私自身、年越しは冷たいお蕎麦、朝起きたら温かいお蕎麦を食べて食休みする。と教えられてきました。
こういった食の違いは地域によって様々ですよね。温かいおそばを食べるのも寒い長野県だからこそですね。
ちなみに長野県民のは、そばに天かすを入れない人が多いそうです。
私も入れません。
冬の長野県といえば個人的おすすめ3選!
野沢温泉村の「道祖神祭り」
「道祖神祭り」とは、簡単に言うと「どんど焼き」の事です。
長野県のどんど焼きは、松本地方では「三九郎」、南信州では「おんべ」と呼ばれ今でも各地で行われている行事の一つです。
野沢温泉村の道祖神祭りもその一つですが、大規模に行われることで有名で、日本三大火祭りの一つに数えられ国の重要無形民俗文化財に指定されています。
1月13日に、御柱祭のように山から高さ20メートルもあるブナの木を運び、祭り前日の1月14日のお昼頃に組み立てられて、祭り当日の1月15日までに社殿が作られます。
祭りでは社殿に火をつけようとする側と、守ろうとする側の白熱した攻防戦が行われます。
この建てた社殿は一晩で全部燃やされるので、祭り中はかなり大きな炎が立ち上ります。壮大な規模で行われる火祭りは圧巻の一言です。
また、たくさんのお酒がふるまわれることでも有名で、酔っぱらう人が多い祭りでもあります。
善光寺の「びんずる廻し」
善光寺で行われる行事の1つで、本堂右脇にある「びんずる尊者像」を持ち上げ、参拝者とともに廻す行事です。
終了後には参拝者に杓子が授与され、その杓子で尊者像をなでて持ち帰ると、一年を無病息災で過ごせるといわれています。
この尊者像は善光寺の本堂に入ると一番初めに目につく像です。
病人が自分の患部と同じところを撫でると病気が治るという信仰があり、いつもたくさんの人が触っています。そのため「撫仏(なでぼとけ)」とも呼ばれ親しまれています。
普段参拝している尊者像を使って無病息災を願うので、いつもの参拝とは一味違った雰囲気を楽しむことができます。
諏訪湖の「御神渡り」
御神渡りとは、冬季の寒冷地で、湖面に一部盛り上がった氷堤が見られる現象の事を言います。
長野県の諏訪湖で特によく発生する現象です。
諏訪大社の上社と下社はこの御神渡りの起こりやすい両端近くに相対してまつられており、伝説では御神渡りは、上社の男神が下社の女神のもとへ出かけた跡だといわれています。
御神渡りは、氷のエネルギー発散によって起こります。この時の轟音は、昔は諏訪盆地一帯に響き渡ったそうです。
夜明け前に音が鳴り響く様子は、神々しく、「神様の起こした現象」であると言われるのも納得が出来ます。
そのため、長野県民は毎年、「御神渡りが起こったかどうか」に大きな注目をします。諏訪湖の御神渡りで年明けの季節の移ろいを感じているのです。
まとめ
- 二年参りって長野だけなの?全国で同じ風習はある?
- 二年参りの正しい参拝方法は?
長野人気二年参り3選!
- 善光寺
- 諏訪大社
- 牛伏寺
長野のお正月の特徴は?冬の長野県といえば個人的おすすめ3選!
- 野沢温泉村の「道祖神祭り」
- 善光寺の「びんずる廻し」
- 諏訪湖の「御神渡り」
二年参りは、昼間に行く初詣とは区別されており、初詣の中でも少し特別なものと認識されています。
ただ「2年に掛けて参拝」しているだけなのに、少し不思議ですよね。
きっと、年越しを神社・仏閣といった神聖な場所で迎えると、少し違った気持ちで新年を迎えることが出来るんですね。
だた、昨今はコロナウイルスの影響で、二年参り。もしくは初詣が満足に行えない状況が続いています。
最近はワクチン接種に伴い、落ち着いてきたコロナウイルスですが、まだ予断を許さない状況です。
今回ご紹介した御神渡りも、地球温暖化の影響で、現れない状況が続いています。
それでも、長野県では毎年、御神渡りがどうかということは大きなニュースとして取り上げられているのです。
コロナ禍や地球温暖化など、様々な問題がある中で、「時代に合わせて行事を楽しむ」と言うことが大切なのだと改めて感じました。
皆さんも是非、先祖代々続いてきたものを自身や、周りの環境に合わせて行ってみてください。
私も数年前まで二年参りをしていましたが、近年はコロナウイルスの影響で自宅で年越しをしました。
どちらも違った魅力がありますが、今年こそは感染対策をしっかり行い、二年参りに行きたいと思います。
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