まだまだ寒い季節ですが、だんだんと春に向けて椿が見ごろを迎えます。実は椿は数千の種類があり、それぞれ開花時期も違うので見所がたくさんです!
昔から椿は「首ごと花が落ちるから不吉」なんて言われることがあります。これは全くの迷信で、武家がキレイな椿を占領したくて悪い噂を流して一般庶民に栽培させないようにしたと言われています。
椿の全般的な花言葉は「控えめな優しさ」「誇り」。寒空の下、凛と咲く姿は見ているだけで心が和み、愛らしく感じます。
冬から春にかけて咲く椿、古くから日本で愛されている美しい椿の大阪の名所をご紹介します!
冬に開花する椿はどんな植物?一番の見ごろは?
まずは椿はどんな植物なのか、いつが見ごろなのか詳しく紹介します。
椿とはどんな植物?
椿はツバキ科ツバキ属の常緑高木で、光沢のある濃い緑の葉と、その周囲にある上むきの細かいギザギザが特徴です。
椿は日本を代表する花で、日本の書物、万葉集にも記述があるほか縄文時代の遺跡からも椿の種が発見されていて歴史の古い樹木です。
また、その種からとれる「椿油」は髪や肌に良いともされています。
椿の種類と、一番美しい季節や見ごろは?
椿の見ごろは冬のイメージがありますが、実は冬だけではありません。椿は品種改良が進んでいて世界に約5000種あると言われています。
そのため品種によってその花の色や形が違うのはもちろん、開花時期もかなり異なります。早咲きのものは9月から咲くものもあり、遅咲きのものは翌年5月まで咲く花もあります。
秋から春にかけて長く見ごろを迎える花です。
冬の見ごろと冬の椿の種類は?
種類によって開花時期は異なりますが、全国で椿まつりが行われるのはだいたい1月から3月の時期なので冬の間が見ごろになります。
その元祖となるのは日本に自生する「ヤブツバキ」と「ユキツバキ」だと考えられています。
椿の花色、模様、花形などには多くのバリエーションがあり、それぞれに花言葉も違います。
咲き方にも、一重咲き、八重咲き、唐子咲き、牡丹咲き、獅子咲き、千重咲きと多数あり、散り方も花首ごと落ちる場合と、花びらが一枚ずつ散る散り椿という場合があります。
色別にいくつか紹介します。
◉赤い椿・・・侘助(わびすけ)、黒椿(くろつばき)、紅乙女(こうおとめ)他
- 花言葉:控えめな素晴らしさ、気取らない優美、謙虚な美徳
◉白い椿・・・加茂本阿弥(かもほんなみ)、細雪(ささめゆき)、白鶴(はくつる)他
- 花言葉:完全な愛らしさ、申し分ない魅力、史上の愛らしさ
◉ピンクの椿・・・乙女椿(おとめつばき)、太郎冠者(たろうかしゃ)他
- 花言葉:控えめな美、控えめな愛、慎み深い
◉その他
- 斑ら入り系・・・祝いの盃(いわいのさかづき)、月の輪(つきのわ)他
- 絞り系・・・唐錦(からにしき)、岩根絞(いわねしぼり)他
- 覆輪系・・・秀蘭(しゅうらん)、玉の浦(たまのうら)他
- 黄色系・・・こがねゆり、初黄(しょこう)他
種類は多数になるので動画にて参照してください。
赤、白、ピンクとたくさんの種類と花模様を楽しめるのでお気に入りの椿を見つけるのも楽しいですね。
大阪椿の名所3選! その1:万博記念公園 つばきの森
万博記念公園は、1970年に開催された「日本万国博覧会」の成功を記念して、その跡地に緑に包まれた文化公園です。
「日本庭園」や岡本太郎氏によりデザインされた”太陽の塔”がある「自然文化園」さらに文化・スポーツ・レジャー・宿泊施設が整備されていて、1日じゃ周りきれないほどの大阪で最も大きな公園です。
万博公園には季節によってさまざまなの樹木、花が植えられています。その中のひとつに、「つばきの森」と呼ばれる場所あり、そこには約100品種260本の椿があります。
例年2月中旬ごろから、3月中旬までつばき祭が行われています。同時期に梅まつりも行われており、椿と梅の両方で春の訪れを感じることができます。
万博公園の椿の様子は動画を参照してください。
基本情報
- 住所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1-1
- TEL:0120−1970−89(万博記念公園コールセンター)
- 開園時間:9:30〜17:00(入園は16:30まで)※毎週水曜日休園(祝休日の場合はその翌日)
- 入園料:大人260円、小中学生:80円(日本庭園、自然文化園共通)
- 開花時期:2月〜3月
- 駐車場:有料駐車場あり
- トイレ:公園内にあり

大阪椿の名所3選! その2:服部緑地 都市緑化植物園
服部緑地は豊中市と吹田市にまたがる府立公園で、昭和25年に開設されました。主な施設には、陸上競技場やプールなどのスポーツ施設、都市緑化植物園、音楽堂や日本民家集落博物館などがあります。
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