「今年卒団するけど、作文を書いてスピーチしないといけない」
「卒団式で作文の発表なんて無理だよー-!苦手すぎる!」
そうやって嘆いているきみ!!
作文って嫌ですよねー・・。筆者も昔は嫌いだったのでその気持ちがよくわかります。でも、作文には書き方のコツや、使ってはいけない言葉・ルール等があります。
学校ではあまり教えてもらっていないことなので知らないのも無理はありません。
このコツを知ってしまえば、卒団式の作文はもちろん作文を書く場面で大いに役立つので最後まで見て参考にしてくださいね。
後半には作文例も記載しているので、テンプレートとしてそのまま使ってもらっても大丈夫ですよ!
一緒に父兄の方やコーチたちを感動させましょう!
卒団式に読む作文の書き方のポイント
まず、作文を書くにあたって日記と感想文の違いを確認してみましょう。
- 日記:その日にあったこと、自分が過ごした一日を記録した文章。一日のことを振り返ることができる文章。
- 感想文:自分が伝えたいことを“感想”として書いた文章のこと。読書感想文など。
- 作文:自分が設定したテーマやあらかじめ設定されたテーマに対して、自分の考えを入れて書いた文章。読者に書いた人の考えが伝わるように書いた文章。
今回書くのは作文ですので、テーマを決める必要があります。
次に具体的なエピソードを入れて、在団生への感謝と、今後を応援する気持ちを伝えてあげましょう。
そして作文の構成として4段落で書くのが鉄則です!!
- 1段落(はじめ)…これから自分が書く内容を簡単に紹介する。
- 2段落(なか1)…テーマに関して何か一つのことを書く。
- 3段落(なか2)…テーマに関して何かもう一つ書く。
- まとめ…なか1・なか2を書く中で考えたことをまとめる。
作文に使える書き出し・締めの書き方
作文の難しいところの一つ書き出しと締めがあると思います。書き出しがわからず作業が進まないということも多いのではないでしょうか?
ここで書き出しと締め方の書き方関して例をあげます。
せっかく書くのですからチームのメンバーとは少し違った書き出しはどうでしょうか。
一般的な書き出し例
- 僕は小学校○年生から野球を始めました。
- サッカーを始めて○年が経ちました。
- 私はこのチームが大好きです。
上記はよくある書き出し文となります。これでは父兄の方の心をつかみにくいですね・・。
興味を引く書き出し例
自分の声から入る
例:「かっこよすぎる・・」あの日テレビを見ていた僕は衝撃を受けました。
他人の声から入る
例:「○○君一緒に野球やろうよ!」そうやって○○君に誘われたのがきっかけでした。
疑問から入る
例:「運動することってそんなに大事なのかな?」最初そのようにずっと考えていました。
自分の声や感情から入ると聞いている人の興味を引きやすくなります。
最初に興味を持ってもらえるとそのあとの内容もしっかりと聞いてもらえるので書き出しが大事といっても過言ではありません。
次に締め方です。同じように一般的な締め方と心に残る締め方を紹介します。
一般的な書き出し例
- とても楽しい日々を過ごすことができました。
- ここでの思い出は一生忘れません。
- 父兄、並びにコーチの皆様ありがとうございました。
こちらもよくある締め方ですね。それでは心に残る締め方の例をみてみましょう。
心に残る締め方例
自分の気持ちで終わる
例:「もっとこのチームで野球がしたかった・・。(チーム名)大好きだー-!!」
誰かの言葉で締める
例:コーチが僕にそっと言いました。「本当にありがとう」。
自分を褒めて締める
例:諦めずにここまでやり抜いた自分にはなまるをあげます。
それではここまで構成の鉄則や書き出し・締め方を学んだところで作文の例を記載します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
「卒団式に読む作文例! 小さい頃から頑張ってきた例
「○○君一緒に野球やろうよ」小学校1年生の時に○○くんから誘われたのがきっかけです。
あの日から少しずつキャッチボールを始めたりして、どんどん野球の楽しさに惹かれていきました。気づけば1年生の頃にチームに入団し、この6年間ずっと野球のことばかり考えていました。最初はノックが大嫌いで、何度も体にボールが当たり「ノック嫌いだなぁ」と思っており、それでも繰り返しコーチにさせられていたので、少しコーチ達を嫌いになったこともありました。そんなとき、いつもうまくいかない僕に○○コーチが声をかけてくれ、個別で指導してくれたことがありました。うまくできない僕に諦めることなく、何度も優しく指導してくれたコーチには本当に感謝しかありません。
また、この6年間休まず練習に励みました。
あまり風邪をひくことがなかった僕は、どんどん上達していきレギュラーで活躍することができ、最後は自分でも満足のいく結果で終えることができたと思います。
この6年間体調を崩さず、頑張り続けることができたのは紛れもなくお父さん・お母さんのおかげです。
いつもおいしいご飯を作ってくれたり、休みの日にはお父さんがキャッチボールをしてくれたりと本当に感謝しかありません。
最後にこの6年間野球を大好きでいられたのは、お父さん・お母さん、父兄の皆様、並びにコーチ達、そしてぼくを野球に誘ってくれた○○君のおかげです。本当ありがとうございます。
「このチームでもっと野球がしたかったな・・。(チーム名)最高っっ!!」
卒団式に読む作文例! 途中入団の場合
「野球やめようかな・・」小学校5年生から引っ越してきた僕は人見知りで、新しいチームに入る勇気がありませんでした。前の学校でも野球をしていましたが、親の仕事の都合で転校することに。転校後、クラスにもあまり馴染めなかった僕はずっと塞ぎこんでいました。
学校が終わるとすぐに家に帰り、一人で壁当てをずっとしている毎日。
大好きな野球を辞めることができなかった僕に、ある日クラスメートの○○君が「野球上手いんだね。一緒にしようよ!」と声をかけてくれたのが、始まりでした。○○君が所属しているチームへも参加させてもらい、そこからは以前のように楽しい日々が始まりました。
途中入団した僕を快く受け入れてくれた、コーチ達、チームメイトには感謝しかありません。
感謝の気持ちを忘れず、2年間このチームに恩返しをしたいと思い、一心不乱に練習に励みました。
これで卒団となりますが、ここでもらった思い出を忘れることなく今後も練習に励んでいきます。
最後の試合のあと○○君は僕にこう言いました。「このチーム最高だよね」
卒団式に読む作文例! 卒団を機にスポーツから離れる場合
僕の好きな歌でこんな歌詞があります。「自分らしさってなんだろう 変わらない大切があるから 変わりゆく生活が正しい」僕はこの3年間このチームでサッカーに没頭してきました。
毎日夜遅くまで練習し、朝練も欠かさず参加していました。
サッカーのことばかりを考え、サッカーのために過ごした日々だと思います。
こんな環境を与えてくれた両親、ぼくたちの為に親身になって指導してくれたコーチ達には
感謝の一言では表せない気持ちでいっぱいです。
そんなぼくも4月から高校生になります。ずっとサッカーにばかり取り組んできましたが、冒頭の歌詞のように「自分らしさってなんだろう」と考えたときに一度スポーツから離れ、別の道に進んでみるものいいのではないかと思っています。
新しいことを始めるのに体力や気持ちが折れたりすることもありますが、サッカーで得た体力や根性があればどんなことも乗り越えていけると思います。
これからは別々の道となりますが、温かく見守っていただけると嬉しいです。
「皆にあえて本当によかった」
卒団式に読む作文例! ケガで思うように活動ができなかった場合
「グキっっ!」あの日僕の膝が悲鳴をあげました。小学校5年生の時にケガをしてしまったのです。これまで小学校2年生からずっと頑張り続けていたバスケでケガは初めてです。
ずっとレギュラーで活躍していたのに、そこからは思うようにプレーが出来ず辛い日々をすごしていました。
思うようにプレーが出来ず試合にでることも少なくなりましたが、大好きなバスケに関わっていたいと思い、自分にできることはなにかを6年生の初めに考えました。自分のことだけではなくチームにできることを考えたときに、どの選手よりも声を出したり、飲み物等の裏方の仕事をしたりと精力的に取り組んでいました。そうすると自分の中でサポートの仕事に対して感謝の気持ちが芽生えてきました。ケガをするまではスタメン選手が一番偉いという思いでしたが、コーチや父兄の皆様、サポートしてくれている人たちのおかげで選手が思いっきりプレーできているのだと。
ケガをしてあまり思うようにプレーはできなかったけど、ほかに大切なものを学べた気がします。中学校ではこの思いを忘れず、練習に励んでいきます。
ケガをして思うようにいかなかったときにコーチに言われた言葉を胸にこれからも頑張ります。
「止まない雨はない。いつか晴天となる日まで傘を手放すなよ。」
まとめ
最後にポイントをおさらいしておきましょう!
♦卒団式に読む作文の書き方のポイント
{作文の構成として4段落で書くのが鉄則!!}
- 1段落(はじめ)…これから自分が書く内容を簡単に紹介する。
- 2段落(なか1)…テーマに関して何か一つのことを書く。
- 3段落(なか2)…テーマに関して何かもう一つ書く。
- まとめ…なか1・なか2を書く中で考えたことをまとめる。
♦作文に使える書き出し・締めの書き方
{興味を引く書き出し例}
- 自分の声から入る
- 他人の声から入る
- 疑問から入る
{心に残る締め方例}
- 自分の気持ちで終わる
- 誰かの言葉で締める
- 自分を褒めて締める
♦卒団式に読む作文例! 小さい頃から頑張ってきた例
♦卒団式に読む作文例! 途中入団の場合
♦卒団式に読む作文例! 卒団を機にスポーツから離れる場合
♦卒団式に読む作文例! ケガで思うように活動ができなかった場合
作文にはいろいろなルールや書き方のポイントがあります。
そのポイントを外してしまうと相手に伝わり辛くなり、稚拙な文章だと思われるかもしれません。
しかし、筆者としては上手く書こうとするよりも、伝えたい相手にどうやって伝えるかを考える方が心に残るのではないかとも思います。相手は人間ですので、心があります。ルールを守ることも大切ですが、心の部分を忘れずによい卒団式の作文を完成させてくださいね!
最後に作文をスピーチする際にぶっつけ本番にはならないようにしましょう。何回も練習して伝えるためのスピードや抑揚など注意してください。
Apple創始者のスティーブ・ジョブズは5分間のスピーチに2日間かけて練習するそうですよ。
よい卒団式になるよう楽しんでくださいね!
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