ヤーヤ祭2022!垢離掻きとは?みどころは?真冬の海は寒くないの?

みなさまは「ヤーヤ祭り」をご存じでしょうか?お祭り好きの方でも、「初めて聞いた」という方は多いかもしれません。

ヤーヤ祭りは三重県尾鷲市で毎年2月に行われるお祭りで、知る人ぞ知る「奇祭」の一つだといわれています。

その内容は、「男衆が激しくぶつかり合いながら練り歩く」、「真冬の海に裸で飛び込む」といった類を見ないもので、まさに奇祭の名に恥じないお祭りといえます!

この記事では、ヤーヤ祭りの見どころや、その魅力を余すところなくご紹介します。

お祭り好きの方は必見ですよ。

なお、2021年は新型コロナウィルスによる感染拡大防止のため、一部の行事は中止となりました。2022年は通常どおり開催されるか未定となっています。そのため、ここでご紹介する内容は、2020年以前に開催された情報をもとにしています。

ヤーヤ祭り2022!

「ヤーヤ祭り」とは、三重県尾鷲神社で行われる例大祭の通称名です。約350年前から続いており、平成14年には三重県の無形の民俗文化財に指定された、由緒あるお祭りです。

ヤーヤ祭りの「ヤーヤ」という呼び名は何を意味しているのでしょうか?

その由来は、武士が合戦時に名乗りをあげる「ヤーヤー我こそは…」からといわれています。呼び名からして活気のありそうなお祭りですよね。

ヤーヤ祭りは毎年2月1日~5日の5日間行われます。旧尾鷲町内の19町から毎年3町が祷務町(とうむちょう・神社で行われる祭礼や神事などの行事の執行に関して中心的な役割を果たす町のこと)となり、残りの16町が各祷務町の手伝いを行います。

2月1日には、午前0時の「扉開き」に始まり、午後6時30頃から尾鷲市街を祭りの開始を告げて練り歩く「在回り」が行われます。2日~4日までは尾鷲市の各祷務町での「練り」が行われます。

最終日の5日は、尾鷲神社境内の弓場で「大弓の儀」や、豊漁豊作を占う「御獅子の出後」などが行われ、「祷渡しの儀」にて来年の祷屋町への祷渡しを行い、祭りは幕を閉じます。

お祭りは5日間にわたって行われるため、大混雑することもなく落ち着いて見学できるのが嬉しいですよね。

このために帰省する人もいるとは、尾鷲市民にとっては欠かせないお祭りなんですね。

尾鷲神社詳細

尾鷲神社
宗教法人尾鷲神社は、三重県尾鷲市にある、東紀州の古郷、天下の奇祭ヤーヤ祭が行われる神社です。
  • 住所:三重県尾鷲市北浦町12−5
  • アクセス
    • 電車の場合:JR西日本・紀勢本線 尾鷲駅下車。徒歩で約十二分。
    • 車の場合
    • 大阪・名古屋方面から…伊勢自動車道~紀勢自動車道~熊野尾鷲道路~尾鷲北インターで降りて直進約五分。
    • 和歌山・熊野方面から…一般道より熊野尾鷲道路~尾鷲南インターで降り尾鷲市内へ。坂場交差点を右折し約五分。

垢離掻きとは?

ヤーヤ祭り最大の見どころは、「垢離掻き(こりかき)」です。

垢離掻きとは、練りが行われ尾鷲神社に参拝する前に、男衆が全裸で海中に飛び込み身体を清める儀式のことをいいます。裸の男たちが列をなして海にダイブする光景は、非日常的な熱気と興奮にあふれ、まさに圧巻!

垢離掻きの会場となる尾鷲港魚市場には、真冬の海に飛び込む勇ましい男たちの姿を見ようと多くの人が見学に訪れます。

なお、ヤーヤ祭りには地元を中心に多くの報道陣が取材に訪れますが、映像には全裸の男衆が映っているため、そのまま使いにくく報道の仕方に苦労するようですよ笑。

ヤーヤ祭りの見どころ3選!

ヤーヤ祭りには、垢離掻きのほかにも見どころがあります。ここではそのうち3つをご紹介します。

まず一つ目が、「練り」です。

上手と下手に別れた男衆(ヤーヤ衆と呼ばれる)が集団を組んで「チョウサじゃ・チョウサじゃ」の掛け声と共に激しくぶつかり練り合います。白装束を着た若者たちが激しくぶつかり合う様は熱気にあふれており、寒い中で見物していても熱くなってくるほどですよ。お祭りの熱気で日頃のストレスを吹き飛ばしたい!という方におすすめです。

ちなみに「チョウサ」の由来には2説あり、ひとつは「超歳」で、無事に年を越せたというよろこびをあわらしたもの。もうひとつが「丁歳」といい、男子が15歳になり初めてヤーヤ祭りに出られる資格を得たよろこびをあらわしたものと言われています。

こちらのツイートに練りの動画があります。かなり迫力がありますよね!

二つ目は、最終日に行われる「大弓の儀」

大弓の儀は、弓射(ゆみゆい)が14メートル先の的に五穀豊穣・大漁満足を願い弓を放つ神事です。各祷務町から1人ずつの計3人が弓射を務めます。

大弓の儀で使われる的の真ん中は「星」と呼ばれ、星を射貫くと、その梼務町は町を挙げて伊勢神宮をお参りするそうです。弓射は大役とされ、大弓の儀の日に備えて練習を積むそうですよ。緊張感のある神聖な雰囲気を体感できるためおすすめです。

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