1月は新しい年の始まりです。
新年の挨拶等で忙しく過ごされる方も多いのではないでしょうか。ビジネスの場面でも新年の挨拶は欠かせないものです。しかし、社会人になりたての方にとってはビジネス挨拶文を作成することは難しいことですよね。
例えばこんな悩みがあるのではないでしょうか。
- 季語ってどうやって使うの?
- 1月の季語は?
- ビジネス挨拶文のマナーは?
私も新社会人の時はビジネス挨拶文の書き方やマナーがさっぱりわからず、頭を抱えて悩んだのを覚えています。
今回は私が営業として働いていたときに先輩や上司に聞いた情報やサイト等でリサーチをした内容をもとにビジネス挨拶文の書き方・マナーのお悩みを解決します。また、書き方やマナーを理解してもいきなり書くのは難しいので例文集も用意しました。
この記事を読めば、ビジネス挨拶文の書き方やマナーを理解し、社会人らしいきっちりとした挨拶文を贈ることができますよ。
ビジネスで使える1月の季語一覧
ビジネス挨拶文は季語を含めた文章を贈ります。季語といってもどんなものがあるのでしょうか。今回は1月に使用する季語を一覧にしました。
1月の季語一覧
- 新春(新年のこと)
- 大寒(二十四節季の一つ)
- 極寒(極めて寒いこと)
- 初春(春の初め)
- 迎春(新年を迎えること)
- 年始(年の始め)
- 厳冬(寒さが厳しいころ)
- 寒冷(冷ややかなこと)
季語の使い方は?ルールは?
季語の使い方としては一般的に「時候の挨拶」に入れます。
- 「○○の候、ますます~」
上記のような書き出しが時候の挨拶で○○の部分に季語を入れます。
季語は使わなくてもいいの?
ビジネス上の挨拶文では基本的に季語は使いましょう。
挨拶文はその季節に合った季語を盛り込み季節感のある文章を贈ることがマナーとされています。基本的には季語を使うようにしましょう。しかし、特定の場合は季語を使わなくても良い場合があります。それは急ぎの場合です。
- 頭語=「急啓」「急白」
- 結び=「早々」「敬具」
急ぎの場合は上記のような頭語と結びにしましょう。
ビジネス挨拶文の構成やマナーは?
ビジネス挨拶文の基本構成
「頭語」→「時候の挨拶」→「本文」→「結び」
- 頭語 =「拝啓」「謹啓」等
- 時候の挨拶 =季語を含む、「○○の候、ますます~」のような挨拶
- 結び =「敬具」等
(例)
拝啓
新春の候、貴社のますますのご健勝をお慶び申し上げます。
(本文)
敬具
ビジネス挨拶文の基本構成は上記の通りです。基本的には頭語で始まり、時候の挨拶、本文と続き、結びで終わるのが一般的です。
基本通りに書けば、社会人らしい挨拶文が書けますよ。
ビジネス挨拶文のマナー
ビジネス挨拶文と聞くと、マナーが厳しそうと思いがちですが大きく覚えることとしては2つです。1つはマイナスな表現を避けること。2つ目は季語を入れることです。
マイナスな表現は避ける
ビジネス挨拶文のマナーとして相手がマイナスに受け取るような表現は避けるべきです。マイナスに受け取る言葉の例としては下記です。
- 離れる
- 切れる
- 別れる
このような言葉は一般的にビジネス挨拶文のなかでは避けるべきです。大切なこととしては相手のことを考えた言葉を選ぶということです。
季語を入れる
ビジネス挨拶文では基本的に季語を入れることがマナーです。季節に合った季語を使った季節感を感じる文章を贈るようにしましょう。
ビジネスで使える1月の挨拶文例5選
社会人になりたての頃はビジネス挨拶文の書き方やマナーを覚えたとしても、いきなり書いていくことは難しいですよね。
そこでいくつか例文として紹介をしますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 年始の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 新春の候、皆さまのますますのご健勝をお慶び申し上げます。
- 極寒の候、貴社のますますのご発展をお慶び申し上げます。
- 迎春の候、ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
- 寒冷の候、貴社ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
ビジネスで使えるコロナ禍の1月の挨拶文例5選
新型コロナウイルスの感染が広がっている中ですが、ビジネスの場面でも時節柄の内容を含めた挨拶文を贈ることが好ましいです。とはいっても「どのような触れ方をしたらいいかわからない」と不安な方も多いと思います。
そこでコロナ禍で使える挨拶文を5つ紹介します。
- 時節柄、なかなか難しい中ではありますがくれぐれもご自愛ください。
- このような状況下で先を見通しづらい中ですが健やかに過ごせるようお祈りいたします。
- 時節柄、苦しい中ですが一刻も早く日常を取り戻せることをお祈りいたします。
- 感染拡大が広がりつつありますので、くれぐれもご自愛ください。
- このような状況下ではありますが健やかに過ごせることをお祈りいたします。
返信があった場合の返答方法は?
挨拶文に対しての返信があった場合は基本的には返答するようにしましょう。
最後は自分で終わることが望ましいです。イメージとしては自分 → 相手 → 自分といった形です。返信があった際の返答例もいくつか紹介します。
- ご返信いただきありがとうございます。○○様もくれぐれもご自愛ください。
- ○○様のご返信たいへん嬉しく思います。今後とも何卒よろしくお願い致します。
- ご返信誠にありがとうございます。くれぐれもご自愛くださいませ。
もし宛先や宛名を間違ってしまった場合は?
社会人になりたての頃はミスも多いです。挨拶文を贈る際も宛先や宛名を間違えてしまうこともあると思います。
そのような際はどんな対処をするべきでしょうか。
宛先や宛名を間違ってしまった場合の対処法
- 早急に謝罪をする
- 件名等でお詫びの旨を入れる
- 原因と今後の対策を記載すること
ポイントとしては上記の3つですが、一番大切なことはすぐに謝罪することです。人間ですから間違ってしまうのは当たり前ですが、その後の対応によって相手が受ける印象は大きく異なります。誠実に謝ることで印象はよくなるでしょう。
まとめ
- 基本的に季語をいれた挨拶文は贈る
- 挨拶文の基本構成=頭語→時候の挨拶→本文→結び
- マイナスな言葉は避けるべき
- 返信があった場合は感謝を伝えよう
- 宛先やあて名を間違えた場合は直ちに謝罪しよう
今回は社会人になりたての方向けにビジネス挨拶文の基本構成やマナー、例文集を紹介しました。
ビジネス上の挨拶文を書きなれていないと不安だと思いますが今回紹介した内容を踏まえて書くことで好印象の挨拶文を書くことができますよ。
まず、今一度書き方やマナーを振り返っていただき、例文集を見ながら書き出してみましょう。そうすることで社会人らしい素敵な挨拶文を贈ることができます。
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