1年で最初の外出行事といえば初詣ですよね。
寒いから外出したくないという気持ちと葛藤しながら、今年1年が素敵な年になるよう神社やお寺にお参りをしにいく恒例行事です。
初詣の時に参拝以外に必ずといっていいほど行うこと。
それは、おみくじです!
今年がどんな年になるか気になりますもんね。今年の運勢やどんなことに気を付ければいいかが書かれているおみくじ。大吉がでたら素敵な1年になる気がして、とても幸せな気持ちになれますよね。
しかし、おみくじで凶がでてしまった。
そんな人もいるはずです。
大吉と違い、凶には不運のイメージがあり、波乱万丈な1年になってしまいそうで少し不安な気持ちになってしまうかと思います。
でも、本当に凶が出ると不運になってしまうのでしょうか?
それともただの噂なのでしょうか?
そこで今回は凶が出てしまい不安な方のためにおみくじの本当の意味、凶をひいた後の正しい作法を解説していきます!
初詣でおみくじをひく習慣はいつからはじまった?
誰もが知っているおみくじ。
でも、おみくじの歴史や種類について知っている人は少ないのではないでしょうか。もしかしたら、古くからある「占い」といったイメージを持っている方も多いかもしれませんね。
実際におみくじが広まりだしたのは江戸時代からです。江戸時代は戦が多く、戦い方や戦のゆくえを知る手法として使われていました。
初詣でおみくじをひく習慣がはじまったのは今から約100年ほど前です。
思ったより最近ですよね。
ほとんどのお寺や神社でひくことができるおみくじですが実はお寺と神社のおみくじには違いがあります。
その違いとはおみくじ内の文章形式です。
一般的にはお寺のおみくじは漢文なのに対し、神社のおみくじは和歌でつづられているものが多いです。
その年の運勢を知るためにひくことが多いおみくじですが、このことを知っていればおみくじに書かれている和歌を調べてみるなど、今までとは違う楽しみ方が出来そうですよね。
おみくじの種類はこんなにある!おみくじの読み方も!
一般的なおみくじの種類は
- 大吉(だいきち)
- 中吉((ちゅうきち)
- 小吉(しょうきち)
- 吉(きち)
- 末吉(すえきち)
- 凶(きょう)
- 大凶(だいきょう)
の7種類のことが多いです。
他にも12種類の
- 大吉(だいきち)
- 中吉(ちゅうきち)
- 小吉(しょうきち)
- 吉(きち)
- 半吉(はんきち)
- 末吉(すえきち)
- 末小吉(すえしょうきち)
- 凶(きょう)
- 小凶(しょうきょう)
- 半凶(はんきょう)
- 末凶(すえきょう)
- 大凶(だいきょう)
もあります。
12種類にもなってくると、どの順番でいい結果なのかが分からなくなってきてしまいますよね。
上記の種類は出ると良いといわれている順番で書いているので参考にしてみてください。
7種類、12種類と一般的なものを紹介しましたが、少し変わったおみくじの種類がある神社もあります。
それは、京都の伏見稲荷大社です。
伏見稲荷大社のおみくじは
- 大大吉(だいだいきち)
- 大吉(だいきち)
- 凶後大吉(きょうのちだいきち)
- 凶後吉(きょうのちきち)
- 末大吉(すえだいきち)
- 末吉(すえきち)
- 向大吉(むこうだいきち)
- 吉(きち)
- 中吉(ちゅうきち)
- 小吉(しょうきち)
- 小凶後吉(しょうきょうのちきち)
- 後吉(あときち)
- 吉凶末分大吉(よしあしいまだわからずすえだいきち)
- 吉凶不分末吉(きちきょうわかたずすえきち)
- 吉凶相半(きちきょうあいなかば)
- 吉凶相交末吉(きちきょうあいまじわりすえきち)
- 吉凶相央(きちきょうあいなかばす)
と17種類もあります。
凶がつくものだけで8種類ありますね!
凶がついているものにはそれぞれ別の意味があり、苦労した後にいいことが舞い込むという意味のものや吉にも凶にもなり得る可能性があるというものまで様々な意味があります。
おみくじには上で書いたような吉凶が大きく書かれているため、そこに目がいきがちですが一番重要な部分はおみくじの上部や右記に書いている「和歌」、「漢詩」です!
この部分は神様からの「お告げ文」と言われておりおみくじをひく際に何についてのお告げを聞きたいかを思い浮かべながらひくと神様からの答えが返ってくるといわれています。
他にもおみくじといえば紙のものが一般的ですが動物の形をしたものもあります。
- 小鳥 :帯広神社(北海道)
- うさぎ:熊野大社(山形)
- 鯛 :川越氷川神社(埼玉)
とってもかわいいおみくじなので旅行などで観光した際には是非立ち寄ってみてください。
新年に凶をひいてしまった!最悪?ラッキー?
今年がどんな1年になるのかワクワクしながらおみくじをひいたら、なんと凶がでてしまった。嫌な1年になってしまいそうで不安な気持ちになってしまいますよね。
でも本当に凶が出たからといって嫌な1年になってしまうのでしょうか。
実は、凶は大吉よりもいい意味を持っています!
凶には今の運勢は最悪で今後の運勢はどんどん上昇していくという意味があるからです。そんな凶ですが実際にはどのくらいの割合でおみくじに含まれているか気になりますよね。
お寺や神社の場所にもよりますが一般的には3割程度といわれています。
思ったより多いと感じた方も多いのではないでしょうか。
ちなみに大凶は入っていないところも多く、入っているところでも確率は1〜3%程度が多いようです。
こんなに確率が低いものをひいたら逆にラッキーですね!
凶をひいたら持って帰る?木に結ぶ?
一般的にはおみくじはひいたら結ぶものと考えている方も多いのではないでしょうか?
私自身、今年ひいたおみくじは結んで帰りました。でも、おみくじは結ばずに持ち帰ってもいいのです!
おみくじは神様からのお告げ。
悩んだ時や未来が不安な時に読み返したいこともありますよね。結んでしまった後は見ることができないため持ち帰る方も多いみたいですよ。
また、お参りをせずにおみくじだけをひく方もいるみたいですが、おみくじをひく前は必ずお参りをするようにしましょう。
神様にご挨拶をせず、お告げだけ聞きに行くのは少し無礼な気もしますよね。
では、凶をひいた場合はどうするのがいいのでしょうか。凶をひいてしまった場合も、「木に結ぶ」「持ち帰る」どちらでも大丈夫です。
ただ、持ち帰った場合は捨てないようにだけ気をつけてくださいね。
ちなみにおみくじは、ひきなおすこともできます。ただ、吉凶だけをみて一喜一憂をしてしまいおみくじをひきなおすことはあまりおすすめしません。
ひきなおすのであれば和歌や漢文の部分をしっかり読み込んでくださいね。
おみくじの凶が気になる!お祓いをしてもらうことはできる?
凶は悪い結果とは限らないと言われても気になってしまう方もいるかと思います。
そのような方はお祓いをすることをおすすめします。
凶が出たという事実は変わりませんが、お祓いをすることにより気持ちがとても軽くなり安心することができますよね。
お祓いは神社やお寺で受けることができ、大抵の場合は事前に予約をしていなくても当日に申し込めばすぐに受けることができます。
ただ、小さなお寺や神社では祈祷ができる人が不在の場合もあるみたいなので心配な方は事前に電話で確認してみてくださいね。
お祓いを受ける際の服装ですが正装が好ましいとされています。
露出の多い服装やサンダルなどの指がでる履物はマナー違反になってしまうため気をつけましょう。
お祓いを受けようと決心をした方は金額がいくら必要なのかが気になるかと思います。結論から言ってしまうとお祓いを受ける際に必要な金額は決まっていません。
ただ、初穂料として3,000円〜7,000円が相場といわれています。
お寺や神社では「4」や「9」の数字は縁起の悪い数字といわれているため4,000円や9,000円は避けるようにしましょう。
金額に迷った時は相場の間である5,000円を包むのがいいですね。
初穂料を渡す際の注意点としてお財布から直接、お札を出さないように気をつけてください。
のし袋に入れて、できれば折り目のない新札が好ましいです。
服装や初穂料など敷居が高いと感じてしまうお祓いですが、お寺や神社に相談をすれば教えてくれるのでお祓いが初めてで不安な方は1度電話してみてもいいかもしれませんね。
まとめ
- おみくじは江戸時代に広まりお寺では漢文、神社では和歌で神様からのお告げ文がつづられている。
- 一般的なおみくじの種類は7種類、12種類だが京都の伏見稲荷大社は17種類あり凶だけでも8種類ある。
- 実は大吉よりもいい意味を持っている「凶」の出る割合は3割程度。大凶は入っていない場合もあり、入っていたとしても出る確率は1~3%のため逆にラッキー。
- おみくじはどの種類の吉凶をひいても「木に結ぶ」「持ち帰る」どちらでもOK。ただし、捨てることは絶対にNG。
- どうしても「凶」という結果が気になる場合はお祓いをしてもらうという方法もある。お祓いの相場は3000円~7000円のため迷ったら5000円を包むのが一般的。
今回の記事では凶をひいてしまった時の対処法や凶の本当の意味をお送りしました。
おみくじはついつい吉凶の結果だけに目がいってしまうため、凶がでてしまったことで今年1年がどんな年になるのか不安になってしまった方もいるかと思います。
凶が出たことを負のイメージとしてとらえがちですが凶には運勢が上がっていくという素敵な意味も込められています。
私も凶が出た年がありましたが、とっても素敵な1年になりましたよ!
お告げ文をしっかり読み込んで、素敵なことが待っている1年に期待を膨らませてくださいね。
この記事を読んでくれた方の1年が素敵な年になるように願っています。
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