冬休みの宿題の定番に読書感想文がありますよね。
本を読むのが苦手な人や文章を書くのが苦手な人にとっては、読書感想文は苦痛でしかないですよね。
読書感想文は、数学や国語の宿題と違って答えがありません。
本の感想というオリジナルな文章を自分で考えなければなりません。
難しいように感じる読書感想文ですが、実は選ぶ本と書き方の型さえ分かれば、誰でも簡単に書くことができます。
そこで今回は、中学生向けの読書感想文の書き方やおすすめの本を学年別に紹介します。
読書感想文の中学生向けの書き方!枚数は?
読書感想文を書く場合は、規定の枚数を守って書くことが大切です。
『青少年読書感想文全国コンクール』では、以下のような枚数(字数)の規定があります。
- 中学校の部:本文2,000字以内(原稿用紙5枚分)
原稿用紙は20字×20字の400字詰めの原稿用紙が一般的です。
青少年読書感想文全国コンクールで読書感想文の書き方が決まっていますので、大抵の中学校はこれを基準にしています。
ですので、原稿用紙5枚分書くようにしましょう。
読書感想文の中学生向けの書き方!題名はどうする?
題名は読書感想文の顔とも言えるとても大切な部分です。しかし、多くの人は「(本のタイトル)を読んで」という簡単な題名にしてしまいます。
これでは少し寂しすぎますよね。
全然思い浮かばないよという人のために、題名の付け方のコツを紹介します。
本のタイトルから考える
読んだ本のタイトルを入れて、題名を付ける方法です。
〈例〉
- 『本のタイトル』との出会い
- 『本のタイトル』と私
- 『本のタイトル』が私に教えてくれたこと
本のタイトルを使って考える題名なら、簡単に付けることができます。
シンプルですが、人と違いを出すことができます。
本のテーマから考える
本のテーマを題名に使うと、工夫した題名を付けることができます。
〈例〉
- 私の人生を変えてくれた人
- もし、”あの人”に出会わなかったら
- 8月6日を繰り返さないために
本の題名をテーマに入れる場合は、本文で読んだ本について簡単な紹介文を入れましょう。
読んだ本の紹介文がなければ、読書感想文を読む人には伝わりづらいですからね。
本の感想から考える
本を読んだ感想をそのまま題名にするのもいいですね。
〈例〉
- 私は『本のタイトル』に救われた
- 『本のタイトル』なんて嫌いだ
- 私の考えを180度変えた『本のタイトル』
感想を題名にすると、読書感想文の書き出しもスムーズに書くことができます。
読書感想文の書き出しに題名を入れて、なぜそう思ったのか理由を繋げてもいいですよね。
読書感想文の中学生向けの書き方 書き出しはどうする?
「書き出しが思い浮かばない・・・。」
読書感想文の書き出しで悩んでしまう人はとても多いです。読書感想文に限らず、文章を書くときに重要なのが、書き出しの部分です。
書き出しで読み手が興味を持つような文章を書くことができれば、最後まで好印象を持たれることが多いです。
ですので、読み手が興味を持つような書き出しを意識して書くようにしましょう。
- なぜこの本を選んだのかの理由を書く
- 本の中で一番印象に残ったセリフを書く
- 感想を一言にまとめて書く
書き出しの例
読書感想文の中学生向けの書き方 本文・書き終わりはどうする?
読書感想文の本文にどのようなことを書けばいいかまとめました。
- 印象に残った言葉はどこか
- 心に残った場面
- 本を読んで学んだこと、伝えたいことは何か
この3つのポイントを抑えると、本文をスムーズに書くことができます。本を読んで思ったことや、心に残ったことを思ったままの言葉で書きましょう。
書き終わりは、読書感想文のまとめにあたる部分です。
- これからしてみたいことを書く。
- 登場人物から学んだことや、これから自分がどんな人間になりたいかを書く。
- 今後の生活に活かせそうなことを書く。
書き終わりの例
中学1年生におすすめの感想文向け書籍3選!
1:ホームレス中学生
ホームレス中学生の内容
父親の解散宣言で、13歳の僕は突然家を失う。そんな僕の新しい家は公園のウンコ形遊具の中。雨で体を洗い、食べられるものはないか色々試す。そんな中で手を差し伸べてくれるたくさんの人、兄弟、友達。そして改めて考えるお母さんのこと、人と関わるということ。いつしか描いた芸人という夢・・・。
大ベストセラーになった笑って泣ける貧乏自叙伝。
おすすめの理由
ご存知の方も多いかと思いますが、お笑い芸人『麒麟』の田村さんが書いた本です。
ほとんど難しい表現がなく、文章も簡潔で読みやすい本です。
普段本を読まない人でも、簡単に読むことができます。
内容に関しては、社会問題というよりも家族の温かさにクローズアップして感想を書くことができるので、文章を書くことが苦手な方にもおすすめの1冊です。
2:夜のピクニック
夜のピクニックの内容
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
おすすめの理由
読書感想文を書く上で、面白く読めるというのは大切なことです。
面白く読みやすい本なので、普段読書をしない人におすすめの本です。
主人公は高校生ですが、自分たちの年代と近いので没入感もあるので、感想文もスラスラ書くことができます。
3:桐島部活やめるってよ
桐島部活やめるってよの内容
バレー部のキャプテン・桐島が部活をやめるという噂が学校中を騒がせた。それを聞いた桐島の彼女である梨紗、桐島の友達の宏樹の生活が徐々に狂い始める。一方、映画部の前田は自分たちが撮りたいゾンビ映画を撮影しようとしていた。金曜日から火曜日までの5日間、目まぐるしく変化するそれぞれの学生生活を描く。
おすすめの理由
部活ものといえば、中学生の興味を引く本です。
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