小学校に上がると必ずと言って良いほど出される「詩」の宿題。
「そもそも詩ってなんだったっけ・・・?」と、いくら記憶をさかのぼってみても、詩の書き方のルールや、どうやって作成すれば良いのか分らず困っている、小学生の子をもつ親御さんは多いのではないでしょうか。
いざお子さんに、「詩ってどうやってつくれば良いの?」と聞かれたときに、一緒に悩んでしまっている親の皆さんに向けて、小学生が詩を書くためのコツをこの記事でまとめました。
宿題を終わらせるためだけではなく、どうせなら我が子に素晴らしい「詩」を作成させてあげたいですよね!
少しのサポートで、あとは子どもの創造力に任せればきっと素晴らしい詩が完成するはずです。
小学生でも読みやすいおすすめの詩集も紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
冬休み詩の宿題!そもそも「詩」とは?
詩には言葉のつかいかたや詩の形式、文面などで分類しようとすると何種類もあり、そもそも「詩」とは?というところを頭で理解しようとすると、きっと果てしなく時間がかかってしまいます。
簡単に説明すると、詩とは「自分の気持ちを表現したもの」です。
それだけじゃアバウトすぎて何から書き出せば良いのかわからない!となると思いますので、ここでは小学校の宿題で出されるであろう詩のジャンルについて説明していきたいと思います。
まず、詩の口調ですが、「口語詩」といって現代の話口調で書かれるものと、「文語詩」といって昔の言葉の「~けり」のような口調とで分かれますが、小学生の宿題で書く詩であれば前者の「口語詩」でしょう。
普段の話し言葉のようなかんじで書いていくことができます。
「短歌」は五・七・五・七・七でよまれるのに対し、小学生の宿題でだされるものは形式でいうと「自由詩」となるため、音の数に決まりはありません。
「物語」は話の流れから結末までを描くのに対し、「詩」は自分の考えや体験したこと、感情などを自由に表現することができます。
詩作成のルールは?季語は?おすすめのテーマは?
先ほども述べたように、「自由詩」であれば音数に決まりもなく自由に書いていくことが出来ます。
詩の作成方法は、基本的にはたったの3ステップです。
- まず、詩の作成時にはテーマやタイトルを決める。
- そこから連想するキーワードを出来る限り多く書いてみる。
- キーワードを文章にしてつないでいく。
また、季節を表現する「季語」をつかった詩もおすすめで、宿題では【季語を使って詩をつくってください。】と指定がある場合もあります。
小学生らしい冬の季語であれば、
「雪」「雪だるま」「雪の結晶」「冬やすみ」「こたつ」「手袋」「マフラー」「冬の空」「寒い朝」「クリスマス」「お正月」「除夜の鐘」「お年玉」
など、ぱっと思いつくものを並べてみましたが、これ以外にも冬の季語はたくさんあります。
ここから連想できるものをどんどん書いて、短い文章をつないでいきましょう。
(例)雪だるま
「雪だるま」→ふわふわな雪、コロコロ、転がす、大きい雪だるま、かわいい、たのしい、雪あそび、からだがあたたまる、溶ける
ふわふわな雪で雪あそび
コロコロころがしていたら
どんどん大きくなった雪だるま
たのしくあそんでいたら
からだもポカポカあたたまってきた
つぎの日にはとけていなくなってしまった
かわいい雪だるま
これだけで詩は完成です。
良い歳の大人が小学校低学年になったつもりで書いてみました(笑)
この詩は決して素晴らしいものとは言えないかもしれませんが・・・詩を書くポイントとしては少しリズムをつけたり、何かを別のものに例える「比喩表現」もおすすめです。
小学生ならではの表現力を存分に生かせると良いですね。
小学生低学年(1年生・2年生)向け書き方ガイド!題材はどうする?
小学生低学年であれば、「きらきら」「ふわふわ」などの繰り返し言葉などをいれてみたり、無理に難しいことばを使おうとせず、そのままの気持ちやことばで表現すると良いと思います。
題材の決めかたは難しく考えなくても、身近なものや、単純にお子さんが好きなもので大丈夫です。
動物が好きなお子さんであれば、たとえばペットの「犬」から連想できるものを繋げていっても良いですし、家族で出かけた先で見つけた「鳥」や「花」など、子どもが気に入ったものから連想することもできます。
からだを動かして遊ぶのが好きな子どもであれば「かくれんぼ」「かけっこ」など、好きなものだと連想も表現もしやすいはずです。
第十回あなたにあいたくて生まれてきた詩 コンクール 小学1年生 優秀賞 北九州市教育長賞
おにごっこ
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0。
みんなをつかまえよう。
はしった。
いっぱいはしった。
はぁ、はぁ。
またはしった。
はぁ、はぁ。
またはしった。
はぁ、はぁ。
またはしった。
いぇい。つかまえた。
おにごっこをして、一生懸命はしって楽しそうな様子が伝わってきますね。同じ短い文を繰り返し使うことでリズム感がでて、躍動感のある詩となっています。
小学校低学年ならではの、「そのままの自分の気持ちやことばで書く」ことでダイレクトにそのときの感情が伝わってきます。
小学生中学年(3年生・4年生)向け書き方ガイド!題材はどうする?
小学校中学年くらいになってくると、自分で文章を考えることが出来るようになってくるころです。
好きなことやものをテーマにかく詩ももちろん良いですが、日常のなかで不思議に思うことや、ふと疑問をもったことをそのまま詩にすることもできます。
好奇心や探求心に溢れている小学生中学年くらいの子どもの質問は、大人では考えつかないようなものであったりするため、とても興味深くおもしろいです。
第十回あなたにあいたくて生まれてきた詩 コンクール 佳作
ぼくは書く
カリカリカリ
文字をかくカリカリカリ
文をかく
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