海外のお正月はどんな料理を食べる?正月休みはあるの?

日本のお正月は、一年の中でもいちばん日本の文化が色濃く出る、日本の重要なイベントの一つです。

家族団欒で、年越しそば、お雑煮、おせちなど、食べて過ごすというのが一般的ですよね。

そして「お正月太り」という言葉もあるほど、本当にたくさんの料理を準備しないといけないので日本の大晦日は大忙し!

一方で、海外のお正月はどんな料理を食べるのか気になる人も多いのでは?

わたしも実際に海外生活でのお正月の過ごし方を知らないままお正月を迎えて、日本との違いに大衝撃を受けた記憶があります。

今回はそんな様々な海外のお正月料理について、私の体験談とともにご紹介します。

この記事を読むと、世界一周グルッとサクッ知ることができるので、お友達やご家族との会話に、今後の海外旅行計画に役立ちます。

海外のお正月はどんな料理を食べる?

アメリカの「ちょっと変わった名前の黒目豆料理」

アメリカ南部の方では「ブラック アイド・ピー」という黒目豆を使った【ホッピン・ジョン(Hoppin John)】という豆料理があります。

「Johnという男の子が跳ねる・・・?」

なんて変わった名前なんだ?と思い由来を調べてみ他ところ、様々な説があってはっきりしたことはわかりませんでした。

その中でも一番有力なのは、「乾燥エンドウ豆」のフランス語「ポアピジョン」が由来だと言われています。

どんな料理かというと、黒目豆をスパイシーなソーセージ、ハムホック、豚肉とご飯で煮込んだ、日本でいう赤飯のような料理ですね。

イタリアの「幸運を呼ぶ豚足ソーセージ」

イタリアにお正月料理が主に3つ【ザンポーネ(Zampone)】、【コテキーノ(Cotechino)】、【レティッキエ(lenticchie)】があります。

ザンポーネとコテキーノは豚肉や脂を詰めたソーセージで、コテキーノは腸に詰められていて、ザンポーネは豚足の皮に詰められています。

初めて見る人はお皿に足の形が乗っているので驚かれるかもしれませんが、脂がのって美味しいですよ。

イタリアでは、「豚は幸運を呼ぶ縁起物」として特別な日に食べるという風習があります。

レティッキエは、レンズ豆の煮込み料理です。

レンズ豆は小銭の形に似ていることから、繁栄や金運の象徴として新年の特別な日に食べます。

豆が縁起物というのは、日本と共通していますね。

フランスの「人形が出てくるケーキ」

フランスは1月6日の公現祭(キリストが神として誕生した日)を祝う食べ物として【ガレット・デ・ロワ(galette des rois)】という「王様たちのお菓子」と言われているものがあります。

これは実際わたしも食べましたが、リキュールとアーモンドの風味豊かなパイで、何口でも食べてしまいたいぐらい美味しいです。

そして中には「フェーヴ」という小さな陶器の人形が1つ入っていて、見つけた人は王冠を手にすることができて、「幸運の1年になる」と言われています。

子どもたちもこのケーキを食べるのをとても楽しみにしています。

フランスは特にお正月の特別な料理というのはないので、多くのフランス人にとっては「ガレット・デ・ロワを食べないと新年がやってこない」と言うほど、お正月の象徴になっているようです。

ドイツの「のぞき穴があるパン」

ドイツのお正月は【ノヤールスブレッツェル(Neujahrsbrezel)】というパンを食べる伝統があります。

プレッツェルといえば、日本でもよく見かけるようになってきたのでご存知の方も多いと思います。

大きさは様々で、腕組みをしたような通常のプレッツェル型から、大きなリース型になったものがあります。

そしてその穴には「新たに始まる1年をこの穴から見渡す」という意味があるそうで、とてもポジティブな意味を持っています。

日本の風習でいうと「見通しがよくなるように蓮根を食べる」というものに似ていますね。

スペインの「鐘の音に合わせて12粒のブドウ」

スペインでは新年が明ける12時に鳴ると同時に鐘が鳴り響き渡るので、それのために家で15分前ぐらいからTV中継待機しておく家庭がほとんどだそうです。

日本の除夜の鐘と同じですね。

ただ、スペインには日本とは違って少し独特な風習があります。

それは、12粒のぶどうを鐘が鳴る音に合わせて食べるということです。

これが、意外と鐘の音が早いのでみんな12粒食べるのに必死です。12という数字は、1月から12月までを表していて、どの月も幸せに過ごせるように1粒1粒願いを込めて食べます。

わたしも実際に挑戦したことがありますが、正直なところ、願い事までして食べる余裕はありませんでした。

南米は「ブタはOK!トリはNG!」

ブラジルなど南米では、ブタは前向きに土を掘っていくことから「前進」する、「幸運」や「繁栄」の象徴とされ、新年良い年になるようにブタ料理を食べる風習があります。

それとは逆に、トリは後ろに土を掘るので「後退」する、という後ろ向きな意味があり正月には食べたらダメという風習があります。

そのほかにも、ザクロを7つ食べて種は財布の中に入れておくと金運を呼ぶという風習もあり、ブラジルでは庭にザクロの木を育てている人も多いそうです。

中国は「家族団欒で手づくり餃子」

中国のお正月といえば、家族で餃子づくりが恒例イベント!

「子」の時刻(夜中1時頃)に食べ、旧年から新年に交差することを「交」といい、これが「餃」の発音と一緒なことから、新年の縁起物として食べられています。

そして日本のお正月ではお餅は欠かせない物の一つですが、中国も一緒で年糕(ニェンガオ)という餅料理があります。

1年で成長したという意味の「年高」と発音が同じところから、縁起物として食べられています。

語呂合わせで縁起物になるという考えは、日本と同じですね。

他にも、春節にちなんだ春巻、日本の年越しそばのように長寿を願う長麺など、余裕のある年になるように「年年有余」という言葉にかけて「魚」を食べる風習もあります。地域によってもまだまだ色々あるようです。

韓国は「韓国式お雑煮」

韓国ではトッククという、長くてまるくい歯切れの良い餅を、牛や煮干しなどのスープと一緒にいただく、日本でいうお雑煮のようなものを食べる風習があります。

具材や味付けなども日本の雑煮と一緒で、家庭によって様々あります。日本のもち米のお餅とは違い、うるち米で作られているので歯切れがよくモチモチ食感で食べやすいです。

トッククは「長いものを食べて健康や長寿を願う縁起物」で、日本の年越しそばの「長いものを食べて長く生きる」という考え方と似てますね。

海外のお正月はどのように過ごす?正月休みはある?

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