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お年玉は海外ではあげない?日本だけ?外国のお年玉事情は?

  • 毎年、おばあちゃんからお年玉をもらうけど、これって日本だけなのかな?
  • お年玉っていつからあるんだろう?
  • 金額に相場ってあるの?「ポチ袋」って、なんでポチ袋って呼ばれるんだろう。
  • お年玉にもマナーはあるの?
  • 海外と日本でお正月ってどう違うの?

1年の始まりの行事「お正月」。子供にとっては「おとしだま」は1大イベントですよね。

そんなお正月・お年玉に関しての雑学を紹介します。お友達や家族に自慢できますよ!

年末年始にお年玉を渡すのは日本だけなの?

中国や韓国、台湾でもお年玉の習慣があります。「圧歳銭(ヤースイチェン)」と言われます。

圧歳銭は赤い袋に入れているため、紅包(ホング・バオ)とも言われています。

ベトナムでは中国の風習が伝わり赤い封筒に新札で小額紙幣を入れる「リシ」という習慣が行われています。

イスラム圏のイランのお正月は西暦3月21日の春分の日ですが、日本と同じように新年の飾り物(ハフトスィーン)やお年玉(エイディー)があります。

インドではお正月ではないですが、『ディワリ』というお祭りのとき、お金やプレゼントをあげます。子どもにあげるのではなく、お世話になっている方や雇用している人にあげます。

イタリアにもお年玉みたいなイベントがありますが、新年ではありません。

1月6日の夜に『ベファーナ』と呼ばれる魔女が良い子にプレゼントを与えて、悪い子には靴下に炭を入れます。

国際結婚の場合、アジア圏の伴侶の場合はスムーズに受け入れられますが、欧米の方が伴侶の場合は驚かれることが多いようです。

欧米ではクリスマスが大きなイベントで、新年はクリスマスの流れで「ただ年が変わるだけ」という認識なので、お年玉の習慣はありません。

クリスマスにプレゼントがもらえて、さらに新年にお年玉がもらえる日本の習慣は「びっくり!!」でしょう。

お年玉の始まりは?いつ頃、なぜ始まったの?

お年玉の始まり

中国の唐の時代に宮廷で始まり、その後庶民化した「圧歳銭(ヤースイチェン)」というもので、中国では大人が子どもにお金を贈ることで、その年に子どもが受ける災厄を払うという意味が込められています。

日本ではお正月にお供えする鏡餅のことを昔は「御歳魂」といっていました。

その御歳魂(鏡餅)を家長が切り分け「1年元気で過ごそう」という意味で家族や使用人に配ったことが始まりとされています。

お年玉の平均金額は、いくらくらいなのでしょう?

おじいちゃん・おばあちゃんの平均額

年代 金額
就学前 1,000円未満
小学校低学年 1,000円から3,000円
小学校高学年 3,000円から5,000円
中学生 5,000円くらい
高校生 5,000円から10,000円
大学生 10,000円くらい

自分の子供、甥や姪、親戚の子供、仕事の関係者の子供などお年玉を渡すシチュエーションは違うので、ご自身の収入・関係性で決めたらいいでしょう。

ただし、不公平のないようにしましょう。年齢の近い子供同士などは同じ金額にしないと不公平だと思われます。

「ポチ袋」はどうしてポチ袋とよばれるのでしょう?

いわれを2つ紹介します。

その1

昔の日本では、茶屋娘や芸妓に心付けとして小銭などの僅かなお金を渡していました。

このことから生まれたのが、「これっぽっちのご祝儀」という意味の“ぽち”だったのではといわれているそうです。

また、芸妓などの世界では、付き人に心付けとして小銭を渡すという習慣もありました。

その2

ぽち袋は、関西から全国に広まったものです。「少しだけ」の意味をもつ、古い関西弁の「ぽちっと」という言葉が由来だと言われています。

そこから転じて京都弁では「これっぽっちですが・・・」という謙虚な気持ちを表す、心づけや祝儀という意味も持つようになりました。

客がお店の人への感謝の気持ちを込めて、僅かなお金(小銭)をいれる袋であったことから「ぽち袋」と呼ばれるようになったそうです。

どちらも大人から子供へのお年玉を入れるものではなく、心付けを渡すものだったのですね。

海外と日本のお年玉の違いは?

日本のお年玉の始まりは、お正月に歳神様をお迎えするためにお供えされた丸い鏡餅を、お供えした後に家族みんなに分け与えたこととされています。

家長が歳神様の代理人として、家族に分け与えることで、一年を無事に過ごせるという意味がありました。

お餅ではなくお金に変わったのは、昭和の高度経済成長だと言われています。

団塊の世代が生まれて家族数が増えたことや、それぞれの家庭で餅をついて歳神様に備えること自体が徐々に減少し、手軽に準備できるお金に変化したと言われています。

海外では・・・

中国が起源なのでアジア圏ではお年玉の習慣があるところが多いです。大人から子供に渡すのは、1年の子供の厄をおとすためです。

中国、台湾では上司から部下や従業員へ、自分の親や配偶者の親にというように、大人同士でも渡す習慣があります。香港では独身のうちは何歳でももらえます。

アジア圏では赤いポチ袋に入れるのが通常のようです。

キリスト教諸国(アメリカやイギリス、カナダなど)ではお年玉の習慣はありません。クリスマスを派手にお祝いするので、お正月を家族で祝うことはありません。

ここ数年はカウントダウンの花火を行っているところが増えているようです。

お年玉のマナー!

お年玉にもマナーとNGなことがあります。マナー3つとNG2つを紹介します

マナー

1:ポチ袋に入れる

基本は表の左上に渡す相手の名前、裏の左下に自分の名前を書きます。

キャラクターデザインの袋などで、遊びなどに再利用されることが想像できる場合は書かなくてもOKです。

2:お札や硬貨はきれいなものを用意しておく

お札は出来れば新札を、硬貨も汚れやくすみがないものを準備しましょう。

3:お札の折り方や硬貨の向きに気をつける

お札を折るときは肖像が内側になるように、3つ折りにして上向きに入れます。肖像がさかさまにならないようにしましょう。

硬貨の場合は表が上になるように入れます。表裏の見分け方は製造年が書いてあるほうが裏になります。

NG

1:忌み数の金額にする

4や9のつく金額400円・4,000円、900円・9,000円は避けましょう。4は死を9は苦しみを想像させる忌み数字と言われているので、縁起が悪いと思われがちです。

せっかくの新年のお祝いなので、わざわざ使う必要はないですよね。不必要なトラブルは避けましょう。

2:目上の方の子供に渡す

お年玉は目上の人から目下の人に渡すものです。なので、上司の子供さんにお年玉を渡すのはNGなんです。

でも子供にとっては「そんなこと関係ない」と思われるでしょう。なので、「お年賀」という形で、お菓子やプレゼントを渡すようにしましょう。

お年玉を渡すときの注意点

1:親の前で渡しましょう

特に小さな子供ほど、どこかに置き忘れたり、かわいいポチ袋がうれしくて中身を出してしまったりするものです。

ある程度の年齢になったら、もらっても親に隠しておこずかいにしたりすることもあるでしょう。どちらの場合も親が知らないのでは困りますので、親の前で渡すようにしましょう。

2:甥・姪、孫などに渡す場合、金額に不公平がないようにしましょう

複数人の子供に渡す場合、3歳までは〇円、小学生は〇円というように、金額に一定のルールを作りましょう。

子供同士でいくら貰ったかなど話した時に、トラブルの原因になります。

3:お年玉の習慣がない外国人の子供に渡す場合は親に確認しましょう

夫婦どちらかが日本人や、アジア圏の方だとお年玉はすんなり受け入れられるでしょうが、夫婦どちらも欧米などキリスト教圏の方だとお年玉が理解できず困惑されるかもしれません。

日本の習慣を理解されていないと思われる場合は、お年玉の意味を知ってもらい渡してもいいか確認したほうが無難です。

こんなに違う!海外と日本のお正月の風習

日本と海外ではお年玉だけでなく、お正月自体の風習がかなり違います。

それをいくつか紹介します。

日本の風習

門松

神様に家の入口がわかる目印になるように玄関に飾ります。縁起がいいとされる植物が使われています。

最近では各家庭に飾られるのは少なくなり、企業などの入り口に置かれているのを見かけますね。

しめ飾り

玄関や神棚に飾ります。12月28日か30日に飾るのが一般的です。

スーパーやホームセンター・コンビニなどで、サイズも形もいろいろなしめ縄が売られています。車用も一般的になってきましたね。

鏡餅

お迎えした神様が宿る場所です。床の間(なければ居間)に一番大きなものを飾りましょう。

地域によって違いがありますが、1月7日や11日、15日に床の間から降ろし焼いたり、お雑煮にしていただくことで、無病息災を願います。

おせち料理

もとは歳神様にお供えする料理のことです。

重箱に入れた色とりどりのごちそうにはそれぞれ意味があり、1年の健康と幸せを願うお料理です。

ほかにも「かまどの神様に休んでもらうため」や「日頃忙しい女性が、お正月くらいは食事作りをしなくていいように」という意味があるとも言われています。

年賀状

親しい人やお世話になった人に、前年にお世話になったお礼と、新年のあいさつ、相手の幸せを願う言葉などを書いて送ります。

今はメールやライン、SNSでメッセージを送ることが増えています。

筆者は年末年始は関係のない仕事をしているので、年賀状の作成が間に合わず、いつも心苦しい思いをしていたのですが、ラインなどで送れるようになって、とても重宝しています。

初詣

大晦日の夜から1月3日くらいの間に神社にお参りをします。まずは氏神様にお参りしましょう。氏神様は自宅から一番近い神社のことが多いです。

身近で見守ってくれている神様にお参りをしてから、よその神社に行きましょう。

このほかにも、書初め、年越しそば、お屠蘇、お雑煮、七草がゆなど、年末から1月15日ころまではいろいろな風習が各地にあります。

海外ではどうでしょうか?国別にみていきましょう。

アメリカ

アメリカでは1月1日だけが休みになります。感謝祭からクリスマスまでが日本の年末年始の休日ムードに似た雰囲気となり、クリスマスが終わると通常の過ごし方に戻ります。

大晦日には、各地でカウントダウンパーティーが開催され、打ち上げ花火が上がったりにぎやかに新年を祝います。

1月1日は大晦日に盛り上がった疲れを癒すための休日という位置づけです。

アメリカ南部ではお正月に「黒目豆(ブラックアイドピー)という豆を玉ねぎやベーコンなどを入れ、トマト味に仕上げた料理を食べる風習があります。

黒目豆は「コインに似ているため、その年の金運が上がる」「お正月にしっかり食べることで1年健康に過ごせる」と信じられています。

中国

中国のお正月は旧正月です。春節と呼ばれ多くの中国人は旅行に出かけます。少し前には日本でも「爆買い」で注目されましたよね。あとテレビなどでよく見かけるのは、大量の爆竹を鳴らしている映像ですね。

厄除け・魔よけの意味があるようです。お正月に家族そろって食べられるものは餃子です。

韓国

韓国も旧正月を採用しています。

家族のつながりを大切にする韓国では、親族同士であいさつ回りをしたり、新品の物を身に着けたりして新たな気持ちでお正月を迎えます。

お正月に食べられる料理は、セチャンと呼び「トッ」と呼ばれるお餅入りのお雑煮や「シッケ」というお米入りの甘い飲み物などが代表的です。

フランス

フランスにはお正月に食べる伝統菓子があります。「ガレットデロワ」といい、地域によって生地に違いがありますが、アーモンドクリームを使い、中に「フェーブ」と呼ばれる小さな人形をしのばせるのが特徴です。

家族でガレットデロワを切り分けるときに、なかにお人形が入っていたらその人は1年幸運に過ごせるのだそうです。

ドイツ

パンが大好きなドイツ人は大晦日に食べる、ジャム入りの揚げパンのような「ベルリーナー・プファンクーヘン」、お正月用のパンは「ノイヤールスプレーツェル(新年のプレッツェル)」と呼ばれ、パン生地を編んで輪のようにした素朴な味わいのパンを食べます。

新年のお祝いも食事もシンプルなのが特徴です。

ロシア

クリスマスよりも新年のお祝いを大切にしています。

新年が近づくと「ヨールカ」と呼ばれるクリスマスツリーに似たもみの木の飾りを作り、「マロースおじいさん」というサンタクロースに似たおじいさんから子供たちへプレゼントが配られます。

「スネグローチカ」というマロースじいさんの孫娘が一緒にプレゼントを配るところが特徴的です。新年がクリスマスのような感覚となっています。

デンマーク

デンマークでは大晦日になると友人や親族の家の玄関に行き、ドアに古いお皿を投げて割るというちょっと変わった風習があります。お皿を割ると幸運と人脈に恵まれるとされています。

また、年が明けた瞬間に椅子からジャンプする風習もあります。空中で新年を迎えると1年がハッピーになると信じられているそう。

参考元:

世界の大晦日とお正月事情 各国の風習と食事を紹介! | にほんご日和
12月31日の大晦日からお正月にかけて、毎年全国的にお祝いムード一色となる日本。世界のお正月事情はどのような感じなのか気になるところですね。そこで、ここでは世界各国の大晦日からお正月にかけての過ごし方や、新年の前後に行われる風習などについて...

まとめ

 

  • 毎年、おばあちゃんからお年玉をもらうけど、これって日本だけなのかな?
  • お年玉っていつからあるんだろう?
  • 金額に相場ってあるの?「ポチ袋」って、なんでポチ袋って呼ばれるんだろう。
  • お年玉にもマナーはあるの?
  • 海外と日本でお正月ってどう違うの?

1年の始まりの行事「お正月」。そんなお正月・お年玉に関しての雑学を紹介します。

〇お年玉の習慣は日本だけではありません。

  • 元々中国が発祥なのでアジア圏にはお年玉の習慣があるところが多くあります。旧正月が採用されていたり、イランのお正月は3月21日であるので、日本とは時期が違います。
  • インドでは「ディワリ」というお祭りのときに子供にお年玉を渡します。
  • イタリアでは1月6日に子供にお金ではなくプレゼントを渡します。
  • キリスト教圏ではクリスマスを盛大にお祝いするので、お正月は「ただ年を超えるだけ」という認識です。新年を迎えるために打ち上げ花火やパーティーが行われますが、1月1日は大晦日の疲れを癒すための休日で1月2日からは普通の1日に戻ります。

アジア圏の方と国際結婚をしてもお年玉やお正月の過ごし方にはあまり違和感がないでしょうが、キリスト教圏の方と国際結婚をした場合、お正月の風習は驚かれることが多いようです。

〇お年玉の金額相場はいくらくらいなのでしょう?

年代 金額
就学前 1,000円未満
小学校低学年 1,000円から3,000円
小学校高学年 3,000円から5,000円
中学生 5,000円くらい
高校生 5,000円から10,000円
大学生 10,000円くらい

自分の子供、甥や姪、親戚の子供、仕事の関係者の子供などお年玉を渡すシチュエーションは違うので、ご自身の収入・関係性で決めたらいいでしょう。

ただし、不公平のないようにしましょう。年齢の近い子供同士などは同じ金額にしないと不公平だと思われます。

〇「ポチ袋」はどうしてポチ袋とよばれるのでしょう?

いわれを2つ紹介します。

その1

昔の日本では、茶屋娘や芸妓に心付けとして小銭などの僅かなお金を渡していました。このことから生まれたのが、「これっぽっちのご祝儀」という意味の“ぽち”だったのではといわれているそうです。また、芸妓などの世界では、付き人に心付けとして小銭を渡すという習慣もありました。

その2

ぽち袋は、関西から全国に広まったものです。「少しだけ」の意味をもつ、古い関西弁の「ぽちっと」という言葉が由来だと言われています。そこから転じて京都弁では「これっぽっちですが・・・」という謙虚な気持ちを表す、心づけや祝儀という意味も持つようになりました。客がお店の人への感謝の気持ちを込めて、僅かなお金(小銭)をいれる袋であったことから「ぽち袋」と呼ばれるようになったそうです。どちらも大人から子供へのお年玉を入れるものではなく、心付けを渡すものだったのですね。

〇お年玉の始まり

中国の唐の時代に宮廷で始まり、その後庶民化した「圧歳銭(ヤースイチェン)」というもので、中国では大人が子どもにお金を贈ることで、その年に子どもが受ける災厄を払うという意味が込められています。日本ではお正月にお供えする鏡餅のことを昔は「御歳魂」といっていました。その御歳魂(鏡餅)を家長が切り分け「1年元気で過ごそう」という意味で家族や使用人に配ったことが始まりとされています。お餅ではなくお金に変わったのは、昭和の高度経済成長だと言われています。団塊の世代が生まれて家族数が増えたことや、それぞれの家庭で餅をついて歳神様に備えること自体が徐々に減少し、手軽に準備できるお金に変化したと言われています。

〇お年玉のマナー

お年玉にもマナーとNGなことがあります。マナー3つとNG2つを紹介します

◇マナー

1:ポチ袋に入れる

  • 基本は表の左上に渡す相手の名前、裏の左下に自分の名前を書きます。
  • キャラクターデザインの袋などで、遊びなどに再利用されることが想像できる場合は書かなくてもOKです。

2:お札や硬貨はきれいなものを用意しておく

  • お札は出来れば新札を、硬貨も汚れやくすみがないものを準備しましょう。

3:お札の折り方や硬貨の向きに気をつける

  • お札を折るときは肖像が内側になるように、3つ折りにして上向きに入れます。
  • 肖像がさかさまにならないようにしましょう。
  • 硬貨の場合は表が上になるように入れます。表裏の見分け方は製造年が書いてあるほうが裏になります。

◇NG

1:忌み数の金額にする

  • 4や9のつく金額400円・4000円、900円・9000円は避けましょう。
  • 4は死を9は苦しみを想像させる忌み数字と言われているので、縁起が悪いと思われがちです。
  • せっかくの新年のお祝いなので、わざわざ使う必要はないですよね。不必要なトラブルは避けましょう・

2:目上の方の子供に渡す

  • お年玉は目上の人から目下の人に渡すものです。なので、上司の子供さんにお年玉を渡すのはNGなんです。
  • でも子供にとっては「そんなこと関係ない」と思われるでしょう。
  • 「お年賀」という形で、お菓子やプレゼントを渡すようにしましょう。

〇お年玉を渡すときの注意点

1:親の前で渡しましょう

特に小さな子供ほど、どこかに置き忘れたり、かわいいポチ袋がうれしくて中身を出してしまったりするものです。ある程度の年齢になったら、もらっても親に隠しておこずかいにしたりすることもあるでしょう。どちらの場合も親が知らないのでは困りますので、親の前で渡すようにしましょう。

2:甥・姪、孫などに渡す場合、金額に不公平がないようにしましょう。

複数人の子供に渡す場合、3歳までは〇円、小学生は〇円というように、金額に一定のルールを作りましょう。子供同士でいくら貰ったかなど話した時に、トラブルの原因になります。

3:お年玉の習慣がない外国人の子供に渡す場合は親に確認しましょう。

夫婦どちらかが日本人や、アジア圏の方だとお年玉はすんなり受け入れられるでしょうが、夫婦どちらも欧米などキリスト教圏の方だとお年玉が理解できず困惑されるかもしれません。日本の習慣を理解されていないと思われる場合は、お年玉の意味を知ってもらい渡してもいいか確認したほうが無難です。

〇こんなに違う!海外と日本のお正月の風習

日本と海外ではお年玉だけでなく、お正月自体の風習がかなり違います。

日本の風習

  • 門松
  • しめ飾り
  • おせち料理
  • 年賀状
  • 初詣

このほかにも、書初め、年越しそば、お屠蘇、お雑煮、七草がゆなど、年末から1月15日ころまではいろいろな風習が各地にあります。

アメリカ

アメリカでは1月1日だけが休みになります。感謝祭からクリスマスまでが日本の年末年始の休日ムードに似た雰囲気となり、クリスマスが終わると通常の過ごし方に戻ります。大晦日には、各地でカウントダウンパーティーが開催され、打ち上げ花火が上がったりにぎやかに新年を祝います。1月1日は大晦日に盛り上がった疲れを癒すための休日という位置づけです。

中国

中国のお正月は旧正月です。春節と呼ばれ多くの中国人は旅行に出かけます。少し前には日本でも「爆買い」で注目されましたよね。あとテレビなどでよく見かけるのは、大量の爆竹を鳴らしている映像ですね。厄除け・魔よけの意味があるようです。お正月に家族そろって食べられるものは餃子です。

韓国

韓国も旧正月を採用しています。家族のつながりを大切にする韓国では、親族同士であいさつ回りをしたり、新品の物を身に着けたりして新たな気持ちでお正月を迎えます。お正月に食べられる料理は、セチャンと呼び「トッ」と呼ばれるお餅入りのお雑煮や「シッケ」というお米入りの甘い飲み物などが代表的です。

フランス

フランスにはお正月に食べる伝統菓子があります。「ガレットデロワ」といい、地域によって生地に違いがありますが、アーモンドクリームを使い、中に「フェーブ」と呼ばれる小さな人形をしのばせるのが特徴です。家族でガレットデロワを切り分けるときに、なかにお人形が入っていたらその人は1年幸運に過ごせるのだそうです。

ドイツ

パンが大好きなドイツ人は大晦日に食べる、ジャム入りの揚げパンのような「ベルリーナー・プファンクーヘン」、お正月用のパンは「ノイヤールスプレーツェル(新年のプレッツェル)」と呼ばれ、パン生地を編んで輪のようにした曽部クな味わいのパンを食べます。新年のお祝いも食事もシンプルなのが特徴です。

ロシア

クリスマスよりも新年のお祝いを大切にしています。新年が近づくと「ヨールカ」と呼ばれるクリスマスツリーに似たもみの木の飾りを作り、「マロースおじいさん」というサンタクロースに似たおじいさんから子供たちへプレゼントが配られます。「スネグローチカ」というマロースじいさんの孫娘が一緒にプレゼントを配るところが特徴的です。新年がクリスマスのような感覚となっています。

デンマーク

デンマークでは大晦日になると友人や親族の家の玄関に行き、ドアに古いお皿を投げて割るというちょっと変わった風習があります。お皿を割ると幸運と人脈に恵まれるとされています。また、年が明けた瞬間に椅子からジャンプする風習もあります。空中で新年を迎えると1年がハッピーになると信じられているそう。

 

このように日本と海外ではお正月の過ごし方や習慣はかなり違います。

島国日本ならではの文化ですね。

子供にとってはクリスマスでプレゼントをもらい、お正月にお年玉をもらえるので、海外の子供たちからはうらやましがられることでしょう。

最近は門松や年賀状など見る機会が少なくなっているものもありますが、おせち料理やしめ飾りは派手に豪華になっています。

少しずつ時代とともに変化していきますが、日本ならではの習慣はいつまでも残していきたいですね。

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