寒い日が続き、冬物コートを着て街に出かけると、ちらほらとイルミネーションを目にすることも増えてきましたね。
今年もクリスマスが近づいているなと感じます。みなさんはクリスマスはどんな風に過ごしていますか?
お家でゆっくり過ごす方やイルミネーションを見に行く方もいるでしょう。
今年は教会でミサに参加してみるというのはいかがでしょうか?
- ミサってなに?
- 教会って何するところ?
- キリスト教じゃないけど行ってもいいの?
- キリスト教の人はお正月初詣に行くの?
- ゴスペルって?いつ聞ける?
などなど気になるところをご紹介します。
この記事を読めば初めてでも教会に行くことが怖くなくなります。クリスマスの過ごし方の参考にしてみてくださいね。
クリスマスのミサといえば教会!
ミサって聞いたことありますか?
ミサとはキリスト教における式典のことです。厳密に言えば宗派によって呼び方が違いカトリックではミサ、プロテスタントでは聖餐式と呼ばれます。
カトリックとプロテスタントの違いは後ほど解説します。
キリスト教とはそもそも何か?
簡単に言うと神の子であるイエスキリストの教えを信じる宗教です。そのキリストの教えが書かれているのが「聖書」です。
ミサはキリストの生涯と死と復活を思い、救いの恵みに感謝しパンとぶどう酒を口にすることによってキリストと1つに結ばれるものである儀式でです。
ミサは最後の晩餐を起源としています。
最後の晩餐はキリストが十字架に磔になる前日、教会のみんなでぶどう酒とパンを分け合った出来事です。
「最後の晩餐」ダ・ヴィンチ 1495〜1498
ダ・ヴィンチの代表作で西洋で最も有名な絵画の一つ。ミラノのサンタ・マリア・デレ・グラツィエ修道院の食堂の壁に描かれている。聖書に登場するイエス・キリストの最後の晩餐の情景を描いている。弟子が裏切ると予言したシーン。pic.twitter.com/stJ1ak9fFZ
— 5秒で学べるアート@スマホケース販売中 (@art_matomen) November 28, 2021
イエス・キリスト「これはわが契約の血、多くの人の罪を許すために流すもの」最後の晩餐で弟子にワインを注ぎながら言った名言です。
— wine_bot (@wine_info_bot) December 6, 2021
ミサではキリストが人々のために十字架にかかって死なれたことに感謝をして、ぶどう酒とパンが配られます。
ぶどう酒はイエスキリストの血を、パンはイエスキリストのからだを表しています。
最後の晩餐で言ったキリストの言葉の通りこれを見るたびにキリストのことを思い出すのです。
若い人やアルコールが飲めない人もいるのでぶどうジュースを使う教会もあります。キリスト教徒にとってとても大事な式典なんです。ちなみにこれは洗礼を受けていないと食べられないので一般参加の方は口にできません。
キリスト教信者のことをクリスチャンと呼びます。クリスチャンじゃなくてもクリスマスミサに行ってみたいと思う人は少なくないですよ。
キリスト教信者でない方の一般参加もできます。基本的に教会は初めて来る方でも歓迎してくれますのでご安心ください。
クリスマスミサは何をする?
- 讃美歌を歌う
- 神父からのお話
- 献金
- パン・ぶどう酒を分け合う
- 聖書を読む
- お祈りする
- もう一度讃美歌を歌う
教会によって違いますが、だいたいこのような流れになります。
神父からのお話はクリスマスミサの場合はクリスマスにちなんだ話がしてくれます。時間は30分前後が一般的ですが1時間を超えることもあります。
気になることがあれば問い合わせてみてくださいね。教会の方はクリスチャンの精神で優しく教えてくれます。
教会に行くのに必要な物は?服装は?お金はかかる?
教会に行くのに持ち物は特に必要ありません。献金もありますが、強制ではないです。
献金というのは神様のために捧げるお金のことです。
献金袋が回されたり、箱に入れたりと形は教会によって違いますが礼拝、ミサ、集会が行われるときには必ず献金を集める時間があります。
しかし、献金は強制ではありません。逆に強制されることがあれば断って大丈夫です!
クリスマスミサに参加した際には感謝の気持ちの分だけ入れるようにしましょう。1000円程度が一般的ですが、500円でも100円でもいいですし、入れたくなければ入れなくてもOKです。
聖書はあれば持って行った方がいいですが、なければ貸してもらえるので大丈夫です。
服装は華美でなければそこまで気にしなくていいです。露出が多い服や汚れた服は避けましょう。
膝や肘が出ているようなノースリーブタンクトップはNGとされているところもありますが冬場ですので、そこも気にする必要はないでしょう。
教派によっては服装に制限を設けている場合もあるので事前にHPを見るなどして確認しておきましょう。
教会によっては信者・一般参加者ともにジーンズなどのカジュアルな格好で参加することもあるようです。ただ、ミサの最中は帽子は脱ぐのが一般的ですので注意してくださいね。
靴も特に決まりはないですが、聖堂内は響くのでヒールを履くのは避けたほうがいいかもしれませんね。
子供も連れていける?
子供連れでも問題ありません。一緒に行けますよ。
教会によっては子供向けのイベントがあったりキッズルームやベビールームがあることもあります。
基本的にはクリスマスミサは予約なしで参加できることが多いですが混雑が予想されるので早めに行くのがおすすめです。
その他にもさまざまな言語で開催されることもありますし、キャンドルサービスがあることも!
幻想的な雰囲気の中祈りを捧げることができるかもしれませんね。
ミサ以外に教会は何をしているの?有名な教会は?
教会=十字架のある場所、のイメージが強いですよね。もしくはチャペルでの結婚式を想像する方も多いですよね。
ちなみにですが、チャペルは結婚式のために作られたもので教会はキリスト教信者が集まって礼拝を行ったり祈りを捧げる場所のことです。
本当の教会で本物の牧師が結婚式をあげることもあるし、そうでない場合もありますが最近の結婚式は主にチャペルで行われることが多いようです。
希望であれば、クリスチャンでなくても教会で式をあげることはできます。
ただ、本物の教会で結婚式をあげる場合、聖書を事前に勉強して理解を深めてからというのを必須にしていることがあります。
クリスチャンでない方で本物の教会で結婚式をあげたい方は事前に問い合わせてみてくださいね。
さて、結婚式をあげることもある教会ですが、普段は何をしていると思いますか?
- 讃美歌を歌う
- 説教
- 祈る
- 献金をする
- お茶や食事をすることもある
こんなところでしょうか。
説教というのは怒られることではないですよ。説教は聖書を読み、解説することを指します。説教を行うことで信徒は神様からの言葉を受け取り明日からも明るい日々を過ごせるのです。
なぜ、こんなことをするのかと言えばざっくりいえば神がしてくださったことに人間なりの返答なのです。
教会は誰でも入れるけど神社と違っていつでも入れるわけじゃないしみんなでお祈りします。
教会と神社やお寺の違いはここにもありますね。
教会によってはその他にもいろんなイベントが季節ごとに開催されます。こちらに関しては後ほどご紹介しますね。
教会は日本にいくつある?
日本には約6500もの教会があります。一番多いのは東京、約900となります。続いて大阪、神奈川とやはり人口の多さに比例しているようです。沖縄は米軍基地の影響なのか人口の割には教会の数が多い傾向が見られます。
これだけの数の教会が日本に存在しているのでぜひお近くの教会を探してみてくださいね。
キリスト教も宗派があるの?有名な教会は?
イスラム教、仏教と並びキリスト教は世界三大宗教ひとつです。世界の約3人に1人がクリスチャンなんです。すごい数ですよね。日本のクリスチャンは人口の1割程度なので比較的少ないのがわかりますね。
キリスト教にはいくつかの宗派がありますが有名なのはカトリックとプロテスタント、正教会の3つです。
日本にはあまり正教会のなじみがないので今回はカトリックとプロテスタントについて解説していきます。
元々聖書への解釈の違いがあり、ローマ帝国の東西分裂の時期に宗派が別れました。
いくつか違いをあげておきます。
カトリックは1世紀ごろから、プロテスタントは16世紀ごろからあります。カトリックの方が歴史が古いことがわかりますね人口はカトリックが約12億人、プロテスタントは約4億人います。
カトリックの方が3倍となり、かなりの人数なことが分かります。組織の体制としてはカトリックがトップがいるピラミッド型です。
イエスキリストの代理人と呼ばれている”教皇”という存在が組織のトップになります。
ローマ法王という名前を聞いたことはありませんか?法王とは通称で正式名称は教皇です。
カトリックではローマ教皇をトップにおいた組織体制をとっています。一方プロテスタントは神の下では皆平等という考え方を持っているのでカトリックのように階級はありません。
教会の外観はカトリックが豪華、プロテスタントはシンプルな作りになっています。
プロテスタントが教会を粗末に考えてるわけではなく、聖書>教会という考え方からこのような違いがあらわれています。もちろんプロテスタントにとっても教会は大事ですよ。
一方カトリックは教会>聖書という考え方からきらびやかな教会が多いです。
世界で一番有名と行ってもいいカトリック教会はスペインのサグラダファミリア!孤高の天才建築家ガウディの手掛けた世界遺産にも登録されている建築物です。着工から100年経った今でも未完成という異例の世界遺産です。
名前だけでも知っている方は多いのではないでしょうか。実は私は海外旅行が好きで以前はよく海外に行っていました。
キリスト教のこともカトリックのこともなーんにも知らない私は「あの有名なサグラダファミリア!ヨーロッパに行くなら見てみたい!」と観光客気分丸出しで数年前にスペイン・バルセロナにあるサグラダファミリアに行きました。
何も知らない私でもサグラダファミリアを前にして時が止まったようにずっと眺めてしまいました。とても大きな建築物なのに緻密なまでに細部にこだわりが見られます。そして中に入ると、自然光を受けたステンドグラスが光り輝いています。
本当に圧巻です。
首が痛くなるくらい上を見ていました。
ちなみにサグラダファミリアは中にエレベーターがあって上からの景色を楽しめるのですが、私が行った時には風が強くてエレベーターは停止していると言われてしまいました。
2026年に完成予定と言われているのでいつかリベンジしたいと思っています!
冷やかしや失礼なことをするのはもちろん良くないですが、興味を持つ入り口としてきれいな物をみたいという気持ちから教会に足を運んでみるのもありですね!
牧師と神父・司祭の違いは?
キリスト教にはカトリックとプロテスタント、正教会の3つの宗派があり聖書への解釈の違いによって宗派がわかれ、日本では主にカトリックとプロテスタントの2つだと前述しました。
神父と牧師の違いもカトリックなのかプロテスタントなのか、という違いです。
カトリック教会にいるのは神父、プロテスタント教会にいるのは牧師です。
意外と知らないことですよね。牧師と神父が同じ教会内にいるわけではないのです。
そしてこちらも意外と知らないことですが、神父というのは職名ではないのです。
牧師は職名ですが、神父は呼び名です。神父の職名は”司祭”といい、あくまで敬意を込めて神父と呼ばれているのです。牧師は呼び名では”先生”と呼ばれることがあります。
牧師は教職者という立場にあり一般の信徒と差はありません。
上下関係はないのです。
それはプロテスタントにキリスト信者はみんな平等という考え方があるからです。反対にピラミッド制となり階級のあるカトリックでは神父は一般の人より位が上です 。
その他にも神父と牧師にはいくつか違いがあるので紹介していきますね。
- 牧師は結婚できる、神父は結婚できない
- 牧師は女性もなれる、神父は独身男性のみ
- 牧師は服装に決まりは特にありません。
神父の場合は キャソックと呼ばれる黒い襟の丈が長い服、いわゆる神父っぽい服を着るのが決まりとなっています。
神父・牧師になるには?
カトリック教会の神父・プロテスタント教会の牧師になるには特に必要な資格はありませんが多くの場合、神学校や大学の神学部を卒業していることを条件としています。
そして必要な資格はないけれど”召命”が必須とされています。
”召命 ”とは神に聖職者となるよう求められること。
それはいつ来るかも分かりません。
実際に牧師さんの中には夢の中で神からの召命を受けて牧師に転職された方もいらっしゃいます。自分は牧師になるつもりがなくても大人になってから突然召命を受けることもあるのです。
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