一生残る作文は卒業文集くらいなものです。しっかりとした物を残したいですよね。
しかし、卒業文集を書くにあたって頭を抱える小学生はとても多いです。それをそばで見ている親もどのように手助けすればいいのか分からず難しいところですよね。
- 「卒業文集って何を書けばいいの?」
- 「おすすめのテーマは?」
- 「卒業文集を書くコツは?」
- 「卒業文集の構成は?」
- 「親にできることは?」
たくさんの悩みがありますよね。
形として残る物だからこそ、悔いのないように書ききりたいですね。
卒業文集をきちんと書きあげられるようなポイントを例文も交えながら解説していきます!ぜひこれを活用して自分だけの卒業文集を作ってください。
小学校の卒業文集とは?
卒業文集とは、卒業前に書いた作文を全員分まとめたものです。
なので学校によって文字数の指定は異なります。だいたい800字前後、原稿用紙2枚分です。人数が少ない学校だと一人当たりの文字数が増えて1500字程度の場合もあります。
卒業文集は6年生の半ばから後半2〜3学期に書きます。
12月末~2月位が締切になっていることが多いですが、最近はアルバムと一緒になってる都合から1月末が締切のこともあるようです。
卒業文集で悩むポイントは?
一番手が止まるのは書き出し、書き始めの段階です。ここをクリアすれば意外とさらさら書けたりするものです。逆に原稿用紙が足りなくて困ることも。
最初の段階をクリアするために必要なステップを次の項目で説明します。
清書は一発勝負。ペンで書いていき、修正ができません。というのが昔は主流でしたが、いまはペンで書いても修正が可能なことも多いです。
最近は印刷技術が向上し、鉛筆やシャーペンでも問題なかったりもします。
その場合は濃さの指定があったりと学校によって違いますので、そこは先生の指示に従いましょう。
どちらにせよ、自分が書いた文字がそのまま形となり一生残ります。丁寧に書くようにしましょう。
そして清書にたどりつくまでに下書きが何回かあるものだということも頭に入れておきましょう。
修正があっても落ち込まずに、何度も修正してつくり上げていくものだと捉えておけば気持ちが楽ですよ。
卒業文集を仕上げる手順とは?
卒業文集を書くのって大変な作業ですよね。
何から始めればいいのか分からないし、修正が何度もある。気の遠くなるような作業に感じてしまいますが、きちんと段階を踏んで作りあげれば大丈夫です。
卒業文集を仕上げるステップを解説していきます!
STEP1:テーマを決める
まずはなにについて書くのかテーマを決めましょう。
小学校で過ごした6年間で感じたことはたくさんあるはず。あまりたくさんのことを盛り込みすぎると文章にまとまりがなく、結局何が言いたいのかが分からなくなってしまいます。
どこかにスポットライトを当てて書きましょう。
なにについて書くのか、大雑把でいいので考えてみましょう。もしもテーマが決まらなければ一旦ここをスキップしてSTEP2にいきましょう。
STEP2:感じたこと、経験したことを書き出してみる
テーマが決まっていればそのテーマについてのエピソードを書き出しましょう。
自分が感じたことやエピソードをとにかく書き出してみるのです。
例:テーマ「運動会」
- 大のなわ朝練で早起きが辛かった
- 転んでしまった
- お母さんのお弁当がわたしの好きなものばかりで嬉しかった
のように文章のまとまりも、前後のつながりも気にする必要はないので箇条書きで書いてみましょう。
テーマが決まってない場合は
小学校生活を振り返り思ったこと、中学生でやってみたいことを書き出してみましょう。
- 中学校に行ったらバレーボール部に入りたい
- 修学旅行で行った京都にもう一度行ってみたい
- 縦割り活動で低学年の子達のお世話を見るのが楽しかった
- 将来は保育士になりたい
のように思い浮かぶことをひたすら書き出してみましょう。
その中から自分にとって一番印象的なもの、心に残っているものを書きましょう。気持ちや行動に変化が起きた出来事を選ぶと書きやすいです。
いくつか選んで書いてもOKです。
「わたしが○○小学校でたくさんの思い出ができました。その中でも印象に残っているものが3つあります。」のようにいくつかの出来事について書くのもありです。
何をテーマにすればいいか分からなければ、友達や家族にその話をすることをイメージしてみてください。
どんどん自分が話したくなることをテーマに選ぶと書きやすいですよ。
STEP3:下書きの作成
テーマが決まり、ある程度のエピソードが書き出せたら書き出した箇条書きのメモを元に下書きを書きましょう!
下書きといってもこれを元に清書を作るので、しっかり考えながら取り組みましょう。
詳しい書き方のコツは後ほど解説していきます。
下書きが書けたら先生の添削を待ちます。添削を元に修正作業を1〜3回ほど繰り返しましょう。
STEP4:タイトルをつける
タイトルは清書の直前でも構いません。それまでは仮でタイトルをつけておき、ふさわしいと思うタイトルを最後に決めましょう。
下書きの文章を自分で読んでみて、内容に合っていると感じるものにしましょう。タイトルはあまり長くすると分かりにくくなってしまいますし、そこまでひねらなくて大丈夫です。
タイトル例もいくつかあげますので参考にしてみてください。
タイトル例:
- 「最高の思い出」
- 「わたしの6年間の思い出」
- 「今までとこれから」
- 「未来のわたしへ」
- 「努力の積み重ね」
- 「わたしのランドセル」
STEP5:清書の作成
下書きを繰り返したらその後はついに清書に取り組みます。清書といっても内容自体は既に完成している状態ですので、そこまで考える必要はありません。
これからもずっと残り続ける卒業文集に、6年間の思いをのせて、丁寧に書き上げてください。
小学生におすすめの卒業文集テーマ10選
卒業文集は基本何について書いてもOKです。でもなんでもいいと逆に何を書けばいいのか悩みますよね。
自分が書きやすいテーマをひとつ明確に決めましょう。
小学校最後に書く作文ですから、小学校での思い出について書く人が多いです。思い出や今後の事を考えることで自分を知るいい機会でもありますよ。
おすすめの卒業文集のテーマを10個厳選したので参考にしてみてください。
①修学旅行
普段とは違うところで生活する、貴重な機会ですよね。
- 「観光地でみた景色」
- 「寝る前に友達と話した時間」
- 「移動のバスでのレクリエーション」
など、たくさんの思い出ができるので人気のテーマです。
②運動会
個人競技や団体競技を通して感じた悔しい思いや、みんなで一丸となって汗を流した運動会。
- 「当日までたくさん練習をした」
- 「転んでしまって悔しかった」
- 「6年生で初めてリレーの選手になれた」
など、運動会で感じた思いを書いてみるのもいいですね。
③友達との思い出
6年間過ごした小学校で友達との時間もたくさんありましたね。
- 「毎日一緒に歩いた帰り道」
- 「交換ノートでした秘密の約束」
- 「けんかしてごめんなさいが言えなかったこと」
数えきれないほどの思い出があって何を書けばいいのか分からなくなるかもいれませんが
一番自分が印象に残っていることや、考え方が変わったことをピックアップして書いてみてください。
④将来の夢
こちらも人気のテーマのひとつですね。小学校の時に描いた夢が今後の将来に大きな影響を及ぼすことも。将来について真剣に考えるいい機会でもあります。
- 「どうしてその夢をもつようになったのか」
- 「その夢を叶えるためにどうしたらいいのか」
を書きましょう。
⑤クラブ活動
クラブ活動での思い出が強く印象に残っているひともいるでしょう。
- 「みんなで力を合わせて練習したこと」
- 「できなかったことができるようになったこと」
- 「クラブ活動に通っていない友達と遊ぶ時間がなくて寂しかったけど、それでも友達が応援してくれてたこと」
などを書いてみましょう。
⑥委員会の思い出
自分の役割を与えられてそれをこなしていく委員会。仕事の練習のようなものですね。
- 「自分の仕事をやることで感じた達成感」
- 「やるべきことへの責任感」
などを書いてみましょう。
⑦学校生活で学んだこと
6年間を振り返るとたくさんのことを学校で学んできましたね。
- 「友達と協力すること」
- 「相手の気持ちを考えること」
- 「感謝を伝える大事さ」
卒業文集に書く内容は行事についてだけでなくても大丈夫です。小学校で学んだこと、感じたことを思い出して書いてもいいですね。
⑧6年間の成長
6年間という長い期間を過ごした小学校。いまでは当たり前になっている事でも、1年生の時にはできなかったことがいっぱいあるはずです。
- 「人前で話せるようになった」
- 「授業に集中できるようになった」
など、どんなことでもいいので自分の成長を振り返ってみましょう。
⑨中学校への思い・やりたいこと
4月から始まる中学校にもいろんな思いがありますよね。
- 「中学校に入ったら野球部で試合に出たい」
- 「パティシエになるためにお菓子作りを頑張りたい」
- 「勉強を頑張って○○高校に入りたい」
中学校での目標やチャレンジしたい事を考えると書きやすいですよ。
⑩先生に伝えたいこと
先生の言葉に大きな影響を受けた人もいますね。
- 「体育の授業で先生がサポートしてくれたおかげで苦手な跳び箱ができるようになったこと」
- 「先生の言葉がきっかけでたくさん本を読むようになってたくさんのことを知れた」
どんな場面で、どんな風に、どんな思いを感じたのか書いてみてください。
卒業文集の構成
文字数の指定はあっても基本書き方は自由です。会話文から始めても、擬音から始めても構いません。
自分の思いが伝わりやすい書き方を選びましょう。
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