祀るために用意する。
  • お正月遊びとは、新年に物事の成功を願った行動をするゲン担ぎのこと。
  • 家にある材料でできる簡単お正月製作アイデア5選を紹介。
  • お正月製作で作ったもので遊ぶと3歳児の五感が刺激されるメリットがある。
  • お正月が過ぎたらお正月飾りは左義長で天にお見送りする。捨てる場合は地域のごみ処理方法に従う。

形が変わったとしても、日本の文化、伝統の根本は忘れず、後世に伝えていくお手伝いができたら幸いです。

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