もうすぐ冬休み。中学生のみなさんにとって、これからの季節は、クリスマスやお正月とわくわくするイベントが続きますね。でも、宿題のことを考えると少しだけゆううつになってしいますよね…。
毎年「早く宿題を終わらせて冬休みを満喫しよう!」と思っても、なんとなくだらだらと過ごしているうちに始業式間近になってしまい、大慌てするという人も多いのでは?
私も中学生のころは宿題を後回しにするタイプだったので、気持ちはよくわかります。でも、結果として宿題のことが気になって、遊んでいても心から楽しめないんですよね。今になって思い返すと、もったいないことをしたな~と思います。どうせやらなきゃいけないのなら、先に終わらせておいたほうが精神的にもよく、残りの冬休み期間を満喫できます。
でも、冬休みの宿題を早く終わらせるにはどうしたらいいのでしょうか?
実は、ちょっとしたコツをつかむだけで、スムーズに終わらせることができますよ。
この記事では、冬休みの宿題が終わらなくて困っている中学生のみなさんに向けて、冬休みの宿題を終わらせるコツや、万一終わらなかった場合の対処法をご紹介します。
中学生の冬休みの宿題の量は?
中学生の冬休みの宿題は、5教科(国語・数学・理科・社会・英語)の問題集やプリント、漢字の練習、書初めなどが一般的です。学校によっては、これに読書感想文、百人一首の暗記、美術の作品製作などが加わることもあります。
中3になると、受験があるため宿題は少なくなりますが、中1・中2の間は量が多いとされています。
小学生のころと比べ勉強内容もむずかしくなるので、宿題をこなすことの大変さに驚く人も多いようです。
冬休みの宿題が終わらない!
そもそも、なぜ冬休みの宿題は終わらないと感じるのでしょうか?
これは、冬休みの期間が短いことと、イベントが多く宿題が後回しになってしまうことが原因です。
北海道や東北地方を除き、冬休みは夏休みに比べて半分程度の期間しかないため、「気づいたら休み期間が終わっていた!」なんてことになりがちです。
また、夏休みと比べると、冬休みには「クリスマスパーティー」、「年末年始の家族旅行や帰省」、「親戚との集まり」、「友達との初詣」などの行事が盛りだくさんなため、あっという間に冬休みが終わってしまうのです。
でも、中にはきちんと宿題をやってきている同級生も多いですよね。
宿題をきちんとやる人のほとんどは、そうでない人に比べ、事前にきちんと計画を立てて効率的に取り組んでいます。そこで、今年の冬休みは「計画性」と「効率のよさ」をポイントに、宿題を進めてみましょう!
計画を立てる
冬休みの宿題が出そろったら、まずは以下の手順で計画を立てましょう。
①宿題を一覧にまとめる
どんな宿題をやらなければならないのか把握するため、先生から出された宿題を紙に書き出し一覧にします。
②かける時間をきめておく
だらだらとやってしまわないように、各科目をどれくらいの時間で終わらせるか目標を決め、一覧に書き込みましょう。
③時間がかかるものとすぐにできるものを分類する。
簡単にできそうな宿題(得意科目など)とむずかしそうな宿題に分類しましょう。難易度を3段階くらいに分けて「1簡単、2普通、3むずかしい」といった感じで表示するとわかりやすいですよ。
①~③の計画を立てたら、まず、簡単にできそうな宿題から始めましょう。そして、終わった宿題は、×印を記入して一覧から消していきます。
簡単なものから始めることで波に乗ることができますし、どんどん×印が増えていくので達成感を得ることができ、挫折しにくくなるためです。
効率的に勉強を進める
ここでは勉強の行為率をあげるための方法をご紹介します。簡単にできる方法ばかりなので、気になるものがあればぜひ試してみてください。
①勉強する時間帯を決める
冬休み中の勉強習慣を身につけるため、1日のうち一定の時間を「勉強する時間」と決めましょう。
特に朝は脳が活発に働いているので、勉強に向いている時間帯です。
夜は眠くなってしまったり、テレビの誘惑に勝てなかったりという心配もありますが、朝の時間帯はそのようなことも少なく勉強に向いています。朝の2~3時間は勉強にあて、その後は遊んでよいことにすれば、早く終わらせようという意欲もわいてきます。
なお、中学生の集中力が続くのは45分ほどと言われているので、45分経ったら10分程度の休憩を入れるのがおすすめです。
②ながら勉強・すき間時間を活用
漢字の練習や簡単な計算問題などの「単純作業」は、テレビやyoutubeを見ながら、音楽を聞きながらでもできてしまいます。ながら勉強は集中力が下がる印象がありますが、単純作業の場合には、ほとんど集中力に影響がないとされています。
逆に暗記系の科目やじっくりと考えることを目的とする科目は、ながら作業に向いていないので、勉強時間をとって行うようにしましょう。
また、楽しみにしているテレビが始まるまでの時間、友達と会うまでの待ち時間など、こま切れのすき間時間も有効に活用しましょう。
私は社会人になってからも語学などの勉強をしているのですが、会社の昼休みや、終業後の家事の合間に勉強をすると、とてもはかどります。
これは、「仕事が忙しいから、少しの時間でも無駄にせず勉強しよう」という焦りがあり、勉強に集中できるためです。同じように、テレビが始まるまでの時間、友達と会うまでの待ち時間などは、次の予定があるので「それまでに勉強しなきゃ!」という気持ちになりませんか?
少しの時間でも、集中力を持って勉強すればだらだらとやるより効率的ですし、少しの時間でも積み重なれば大きな成果につながりますよ。
③わからない問題は後回しにする
わからない問題をなんとか解こうとして考えていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。わからない問題が出てきたら、後回しにして他の問題を解くようにしましょう。他の問題を解き終わった後にもう一度解いてみると、案外すんなりと解けたりするものです。
最初から完璧にこなす必要はなく、どんどん先に進めて後から見直したほうが、結果的に完成度の高いものに仕上がりますよ。
④勉強場所を変える
いつも同じ場所で勉強しているとマンネリ化してしまうので、たまには勉強場所を変えてみるのもおすすめです。
いつも自室で勉強している場合は、リビングなど別の部屋でやってみると、雰囲気が変わってリフレッシュできますよ。「家族のいるリビングで集中できるはずない」と思うかもしれませんが、実は東大生の多くがリビング学習をしていたという統計もあります。
家族でご飯を食べた後にその場で勉強に取り掛かれるので、勉強のハードルが下がり、勉強を習慣づけるのによいそうです。
それでも、「自宅は漫画やパソコン、スマホなどの誘惑も多くて、どうしても集中できない!」という人は、図書館やカフェなど、外で勉強するのもよいですね。その場合は、長時間席を占有しないなど、マナーを守って行いましょう。
⑤やる気を保つため、ご褒美を設定する
お菓子やゲーム、テレビなど、自分の好きなことをご褒美にして勉強を進めるのもおすすめです。
たとえば、「45分間勉強に集中したら、休憩中に好きなお菓子を1つ食べていいことにする」、「1日の勉強が終わったら、テレビを見たりゲームをしていいことにする」などです。
小さなご褒美を用意することで、楽しく集中して勉強を進めることができます。
なお、ゲームやテレビなど、一度始めたら勉強に戻るのがむずかしくなるものは、1日の勉強を終わらせてからのご褒美にするのがおすすめです。
明日で冬休みが終わる!宿題を終わらせるスケジュールは?
宿題は早めに終わらせてしまうのが一番です。そうはいっても、宿題をやらずに冬休みを過ごしてしまい「もう明日で冬休みが終わる!」と焦っている人はどうすれば良いでしょうか?
中学生になると、宿題は教科ごとに提出することが多いですよね。
そこでまず、宿題を「始業式に提出するもの」、「始業式後の最初の授業で提出するもの」に分類しましょう。そして、始業式に提出するものを先に終わらせ、その後は提出日が早いものを優先して終わらせます。
最後までひととおり終わらせることが大切なので、わからない問題は飛ばして最後まで一気にやってしまいましょう。
親に宿題を手伝ってもらうのはあり?
宿題は自分で考えることが思考力の向上にもつながるので、冬休みの残り期間に余裕がある場合には、なるべく自分の力でやるようにしましょう。
でも、どうしてもわからない問題がある場合には、親御さんに手伝ってもらうのもアリです。その際は、なるべくヒントを教えてもらう程度にとどめ、できるだけ自分で考えて解くようにしましょう。
一方、冬休み終わり間近になってしまい、「ひとりでやっていては間に合わない!」という場合には、最終手段として、正直に親御さんに事情を話し手伝ってもらいましょう。めんどくさそうにされるかもしれませんが、「成績や内申点に影響する」ことを伝えれば、きっと手伝ってくれるはずです。
冬休みの宿題が終わらなかった!先生への言い訳は?
宿題をやっていないと、やる気がないとみなされて成績や内申点が悪くなってしまう可能性があります。そのため、多少抜けがあったり答えが間違っていても、最後まで終わらせて提出することをおすすめします。
それでも終わらなかった場合には、先生に正直に事情を話して謝りましょう。嘘をついてばれてしまったら、余計に印象が悪くなってしまうためです。途中までやっている場合はその段階で提出し、先生には「次の授業までにやってくる」と伝えれば、提出しないよりは印象もよくなりますよ。
計画どおりに勉強ができるようになりたい!
先延ばし癖を治し、計画通りに勉強を進めるためには、「勉強の癖を付けること」が大切です。まずは、毎日少しずつでも、勉強する習慣をつけましょう。
私は以前、資格試験受験のため毎朝2時間ほど勉強していたことがあります。最初は嫌々始めたのですが、少しずつ習慣化し、試験に合格した後もしばらくは朝勉強しないと気持ち悪く感じるほどでした。
最初はめんどくさいと思うことでも、毎日の習慣になれば自動的に行えるようになるので、頑張って勉強を習慣づけましょう!
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こちらのドリルは1単元あたり10分で行うことができるので、毎日の勉強習慣をつけるのにおすすめです。
英語の他にも、国語や数学など種類が豊富なのもポイントです!
まとめ
- 冬休みの宿題は、「計画性」をもって「効率的」に終わらせる!
- まずは勉強計画を立てる。
- 効率的に勉強を進めるために、「勉強する時間帯を決める」「ながら勉強・すき間時間を活用」「わからない問題は後回しにする」「勉強場所を変える」「ご褒美を設定する」。
- 明日で冬休みが終わるときは、提出日が早いものを優先して終わらせる。
- 最終手段として、親に手伝ってもらう。
- 万一宿題が終わらなかったときは、先生に正直に伝え、次の時間までにやってくる意欲を見せる。
- 計画通りに勉強を進めるには、「勉強癖」をつけることが大事。
冬休みの宿題は、よほどの勉強好きでなければ、学生時代のゆううつなイベントのひとつですよね。
今年はぜひきちんと計画を立て、早めに宿題を終わらせましょう。12月中に終わらせることができれば、あとの期間は宿題のことを心配せずに冬休みを満喫できます!
せっかくの冬休みを宿題の心配をしながら過ごすのはもったいないですよ。
なお、ラストスパートをかけても万一宿題が終わらなかった場合は、絶望的な気持ちになってしまうと思います。
宿題は終わらせるに越したことはありませんが、「学生時代に宿題が終わらなかったことがある」という人はあなただけではありません。大人になると、意外にそういう人は多いことに気付きます。
もし先生に怒られたとしてもそれは一時のことなので、あまり思いつめないで気楽に行きましょう。
では、有意義な冬休みと新学期を過ごしてくださいね!