3学期の最後のイベントといえば、終業式ではないでしょうか。
卒業式ほどではなくても、やはり終業式もひとつの区切りですから特別なものですよね。1年間、お世話になった生徒のみなさんへの感謝のきもちを伝えたい…進級しても困難なことがあってもがんばってほしい…
そのような気持ちの人も多いでしょう。
でも伝えたいメッセージというものは、なかなか出てこないものですよね。
この記事では、中学1年生から中学2年生に進級する生徒をおもちの先生に向けておすすめする進級おめでとうメッセージや黒板アートの作り方をご紹介させていただきます。
黒板アートもかんたんに描けるものを選んでいますので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
3学期の終業式に進級おめでとうメッセージを黒板に!
黒板にかくメッセージやイラストは黒板アートとして広く知られるようになる以前からあり、もともとは先生が生徒にむけてのお祝いのメッセージを伝えるために書いたことがはじまりとされています。
海外でも黒板アートはあり、その技術を学んだ人たちが日本に持ち帰り、進化してひとつの芸術作品のようなレベルまでになりました。
現在では黒板アートはチョークアートともいわれ、学校の黒板などをキャンパスにして、チョークを使ってえがくアート作品となっています。
2015年から黒板メーカーの日学によって『黒板アート甲子園』が開催され、より多くの人に知られ、注目を集めるようになりました。
現在では先生への感謝の気持ちをこめてメッセージやアートをつくる生徒さんたちもいるみたいですよ。
有名な作品としては高校の先生をしているはまーさんが描いた「鬼滅の刃」のキャラクターの黒板アートなどがあります。
復帰後まもなく踏ん張って描いたあの日も、今となってはいい思い出です。いち早く鬼滅の刃の魅力を教えてくれた生徒たちにも改めて感謝です。吾峠先生が仰るように、自分も適度にダラダラして、真っ直ぐ前を向いていきたいと思います。 pic.twitter.com/wkCufuBJim
— はまー (@hamacream) December 5, 2020
そのほかにも黒板にチョークだけで書かれたとおもえないほどのすばらしい作品がありますので、ご紹介させていただきます。
いつまでも残せない黒板アートやメッセージだから気持ちをこめてかかれているのでしょうね。
私の学生時代のころは、メッセージや慣用句を主体としたものが多かったですが、うれしかった気持ちはいまでもおぼえています。
黒板メッセージ&アートをうまく書くコツは?
黒板アートって、どう描けばいいのか? いつから準備すればいいのか? うまくかけるかな? と、いろいろ気になりますよね。
描くアートにもよりますが、簡単に描けるものもたくさんありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
使う道具
- 黒板
- チョーク(白・赤・黄・青)
- 黒板消し
構図に使う道具
- 画用紙(黒板と同じ縦横比のもの)
- 筆記用具
チョークは描くアートにより使う本数が違いますが、各2~4本くらいあればいいでしょう。
使う道具はすべて100均ショップやAmazonなどでそろえることができますよ。
日本理化学 ダストレスチョーク 7色 おまとめ セット
流れを簡単にまとめると、次の4ステップです。
- 構図を決める。
- 黒板を濡れた雑巾と乾いた雑巾できれいにする。
- 黒板に構図を下書きする。
- 下書きにそって描いていく。
黒板アートはまず何を描くか、アートやメッセージをどう配置するかなどの構図をきめなくてはいけません。
人にもよりますが描く前の1週間~10日ほどでよいでしょう。
黒板をきれいにしないと黒板アートはつくれませんので、黒板消しをつかって拭いた後、濡れた雑巾で拭き、乾いた雑巾で拭けば下準備はOKです。
新しい黒板をつかう場合は、「シーズニング」という黒板全体をチョークで軽く塗りつぶす作業が必要です。
普段から使われている黒板でしたら「シーズニング」は必要ありません。
黒板に構図を下書きするときにはうすく全体を描いて、徐々に部分ごとに仕上げていくことがきれいに仕上げるポイントです。
全体像よりさきにパーツを先に完成させてしまうと、左右非対称なアートなどになりやすいので注意しましょう。
私も学生時代に絵を描くとき、下書きをせずに書いたことがありますが…うまくまとまらなかったことをおぼえています。
面倒くさくてもきれいに仕上げるためには下書きはやっぱり必要ですよ。
3学期の終業式に進級おめでとうメッセージのおすすめワードは?
メッセージを書くときに多いのが「進級おめでとう」というものだけのものでしょう。
それでもいいでしょうが、ちょっとものたりないのでおすすめのワードを10個紹介させていただきます。
メッセージ作成のご参考になさってください。
おすすめのワード
『みなさんの成長がうれしいです。』
1年間で生徒のみなさんは大きく成長をしているはずです。素直に成長をよろこんであげるといいでしょう。
『新学年になってもがんばってください。』
生徒のみなさんへ新しい学年への期待をもたせられるでしょう。
『1年間よくがんばりました。』
だれしも1年間というものは長いものです。
「がんばったね」って言ってもらえて、うれしくない人は少ないですよね。
『楽しい思い出をつくっていきましょう。』
1年間楽しい思い出をありがとう。という気持ちと、新しい学年でも楽しい思い出をたくさんつくってほしい。というふたつの意味があります。
『1年間みなさんと一緒にできて楽しかったです。』
先生の気持ちって生徒のみなさんは分かりづらいものです。
ひとこと先生の気持ちを伝えるだけで、メッセージにこころがこもるものです。
『1年間ありがとうございました。』
生徒のみなさんも勉強していましたが、同じように先生のあなたも勉強していました。
「ありがとう」という感謝の気持ちは伝えるべきでしょう。
『先生にとっても実りのある1年でした。』
生徒のみなさんが成長した1年間だったから、先生にとっても貴重な1年間だったといわれたらうれしいですよね。
『新しいスタートが始まります。』
気持ちを切り替えて新しい学年でがんばってほしいですよね。
新しいスタートといわれたら、ちょっとがんばりたくなりますよね。
『たくさんの思い出をありがとうございます。』
思い出は先生にとってもあるものです。素直に「ありがとう」といわれて、嫌な人はいません。
『忘れられない思い出です。』
クラス共通の思い出がある人はエピソードといっしょに書かれたら、生徒のみなさんも感動しますよ。
「進級おめでとう」だけでなく、ご紹介させていただきましたワード等をつかって、記憶ではなく心に残るメッセージをおくってください。
たまにネガティブな言葉をメッセージにかく人がいますが、書かないほうがいいですよ。
私も学生時代にネガティブな言葉をおくられた経験がありますが、ポジティブな言葉だけにしましょう。
ダメ出しされているみたいで、素直によろこべませんでしたよ。
進級おめでとうメッセージと一緒に書く絵のおすすめは?
メッセージにそえて描くアートにも意味をもたせたいものです。どうせならきれいな黒板アートをつくりたいですよね。
ここでは私のおすすめのアートを10個ご紹介させていただきます。
ある程度かんたんにつくれるものを選んでいますので、ご参考になさってください。
おすすめのアート
桜
定番ですが、桜の花はやはりかかせませんよね。日本人にとっては一番身近なものです。
アレンジもしやすいので、おすすめですよ。
翼
大きな翼で羽ばたいてほしい…そんな気持ちをこめてかいてみてはいかがでしょうか。
ワンポイントで使うこともできますよ。
天使の羽
次の学年でも楽しく幸せであってほしいものです。そんな気持ちをこめて、天使の羽をかいてみてはいかがでしょうか。
黒板アートで全体に描いてあったら、生徒のみなさんもうれしいことでしょう。
風船
空に舞い上がるイメージで描くといいでしょう。
今のところから次の場所への変化が伝えやすくアレンジしやすいですよ。
花束
花束を描くことで、生徒のみなさんへの感謝とおめでとうの気持ちが伝わりやすくなります。
ワンポイントでも使いやすいので、おすすめですよ。
シャボン玉
キャラクターを使う予定の人はシャボン玉をアクセントに使うのもいいでしょう。
ふわふわと浮かぶシャボン玉が、生徒のみなさんの新学年にむけたワクワクする気持ちといっしょになって表現されていいですよ。
星空
ちょっと黒板アートが難しいと思われているひとにいいでしょう。小さく星を描いたり、大きく星を描いたりしてみましょう。
メッセージが強調されていいですよ。
虹
ワンポイントでつかう場合におすすめです。
他のアートと合わせやすいので、もう少しなにかほしいときにいいですよ。
ハート
女性の先生向けなのがハート。
かわいらしくてワンポイントでもメインでもつかえるので、描いてみてはいかがでしょうか。
花畑
空白になりやすい黒板の下側をうめるのにいいです。紹介させてもらった虹や風船などと、合わせやすいのでいいですよ。
なかには人気のキャラクターを描きたいひとも多いでしょう。でも慣れてからにしましょうね。最初にキャラクターから挑戦するとたいへんですよ。
私も美術の時間、キャラクターを選んで何回もたいへんな思いをしたことがあるので、あまりおすすめしませんよ。
今は伝えたいメッセージを華やかにいろどってくれるワンポイント的なアートにしましょう。
あなたのこころのこもったメッセージをかいてあげてください。
進級する生徒に伝える言葉は?
伝えたい言葉やメッセージというものはなかなか思うように決められるものではありませんよね。
どんな感じに書けばいいのかわからない人もいることでしょう。伝えたいことと違う意味でとらえられたりするのも、あってほしくないですよね。
そこで、私が例文を考えてみましたので、ご参考になさってください。
先生にとっても、とても学ぶことの多い1年間でした。
次の学年になっても友達と一緒に楽しい思い出をつくってください。
最後に1年間ほんとうにありがとうございました。
ポイントとしては、「おめでとう」という気持ちだけでなく、生徒のみなさんと一緒に学べてよかったとつたえることです。
生徒のみなさんと同じ視点ではなしをすると、きもちが伝わりやすいですよ。
私の学生時代の先生は同じところからみてくれる先生が少なかったので、同じ視点でみてくれる先生はとても人気がありました。
そして最後に「ありがとう」と伝えてあげてください。生徒のみなさんとの1度しかない1年間を「ありがとう」と。「おめでとう」や「ありがとう」は何度つかってもうれしいきもちになりますよね。
このような気持ちのいい言葉は、普段からもっとたくさん使うといいことが多くなりそうですよね。
最後に
3学期の終業式に進級おめでとうメッセージを黒板に!おすすめの言葉と絵は?
- 3学期の終業式に進級おめでとうメッセージを黒板に
- 黒板メッセージ&アートをうまく書くコツは?
- 3学期の終業式に進級おめでとうメッセージのおすすめワードは?
- 進級おめでとうメッセージと一緒に書く絵のおすすめは?
- 進級する生徒に伝える言葉は?
進級する生徒のみなさんに伝える言葉は「進級おめでとう」だけではさみしいものです。
今回ご紹介させていただきました黒板アートやワードなどであなたが伝えたいメッセージを生徒のみなさんに伝えてみてはいかがでしょうか。
最近では手書きの手紙は書くきかいがなくなってきていますが、やはり手書きのものは気持ちが伝わりやすいですよ。
私ももらった手書きの手紙はなかなか捨てられません。
読んでいると長くあっていなくても、その人の顔やしぐさが思い出されて懐かしく思うこともあるほどです。
手書きのものにはそういうふしぎな魅力があります。
あなたの伝えたいメッセージを生徒のみなさんの記憶だけでなく、心にものこるものにしてみてくださいね。
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