小学生におすすめのテーマを3つ紹介します。
正月
冬休みと言えばお正月!おせち料理に、年賀状、お年玉…楽しいことが盛りだくさんですね。
お正月に限らず、イベントは日常と違って印象に残りやすいです。色んな感情が湧き上がるため、言葉も出てきやすいはず。
雪
冬と言えば、子どもが楽しみしている雪。大人は雪かきや交通手段が無い…と気がかりなことも多い雪。
雪国育ちの私も、毎年初雪は楽しみにしていました。朝方雪が積もると、庭が白い世界に変わっているのを毎年喜んでいたものです。その光景は、大人になった今でも忘れません。
雪が降らない地域もありますね。しかし、雪を楽しみにしている気持ちや、雪のように見える何かを連想して一句、作れますよ。
マスク
コロナでマスク生活が当たり前になり、冬ならではのものではなくなりつつありますが…子どももマスク着用で小学校に通っていますよね。
そんな時期だからこそ、マスクに対して、関連して、思うことが必ずあるはずです。
短歌をつくってみよう!
実際に短歌を作ってみましょう!
読んでいる人が、情景を思い浮かべやすいように「いつ、どこで、何が」を意識して作りましょう。
正月
私は子どもの頃、年賀状を家族一人一人に振り分ける役をしていました。
その時の気持ちを思い出して一句。
「ポストまえ 待ってました 年賀状 あとは私に まかせてね」
家族7人で暮らしていた私にとって、年賀状の振り分けは大好きな役割でした。
「ポストまえ」で、待ち遠しく楽しみにしていた「感情」を表現しています。「年賀状」を季語として入れたことで、「お正月の出来事」であることが分かります。
雪
降り積もったばかりの新雪は、フワフワで飛び込みたくなります。
その時の気持ちを思い出して一句。
「ゆきだるま 作るよりまず 飛び込もう このフワフワが たまらないのよ」
「たまらないのよ」で新雪を楽しみにしていた「感情」を表現しています。また、語尾に「のよ」を加えることで音数を調整しています。
「ゆきだるま」を季語として入れたことで、「冬の出来事」であることが分かります。
マスク
冬といえば、風邪を引きやすい時期。風邪予防として役に立つだけでなく、寒さを和らげてくれるマスク。でも、息がしにくくて苦しいことも。
その気持を表して一句。
「かみマスク 寒さと風邪を 予防する しゃべりすぎると 息続かない」
「息続かない」で、苦しい「気持ち」を表現しています。「寒さと風邪を」で、冬の出来事であることが分かります。
小学生が考えた短歌の作品集を掲載しているサイト
「しきなみ子供短歌コンクール」作品集
短歌で使える冬の季語
短歌には季語を入れる決まりはありません。
しかし、季語を入れることは、情景を表現しやすくなるという利点があります。
ぜひ取り入れてみて下さい。
どうしても短歌が作れない!参考になる本やサイトは?
ルールや作り方が分かったとしても、なかなか短歌を作れない…とお悩みの方。
短歌に関する本や教材、サイトをご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい
①ちびまるこちゃんの短歌教室
短歌といえば、思い出すのは「ちびまるこちゃん」の祖父、ともぞうさん。
アニメの中で、まるちゃんとの日常を短歌に表していますよね。マンガ形式のため、で小学生でも読みやすい本です。
アマゾンのサイトで、最初の数ページを試し読みも出来るので、ぜひご覧下さい。
②マンガで覚える 図解 俳句 短歌 川柳の基本
こちらもマンガ形式で読みやすい本です。
短歌だけでなく、俳句や川柳についても解説しています。クイズも出されており、遊び感覚で読み進められるのでおすすめです。
③ドラえもんの国語おもしろ攻略 俳句・短歌がわかる
みんな大好きドラえもん!こちらは、作文や入試にも役立つ内容になっています。
小学生なら、高学年向けの本です。
④幻冬舎 57577 ゴーシチゴーシチシチ(教材)
短歌について知る、気軽に触れるならこちら!カードゲームの教材です。
まずは、短歌を感覚で学びたいという親子向けです。遊んでいるうちに、自然と5・7・5・7・7のリズムをお歩言えることが出来ますよ!
お正月のカルタ遊びの代わりにピッタリ!
⑤冬の短歌20選(サイト)

本や教材を購入するのはひと手間。
もっと気軽に短歌作りのヒントが欲しい、という方はこちらを参考にして下さい。有名な冬の短歌から、子どもの日常を描いた可愛らしい短歌まで、幅広く紹介されています。
短歌が詠めるようになるとどんなメリットがある?
短歌のメリットは?将来的にどんな役にたつの?
短歌作りは右脳と左脳を発達させ、感受性、表現力を高めることが出来ます。表現力は創造力・コミュニケーション能力につながります。
右脳と左脳の発達とは、どういうことか?
言語や計算など論理的な思考を司るのが左脳。絵画や音楽など感覚的、空間的な認識を司るのが右脳。
短歌を作る時は、ある場面を思い浮かべながら言葉を考えますね。しかも韻を考えながら、決まった文字数におさめるという作業も行います。
短歌作りは、右脳でイメージした場面を左脳で受け取って、言葉に表しているのです。
※他の人が作った短歌を詠む時は、この逆になります。
つまり、短歌とは、右脳と左脳をバランスよくフル活用できる、理想的な脳の使い方なのです。さらに、視覚だけでなく、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感もフル活用します。
様々な感覚を言葉に表現することで、自然と語彙力が増え、表現力も豊かになります。その表現力は創造力・コミュニケーション能力の向上・心の成長につながります。
短歌で稼いでいる人はいる?短歌のプロっているの?
「短歌作りのみ」を仕事としている人は、いません。「詩」まで範囲を広げると、ほんのひとにぎり、います。詩歌の創作だけでは、ほとんどの人は食べていけないのです。
俳句や短歌では一句や一首あたりの原稿料はおよそ数百円です。
では、詩歌で生計を立てている人は、どのように生活しているのでしょうか?
まずは、出版社などで行われるコンテストに入選して、世に名前を知られるようになります。そこから、自費出版や同人誌などを通じて、読者を得ることが多いです。
短歌作りを本業にしている人は、ほとんどいません。しかし、短歌コンクールなどをよく新聞や雑誌で見かけます。
短歌作りを趣味にしている人は、多いということですね。
まとめ
●短歌の作り方・ルールとは?
- ルールは2つ
- 5・7・5・7・7 の音数
- 素直な気持ちを表現すること
- 作り方
-
- 書きたいこと(テーマ)を決める
- どんな気持ちだったかを書き出す
- 何が、何を、いつ、どこで、を単語で書き出す
- 書き出した単語をパズルのように当てはめて完成!
●小学生向け おすすめの冬の短歌テーマは?
- 正月:非日常であるイベントは、書きやすい。
- 雪 :冬ならではの、みんなが楽しみにしているものは、書きやすい。
- マスク:毎日触れているマスクには、思うことがたくさんあるはず。
●短歌をつくってみよう!
- 上記3つのテーマで簡単な短歌作りに挑戦!
- それぞれの短歌のポイントも解説
●どうしても短歌が作れない!参考になる本やサイトは?
- 参考になる本や教材、サイトを5つ紹介
●短歌が詠めるようになるとどんなメリットがある?
- 右脳と左脳がバランスよく発達
- 表現力・感受性が豊かになり心の成長につながる
- 創造力、コミュニケーション能力の向上
●短歌のプロはいる?
- 短歌だけのプロはいない
- 詩歌のプロならほんのひとにぎりいる
「短歌」に対するイメージは変わりましたか?
身近な話題を、単語に書き出して、それを並べ替えるだけ。とても単純な作業です。それを分かって頂けたら、あとはもう行動するのみです。
当たり前ですが、これを読んだだけは、お子様の宿題「短歌作り」は進みません。まずは、小さな一歩から踏み出しましょう!
その場ですぐに出来るのは、「短歌にしたいテーマを考える」ことです。「冬休み、何が楽しみ?楽しかった?」という会話から始めてみましょう。
お父さん、お母さんの右脳と左脳もフルに活用しながら、親子で一緒に短歌作りを楽しめることを願っています。
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