【冬季うつ・季節うつ】というのをご存知でしょうか?実は冬にだけ現れるうつ症状というのが存在します。
寒い季節になると気持ちが不安定になる・・・冬になるとなんだか気分が落ち込む・・・このような症状に心あたりはありませんか?
もしかしたらその症状、冬季うつかもしれません。
え!?私がうつ病!?
と、思うかもしれませんが、大丈夫です。今回は薬に頼るのではなく、漢方とサプリでの治療をご紹介します。
漢方だって薬でしょ?サプリってあやしい・・・
そんな風に思う方も少なからずいらっしゃるのも事実。分からないことに手を出すのは正直不安ですよね。ですが、正しいものを選べば体にとって、とても良い効果があらわれるんですよ。
私も実際漢方を使用したことがあります。肌荒れに悩んでいたときに漢方を使用していたのですが、即効性はありませんでしたが、効果抜群でした!なぜもっと早く使用しなかったのだろう・・・というか、漢方のことを知らなかったので、選択肢にもなかったんですよね。
学校で漢方について習いましたっけ?病気になったら薬、美容の悩みならサプリだと当時の私は思い込んでいました。
この記事を見つけたあなたも漢方のことを知らなくても大丈夫!これから一緒に学んでいきましょう!まとめには私の実体験も記載していますので、参考にしてみてください。
冬季うつ・季節性うつとは?
はじめに、冬季うつ・季節性うつとはどんな症状なのでしょうか?
- 気分が落ち込む
- 集中力が落ちる
- 体がだるく、動くのが億劫
- 今までできていたことが、うまくできなくなる
- 甘いもの炭水化物がいつもに増してほしくなる
- 朝も起きられないくらい眠い
このような症状がみられたら、冬季うつの可能性が高いです。
一般的なうつは食欲不振や不眠になることが多いのですが、冬季うつの特徴として過眠・過食・体重増加というのがあげられます。
冬季うつになるきっかけや背景は?
冬季うつの原因のひとつとして、日照時間の短縮があげられます。
人間の体は、光が不足するとセロトニン(※1)の分泌量が減少し、脳の活動が低下してしまいます。その為、やる気がなくなるなどの症状が現れるのです。
また、メラトニン(※2)の分泌抑制も行えず、体内時計がリセットできない状態になります。疲れやすい、食欲が抑えられない、睡眠リズムが整わないという症状が現れるのはこれが原因です。
※1 セロトニン・・・幸せホルモン。心と体のバランスを整える伝達物質。前向きな気持ちになれるのもセロトニンが分泌されるため。
※2 メラトニン・・・ダークホルモン。夜を伝達するホルモン。朝、目に光が入ると分泌が止まり、日中はほとんど分泌されない。その後、約15時間で再度分泌され、夜になると眠くなる。
発症年齢は20代前半からで、男性よりも女性の方が3倍から4倍多いとされています。
また、緯度の高い北国ほど増大します。赤道近くに住む人は発症することは少なく、赤道から離れるほど発症リスクは高まります。高緯度にある北欧では冬季に極端に日照時間が短くなり、冬になると約1割の方が症状に悩まされています。
冬季うつにおすすめの漢方5選!
まず、漢方とはなんなのでしょうか?
存在は知っているけれど、いざ聞かれると薬と何が違うのか?詳しくは分からない方も多いのではないでしょうか。
漢方とは、「生薬(しょうやく)」と呼ばれる自然界に存在するものを原料としています。植物や動物、鉱物などの薬効となる部分を複数組み合わせて作られたものです。病院で処方される「薬」というのは「西洋薬」といい、人工的に作られるものがほとんどです。
大きな違いは、西洋薬は体のどこが不調かわかっており、治すところが特定できる「病気」に対して使用され、漢方薬は、体の不調だけでなく、心の不調など、病気の「人」を治療対象としています。
漢方薬は病気の「人」が対象となるので、メンタル症状の治療にも取り入れることがあります。漢方を使うメリットは、西洋薬と違い、副作用のリスクが少ない、依存性がなく、薬の減量・中止がしやすいということです。
一方、デメリットとして、匂いや味が独特で飲みにくい、即効性が期待できないということです。メリット・デメリットを理解してどのように取り入れるか参考にしてみてください。
では、実際にどのような漢方があるのか見ていきましょう。
補中益気湯(ほちゅえっきとう)
漢方薬の代表ともいえる万能薬です。
全身倦怠感など広く虚弱状態のある方に効果的なものです。何を選べばいいかわからないという場合は、こちらから試してみるのもよいでしょう。
加味帰脾湯(かみきひとう)
体力がない、意欲低下、抑うつ傾向にあるなどの症状に効果的です。
なんだかやる気になれない・・・と、意欲低下気味のときにこちらを使用してみてください。
加味逍遥散(かみしょうようさん)
心身の不調に広く使われています。
自律神経の調整、ストレスや不安といった症状に効果があります。毎日なんだか不安・・・と心の悩みや睡眠リズムが整わないときにはこちらの使用をおすすめします。
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
睡眠・覚醒の異常リズムを調整してくれる効果があります。過眠に悩まされている方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
安静錠(あんせいじょう)
神経衰弱・ヒステリーといった神経症状や胃の緊張や体力が低下した状態の改善に効果的です。
疲れやすかったり、イライラや怒りっぽいと感じるときにはこちらを使用してみてください。
冬季うつに効果的なサプリ5選!
漢方とサプリメントの違いはなんでしょう?
漢方は、先ほど記載したとおり、「生薬(しょうやく)」を原料として作られた「医薬品」です。一方、サプリメントは日常で不足しがちな栄養素などを補給する「食品」です。
うつ病はビタミンD不足とも関連している為、サプリメントで補うと効果的です。とはいえ、種類がたくさんありすぎてどれを買えば良いのかまよってしまいますよね?ここでは、特に評判の良いビタミンDサプリをご紹介します。
DHC ビタミンD30日分
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
多数のサプリメントを販売しているメーカーです。粒が小さくて飲みやすいと評判です。手ごろな価格なのも魅力的。30日分、90日分など、自分が使用する日数分のものを購入できます。
大塚製薬 ネイチャーメイドスーパービタミンD(1000I.U.)
ビタミンDの摂取をすすめられたときに病院から銘柄指定されるほど信頼のおけるサプリメント。香料、着色料、保存料無添加なのも魅力的です。実際、冬季うつの方で摂取されている方もいますので、信頼度は間違いないでしょう。
ファンケル ビタミンD 30日分サプリメント
正直品質を謳っているファンケルからも発売されています。だからこそ安心して摂取できるというのもポイントが高いですよね。体内に吸収されやすい乳化型で配合されています。品質重視の方におすすめです。
森下二丹 BabyD
生後1か月の赤ちゃんから摂取できる液状タイプのサプリメントです。
親子で同じものが摂取できるのはいいですよね。また、赤ちゃん向けに開発されているということは、安心安全なものだということは一目瞭然。
粒を飲むのが苦手な方はこちらの液状タイプから取り入れてみてはいかがでしょうか。
TOMPOL NOE Foods ビタミンD3 5000IU
こちらはソフトカプセルタイプのサプリメントです。成分がとてもシンプルで、天然由来成分のみで作られています。2日に1粒の摂取でよいので、毎日飲むのが苦手な方におすすめです。
冬季うつ・季節性うつは食べ物で予防できる?
セロトニンの生成を高める生活習慣をつけることが予防策のひとつとして挙げられます。
セロトニンは食べ物からも摂取できるのです。必須アミノ酸トリプトファンから作られるので、良質なたんぱく質を十分にとることが重要です。
セロトニンが摂取できる食べ物とは?
白米
毎日1食は口にするお米にもトリプトファンが含まれています。気分の落ち込みにぴったりの食べ物です。ただし、炭水化物の摂りすぎには注意しましょう。
納豆
原材料の大豆にはふんだんにトリプトファンがふくまれていて、セロトニン合成に必要なマグネシウムも入っています。
さば
種類が豊富な魚で、手に入れやすいですよね。煮たり焼いたりするのもよいですし、手軽に缶詰を取り入れるのも効果的です。
卵
1番取り入れやすい食材なのではないでしょうか。生卵・ゆで卵・卵焼き、好きな調理方法で取り入れてみましょう。
冬季うつ・季節うつの治療方法は?
冬季うつの疑いがある方は、精神科や心療内科を受診し、診断してもらいましょう。自己判断で「冬季うつかも・・・」と思っても正しく治療をしなければ治すことはできません。
診断結果が出たら、専門医の力を借りて、回復に向けた治療をしていきましょう。冬季うつは他のうつ病とは違い、日照不足が原因だと判明しているため、治療法が確立しています。
光照射療法
人工光を使用して、日照不足を補う方法です。
毎朝数時間、器械を使って太陽光に近い強さの光(2500~10000ルクス)の光をあびて日照時間、日照量を補言う方法です。
薬物療法
医師の診断のもと、抗うつ薬や安定薬など、その人の症状に合った薬を継続的に服用し、症状の改善を促します。秋頃から服用をはじめ、春には服用をやめるのが一般的です。
まとめ
冬季うつ・季節うつについて治療法やおすすめの漢方・サプリについて紹介してきました。
- 冬季うつ・季節性うつとは?
- 冬季うつになるきっかけや背景?
- おすすめ漢方5選
- おすすめサプリ5選
- 冬季うつは食べ物で治療できる?
- 冬季うつ・季節うつの 治療法は?
漢方薬とサプリの違いについても触れましたが、薬(西洋薬)より即効性が劣るのは事実です。ですが、体にとって良い成分を取り入れられることはお分かりいただけたでしょうか?
漢方薬は自然界に存在するものを薬(生薬)として使用しているので、体に良いというのは納得できますよね。
私の実体験からも、漢方は慣れるまで飲みずらい、味が苦手、という部分はありました。ですが、徐々に効果が表れてくるというのも実感できました。
それこそ、途中でやめてしまう方がもったいない!続けて飲んでいたのにすぐに効果が出ないからと言ってやめてしまうと、苦手でも頑張って飲んでいた期間がすべて水の泡となってしまいます。サプリメントも同じです。1度や2度飲んだだけでは効果は表れません。継続していくことが大切です。
どちらを選んだとしても、最低でも1か月は続ける必要があります。その為、より効果を得やすいというのももちろん大切ですが、長く続けていけるように金銭的にも続けやすいものから試してみることをおすすめします。
人は2週間続けると習慣化されると言われています。まず目標は2週間続けてみましょう!
そのあとは1か月、2か月・・・と自分の体調変化を見ながら合う・合わないを判断してみてはいかがでしょうか?
時間をかけて徐々に自分の体の変化を感じるのもわくわくしませんか?
体調変化に気づきやすいように日記や写真などにおさめておくと、変化に気づきやすくなりますよ。何も変化が感じられない・・・と思った時に見返すと、実はよい変化が表れていたりすることも。少しの変化にも気づけるように記録に残しておくことをおすすめします。
さぁ!こわがらずに漢方やサプリメントを取り入れて、心身改善をしてみましょう!
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