1年の始まりには家族や友人、恋人と神社へ初詣に行かれる方も多いですよね。
テレビなどで参拝の様子が取り上げられることも多々あります。初詣は神社で手を合わせてその年の幸せを祈願する日本の伝統行事ですので、大切にしたいところです。
みなさんは毎年何をお願いしていますか?
自分や大切な人の健康を祈願する方も多いと思います。今心配事がある方は病気平癒を祈願する方もみえますね。病気平癒とは病気や怪我などが治って回復することを願うことです。今はコロナ感染症もありますから、特に強く願いたいです。
ただ、どこの神社に病気平癒のご利益があるのか分からない、ひとつひとつ神社を調べている時間がない、と悩まれている方もみえるのではないでしょうか?
ご自身や大切な方の健康を祈る1年の始まりの大事な祈願ですからきちんと調べてお参りしたいものですよね。
そこで今回は病気平癒について東海地方で最強の神社を5つご紹介します!
また正しいお参りの作法や、お守りについても詳しくお伝えします。
東海地方に住んでいる方や、最近住み始めて東海地方の神社に詳しくない方はぜひ最後までお読みください!
東海地方病気平癒にご利益あり! 1:伊勢神宮
伊勢神宮は三重県伊勢市にある神社です。
東海地方ではほとんどの方が知っているのではないでしょうか?「お伊勢さん」という愛称でたくさんの人から親しまれている神社です。おかげ横丁という観光名所があるのも人気のひとつです。
伊勢神宮をおすすめするのはなんといっても全国の神社の中心だからです!
今は廃止されていますが昔は「社格」という名称で、国が神社のランク付けをしていた時代があります。その決まりの中で全国の神社はランク付けされていたわけですが、伊勢神宮は、他に比べるまでもないということでそのランク付けの外に置かれていました。
つまり伊勢神宮は他の神社と別格の扱いを受ける特別な神社なのです。
約2000年も前に伊勢神宮ができる最初のきっかけができあがり、日本書紀にも伊勢神宮の話がでてきます。祀神は「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」で太陽のように世界中のすべてを照らす統治神と言われています。
社格制度はもう廃止されていますが、大切な病気平癒の祈願には、日本で一番特別な神社に行きたいですよね!
また参拝するにあたって、個人的なお願いごとは、別宮の「荒祭宮(あらまつりのみや)」と、「多賀宮(たかのみや)」から祈願するのが地元の風習と言われています。
決まりはないのですが、参拝される際は参考にしてみてください。
伊勢神宮
開門時間
毎年12月31日から1月5日までは終日参拝ができますので何時に行っても大丈夫です。それ以外の日は季節によりますが、1月は朝5時から夕方6時までとなっております。
混雑状況
毎年たいへん混雑します。年明け1月1日から1月3日までは特に混雑します。
この期間に行かれる際は早朝や夕方に参拝するのがおすすめです。
駐車場はたくさんありますが、お正月は混雑しますので、時間に余裕のある方は電車で行ってみてはどうでしょうか?名古屋駅からは電車とバスで2時間ほどです。バスも1時間に2本通っていますのでご参考ください。
東海地方病気平癒にご利益あり! 2:醫王山 飛騨国分寺
2つ目は岐阜県高山市にある醫王山 飛騨国分寺です。
飛騨といえばさるぼぼが有名ですが、こちらのお寺にはさわると願いが叶うという「なでさるぼぼ」の石像があってとてもかわいいですよ。
飛騨国分寺は奈良時代の741年の当時の聖武天皇の命令で建てられた古い歴史があるお寺で、三重塔は迫力があります。
そんな飛騨国分寺を今回おすすめするのは、「薬師如来」が祀られているからです!
薬師如来はすべての人の病を取り除き、心と身体の健康を守ってくださる仏様です。その証に薬師如来の左手には薬壺(やっこ)があるのも有名です。そのため、昔から病気にかかった人は薬師如来に病気平癒を祈願する人が多かったそうです。
ちなみに醫王山とは旧字体で現代では「医王山」と書きます。薬師如来が祀られている山というのが名前の由来にもなっているそうです。
病気平癒を祈願する目的ならば、病を取り除いてくださる薬師如来にお願いするのが1番ですよね!
飛騨国分寺
開門時間
9時から16時まで
※注意 12月31日と1月1日は開いていません!初詣で行かれる際は1月2日からにしましょう。
混雑状況
毎年多くの方が訪れ混雑します。お昼過ぎは特に混雑が予想されますので、午前中がおすすめです。
また駐車場は10台程度しかありませんので、公共交通機関で行かれることをおすすめします。JR高山駅から徒歩5分ですのでアクセスもばっちりです。
ちなみにこの時期の高山はとっても寒いです。雪が降っていたり積もっている場合も考えられますので、いつもよりしっかり防寒対策してくださいね。
東海地方病気平癒にご利益あり! 3:静岡浅間神社
3つ目は静岡市葵区にある静岡浅間神社です。
こちらも静岡県民の方にはよく知られている神社ではないでしょうか?「おせんげんさま」という愛称で地元で愛されている神社です。
静岡浅間神社は神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3つの神社があわさっている総称です。徳川家康と深い関わりがあって、徳川家康はここで元服を執り行い、その後の江戸時代はとくに栄えていました。誰もが知っている歴史上の人物ゆかりの場所ですからすごく興味が湧いてきますね!
そんな静岡浅間神社をおすすめするのは少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)があるからです!
静岡浅間神社は3つの神社の総称とお話しましたが、その他にも4つの神社があり、その中に少彦名神社は存在します。
少彦名神社には少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。
少彦名命は日本神話の中で国造りの重要な神様として登場し、大国主命(おおくにぬしのみこと)と一緒に酒造や医薬、稲作などを文化を世に伝えて広めました。とりわけ人間や生き物の病気を治す技術を広め、医薬の神とも言われています。
こんなお話から昔から病気平癒を祈願しにたくさんの人が訪れています。医療関係者の方や製薬会社の人たちも参拝にみえるそうですよ。
医薬の神と言われている神様ですので、病気平癒を願う人たちの力になってくれるはずです。少彦名命を祀っている神社は全国でも少ないので、病気平癒を祈願したい人にはぜひ参拝していただきたいです!
静岡浅間神社
開門時間
- 普段は朝6時から夕方6時までの参拝時間です。
- 元旦は特別で12月31日の夜から1日の夜7時30分まで開門しています!
混雑状況
三が日は特に混雑します。夕方は閉門が早いので午後は人が多いです。
三が日に参拝する際は2日か3日の午前中がおすすめです。できれば4日以降がゆとりがありますよ。
駐車場はありますがお正月は混雑します。神社の周りにはたくさんの有料駐車場もあるので、少し歩きますが1番効率がいいと思います。
お正月は神社の周りや近くの商店街に出店も並んで、いつもと違ってにぎやかな雰囲気です。病気平癒の祈願ももちろんですが、お正月の雰囲気も一緒に楽しんでくださいね!
東海地方病気平癒にご利益あり! 4:津島神社
4つ目は愛知県の尾張地区に位置する、津島市の津島神社です。
愛知県の尾張といえば戦国時代をイメージする方もみえますよね。津島神社は織田信長ゆかりの地として知られています。神社には緑がたくさんあって、普段はとても静かで心が落ち着きますよ。
はじまりは540年とされていて、戦国時代は織田信長や豊臣秀吉にすごく大事にされていて、特に織田信長は津島神社を手厚く保護していたようです。
誰でも知っている歴史上の人物がここに集まっていたなんて、行ってみたくなりますよね!
津島神社のおすすめは須佐乃男命(すさのおのみこと)が祀られているところです。
あるおもしろいお話があります。
昔、須佐乃男命は一晩泊まれる宿を探していたのですが、裕福な家柄の人に断られてしまって困っていました。その時、貧しい家柄の人に頼んでみたら快く許してくれたそうです。泊めてくれた感謝で、茅で作った輪っかをその人にあげます。腰に身につけておけば病気から守ってくれるもので、言われた通りにするとその貧しい家柄の家族以外はみんな病気で亡くなってしまった。
というお話です。
この民話から須佐乃男命は疾病除けの神様だと言われています。病気平癒を祈願する人にとっては興味が湧くお話ですよね!
ちなみに豊臣秀頼は、お父さんである豊臣秀吉の病気平癒を祈願して、神社の中に南門を寄贈したそうです。
戦国時代から津島神社が病気平癒や疾病除けの場所とされていると説得力がありますね。歴史的な建造物もたくさんある場所ですので、ぜひ参考にしてください!
津島神社
開門時間
- 普段は朝8時から夜9時までですが、元旦だけは時間が変わります。
- 大晦日朝8時から元旦の夜9時まで開門していますので間違いないようにしてくださいね。
混雑状況
三が日は非常に混雑します!特に元旦と2日は終日混雑しています。
3日は少し緩和されるようですが、お正月の参拝は6日までなので4日以降に参拝するのもおすすめです。夕方も人出で少し落ち着く時間帯です。
駐車場はありますが、お正月は混雑します。最寄りの津島駅からは歩いて15分ほどで、近くに有料の駐車場もないので、混雑状況を参考にして参拝してくださいね。
東海地方病気平癒にご利益あり! 5:せんき薬師 西福院
最後は愛知県稲沢市のせんき薬師というお寺です。
稲沢市は名古屋駅から電車で10分ほどの場所に位置するのどかな場所です。せんき薬師は約500年の歴史をがある真言密教の寺院です。地元には「おせんきんさん」の名称で親しまれていますす。
せんき薬師をおすすめしたい理由は日本で唯一のせんき薬師如来が祀られているからです。
薬師如来は先述した飛騨国分寺にも祀られている身体を守ってくださる仏様です。「せんき」とは、昔はせん痛とも言われていて、腹部の痛みや神経痛などの全身の筋に関わる病気を指します。最近だと、がん封じにもご利益があるとされて全国からたくさんの人が訪れています。
昔、せん痛で長年苦しんでいた人が、ある修行僧と出会い、その修行僧が持ち込んだん念持仏(携帯する小さな仏像)に毎日祈祷をしていたところ、いつのまにか病気が治っていたというお話があり、それが全国に広まり有名になったそうです。
わたし自身も行ったことがありますが、とても静かな場所で祈祷が終わった時にはすごく前向きな気持ちになれたので、病気平癒を祈願したい人に本当におすすめです!
せんき薬師 西福院
開門時間
- 朝8時から夕方5時までとなっています。火曜日は定休日です。
- また祈祷を希望の方は受付時間が決まっています。
- 午前9時から11時30分と午後1時30分から3時まで。
ただ、元旦は0時から祈祷ができます。元旦祈祷は予約が必要なのでご希望の方は電話予約してくださいね。
混雑状況
お正月は少し混雑しますが、病気平癒を祈願したい方が主に訪れるので、他の神社に比べて大混雑はさけられます。ゆっくり参拝したい方には穴場なスポットです。
最寄りの駅が少し遠いので車で行くのがおすすめです。駐車場は35台停められる場所があるので活用してくださいね。
またお正月以外にも祈祷を毎日予約なしで受け付けています。お坊さんがひとりひとり名前を呼んで祈祷をしてくださいます。お時間ある方はぜひ祈祷してくださいね。
病気平癒のお参りの正しいお作法とは?NG行為は?
さて、ここまでは東海地方で病気平癒最強のスポットを紹介しました。
初詣に行かれる時は、神様仏様に失礼のないように正しい作法で参拝したいですよね。地域や地方で若干の違いはありますが、ここでは一般的な作法をご紹介します。参拝する場所が決まったら、お参りの正しい作法を復習してくださいね。
神社と寺院で作法が違いますので、順番にご紹介します。
神社
- 鳥居をくぐる前に一礼
- 水で清める
左手 → 右手 → 左手で口をゆすぐ → 左手をもう一度水で流す → ひしゃくをたてて残りの水でひしゃくの持ち手を流す - 賽銭箱の前で一礼
- お賽銭を入れる ※投げないように
- 2回深くお辞儀
- 2回拍手 ※左手が少し上になるように 〜感謝してから祈願〜
- 深いお辞儀を1回
- 帰りは鳥居の前で一礼
5〜7がいわゆる二礼二拍手一礼ですね。一度覚えるとどこの神社でも作法は一緒なので安心です。詳しくは動画をご参照ください。
【2分でわかる】神社のお参りの仕方|参拝の作法とマナー
お寺
- 山門の前で合掌して一礼 ※右足から入る
- 手を清める
作法は神社と一緒でOK - お賽銭 → 合掌 → 一礼
- お焼香をあげる
お香は左手で添えておでこの前に掲げる - 合掌 → 祈願 → 一礼 ※神社の二礼二拍手一礼はNG
- 山門からでたら合掌して本堂に一礼
詳しくはこちらの動画を参照ください。
お寺での参拝のお作法
初詣は神社ではないといけない、と言われているところもありますが、そんなことはありません。自分が参拝したいところでお参りしてくださいね。
ちなみに、お賽銭はみなさんいくらにしていますか?
5円(ご縁)を納める方が多いかと思います。金額相場はありませんが、縁起のいい額は他にもありますよ。
- 11円 → いい縁
- 20円 → 二重に縁
- 25円 → 二重にご縁
- 115円 → いいご縁
などなどあります。5円や50円は真ん中が空いているので「見通しがよい」とされ、縁起がいいなんて考えもあります。
逆に10円などは遠縁と言われることもあるのであまり使用しないほうがいいです。お賽銭は金額で決めるのではなくて、縁起のよい額で決めてくださいね。
あと、家族で1つのお賽銭ではなく一人一人お賽銭するのが一般的ですので、ご注意ください。
また、お願い事は人には言わない方がよいとされています。他人に話すことで余計な邪念が入るからです。病気平癒を強く願うのであればむやみに人に話すのは避けましょう。
そして参拝した際には、おみくじをひく方もたくさんみえると思います。
わたしも毎年おみくじをひいています。1年に1回のことですからワクワクしますよね。引いたおみくじは結ぶのか持って帰るのか悩む方もみえるかもしれません。一般的に悪いみくじは結ぶと言われているのは、悪い運を持ち帰らずに、神社に結んで神様に吉に変えてもらうためです。
ただ本来の意味は「神様との縁を結ぶ」から来ています。なので実際にはどんな内容であれ結んで帰ってOKです。持って帰ってもいいのですが、その際は丁寧に扱って最終的には結びにきてくださいね。
参拝にはいろいろなルールがあるように思いますが、1番は気持ちが大事です。神様仏様に日頃の感謝を目一杯伝えてください!
病気平癒のお守りを贈りたい!郵送してもご利益ある?
病気平癒を祈願する人はご自身だけではなく、病気の方の代わりに参拝される方もみえますよね。祈願だけではなくお守りも身につけてもらいたいものです。
お守りは本人が買わなくても、郵送しても全く問題ありません。ご利益もきちんとありますのでもらった方もうれしいですよね。また、最近は郵送で直接購入・返納できる神社・寺院もあるのでありがたいですね。
ちなみに今回ご紹介した5つの神社・寺院はすべて郵送でのお守り購入が可能です。
特に今年はコロナ感染症で遠方の人に会えない人も大勢いるかと思います。会えなくてもできることはしてあげたいですよね。こんな時だからこそ、ぜひプレゼントしてください。
病気平癒のお守りは常に持ち歩くようにしておくと良いです。心臓の近くに身につけておくとよいでしょう。持ち歩くのが難しい方は、自宅のタンスの上など少し高い場所に置いておけばOKですよ。神棚がある方はそこが1番です。
まとめ
東海地方の病気平癒にご利益のある神社・寺院5選
① 伊勢神宮(三重県伊勢市)
- 全国の神社の中でも別格で特別な神社
- お正月は終日参拝可能です。混雑しているので早朝と夕方がおすすめ。
② 醫王山 飛騨国分寺(岐阜県高山市)
- 薬師如来が祀られている(病を取り除いてくれる神様)
- 元旦は開いてません。2日以降は9時から16時まで。午前中がおすすめ。
③ 静岡浅間神社(静岡県静岡市)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られている(医薬の神)
- 元旦は終日参拝可能。元旦は避けて2、3日がおすすめ。
④ 津島神社(愛知県津島市)
- 須佐乃男命(すさのおのみこと)が祀られている(疾病除けの神様)
- 元旦は終日参拝可能。夕方であれば少し混雑緩和。
⑤せんき薬師(愛知県稲沢市)
- せんき薬師如来が祀られている(病を取り除いてくれる神様・がん封じ)
- 朝8時から夕方5時まで。比較的人混みが少なく穴場。
神社と寺院では参拝方法が違うので注意です。特に神社では二礼二拍手一礼が基本的なマナーですが、お寺ではNGです。
お賽銭は金額で決めるのではなくて、縁起のよい数字を選びましょう。また縁起の悪い数字はさけるのも大事です。
◯・・・5円、11円、20円、25円など。
×・・・10円など
引いたおみくじを結ぶのは「神様とのご縁を結ぶ」のが本来の意味です。基本結ぶのが良いとされているが、持ち帰る際は最終的には結ぶのが吉。
お守りはプレゼントしても、郵送してもOKです。効果やご利益は変わらないです。お守りは基本は持ち歩くのがよいですが、持ち歩きが難しい場合は自宅の高い位置に置いておきましょう。
このご時世ですから、特に病気平癒を祈願したい人は多いのではないでしょうか?今回はおすすめの神社・寺院を紹介しましたが、一番大事なのは病気平癒を願う気持ちだと思います。
神様仏様はわたしたちの幸せを常に願ってくれています。丁寧に参拝すれば、きっと思いは届くはずです!
みなさんと、みなさんの大切な方の病気平癒を心から願っております。ぜひ今回の記事を参考にしていただいて、素敵な1年のスタートを切ってくださいね!
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