わが息子が大学、高校に入学したのもつかの間。
卒業のシーズンですが、単位や出席日数が足りず息子が留学してしまった・・・。というお母さん、お父さんへ。
- 留年が決まった息子にどんな声をかけたらいいのだろう?
- 息子にかける言葉が見つからない!
- なぜ息子は留年してしまったんだろう?
- 留年すると就活に影響してしまうのではないか?
などなどと悩んだり、不安になりますよね。
自分の子どもが留年したり、学校を辞めることになったら、近所の人や職場の人の目を気にしてしまったり、人に相談するのも気が引けてしまうのではないでしょうか?
そんなお母さん、お父さんへ向けて!大学や高校の留年が決まった息子にかける言葉、特徴、影響などをご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、息子が留年しても大丈夫!
前向きに考えられるようになるはずです。それではまいりましょう!
留年した息子にかける言葉とは?大学を留年した場合
まずは、大学を留年した息子にかける言葉です。
報告してきた息子さんが、一番不安で悩んでいるのではないでしょうか?きっと報告するのにも勇気が必要だったはず。留年の理由は人それぞれあると思います。
それでもまずはありのままの、留年を報告してきてくれた自分の息子を受け入れる言葉をかけることが大切です。
問い詰めるような、ヒステリックに捉えられるような言葉をかけるの控えましょう
母親であれば
- 「健康ならそれでいいよ」
- 「大丈夫、なんとかなる」
- 「失敗は成功のもとっていうからね」
優しく、大きな愛で包み込んであげましょう。
父親であれば
- 「人生は長い。問題はない」
- 「たまには立ち止まってみるのもいいんじゃない?」
- 「苦労を知ったものの成長は計り知れないぞ」
- 「どんな息子でも自慢の息子だ」
自分の人生を思い返してみれば、一年大学を留年したからといって人生が終わるわけではありませんよね。
「留年」という事実をマイナスに捉えるのではなく、プラスに考えて人生の先輩としてのアドバイスを息子にしてあげましょう。
しかし、子どもの落ち込み度が低かったり、あまりにも反省している態度がみられない場合には、かける言葉は変えたほうがいいかもしれません。
最終的には留年することについては許しますが、じぶんの子どもが留年になることをどのように捉えているのか話し合うことは必要ですね。
落ち込んでいるなら、まずは励ましの言葉や、あなたはあなたのままでいい、といったポジティブに捉えられる、考えられるような声をかけましょう。
そんなに落ち込んでいない、反省がみられないのであれば、しっかり話し合いましょう。留年の原因や、これからどうするつもりなのか一緒に考えましょう。今だからこそできる苦労を自ら進んで自身の糧にして、自信をつけることができるといいですね。
学校に行かなくなった原因をつきとめる事も大事ですが、まずはあたたかく見守ってあげてください。
留年した息子にかける言葉とは?高校を留年した場合
次に、高校生の息子が留年した際にかける言葉をご紹介します。
「高校生のわが息子の留年が確定」というのは、母親にとっても、父親にとっても、息子にとっても辛い事実でしょう。
しかし、何かしら理由があるはずですが、年頃の子どもは親にはなかなか理由を教えてくれないものですよね。
プライドもきっとあるでしょう。
そのため、息子と高校の留年については、なるべく話し易い雰囲気を築きましょう。
母親であれば、
- 「長い人生でだから、1年留年しても、浪人しても、社会人になれば大きな問題じゃないよ」
- 「失敗した経験をプラスに変えられるといいね」
- 「なんで留年したか一緒に考えよう」
- 「今の高校は、自分に合わないと思うならに行かなくてもいいし、他にも高校はあるからね」
父親であれば
- 「留年したことは仕方がないことだから、繰り返さないように一緒に考えよう」
- 「無理して同じ高校にいなくてもいいよ」
- 「高校留年は貴重な経験だな!」
大学の留年と異なり、高校の留年は2019年度の調べでは全国で約一万人です。
割合としては0.3%なんです。
その0.3%に入ったことを貴重と思うか、留年する高校生は1年で1万人もいるんだと思うかは考え方次第でプラスにもマイナスにも捉えられますよね。
留年してしまった事実は何をしても変わることはないので、現状をしっかりと受け止めて、ポジティブに考えることが重要なのではないでしょうか?
責めたり、問い詰めるような声かけはNGです。
留年したことについて、子どもが反省の色を示していないのであれば、しっかりとことの重大さを伝えることは大切ですね!
大学・高校を留年してしまう人の特徴は?
それでは、どんな人が留年をしてしまうのでしょうか?
留年をしてしまう人の割合と特徴・原因を大学、高校とそれぞれご紹介します。
大学を留年する人の割合
文部科学省が発表している資料によると、大学を留年する人の割合は、約20%です。
参考:「Ⅱ 調査結果の概要」表18 入学年度別卒業者の比率の状況(修業年限4年)(大学(学部))より
参考の表からは、平成26年の4月に大学へ入学し、4年後の平成30年3月に卒業した人の割合は81.6%でした。
また、表からは、
- 5年で大学を卒業した人は7.1%
- 6年で大学を卒業した人は1.5%
- 7年で大学を卒業した人は0.4%
- 8年で大学を卒業した人は0.25
ということがわかります。
1年の留年した人の割合が一番高いですが、2年以上の留年はかなり少数でもいることがわかりますね。
私の周りにも、留年している先輩が何人かいたのでこの数字は納得です。
学部や大学によっても大きく割合は異なりますので、詳しくは息子さんが通っている大学で調べてみるといいかもしれません。
大学を留年する人の特徴・原因
大学を留年する人の特徴・原因として、以下のような理由が考えられます。
授業内容に興味が持てない、授業についていけない
卒業に必要な必須単位が1限目などの早い時間に設定されていることがあります。
そのため、寝坊してしまうと授業が受けられず単位を落としてしまい、結果留年してしまうということになりかねません。
私の大学にも、卒業に必要な必修単位が1限目で、遅刻3回で1回の休みとカウントされ、年4回休んだら試験を受けられなくなるという鬼のような教授の科目があったことを今でも忘れません!
そして講義内容も高校を卒業したばかりの私にはとても難しく、興味が持てるようなものではありませんでした。
しかしなんとかギリギリ一年目でこの単位の修得をすることができましたが、何人もの人が途中で脱落し、再履修を受けている先輩の人数が多かったことを鮮明に覚えています・・・。
大学の講義以外のことを優先させてしまう(例:部活、バイト、サークル活動、恋愛、ゲームなど)
大学はいい意味でも悪い意味でも、自由な時間が多くなりますよね。
よく、「大学生活は人生の夏休みだよ」と言われました。
そしてこの自由な時間をバイトやサークルといった初めてのことに挑戦する時間へ当てることはとてもいいことです。
しかし、大学の講義をおろそかにしてそちらばかりに時間を当ててしまい、結果単位を落としてしまうということになりかねません。
没頭できることがあるのはいいですが、大学の単位を落とさないようにバランスをよく考えることが大切です。
やる気がない、サボり癖がついてしまった
これは、大学受験のために勉強してきて力尽きてしまった人や、大学生活が思うようなものではなかった人に多くみられます。
無気力や意識が低くなってしまうんですね。
また、親元から離れて一人暮らしを始める子どもも多いでしょう。
高校までは担任の先生や両親の目がありますが、そこから離れて一人暮らしをしてみると、講義を休んでも誰も何も言いません。
その結果サボり癖や怠け癖がついてしまったりするんですね。
他に留年してでもやりたいことが見つかった
こちらは、上の項目と反対で意識の高い人に多くみられます。
例えば、自分探しの旅に出て1年間海外放浪してみたり、企業のインターンシップに夢中になったり、ボランティア活動を通して海外の貧困地域に行ってみたりなど。
このような理由の人で留年をする人も、私の周りにはいました。
コミュニケーション不足
中学や高校と異なり、大学は大半の授業は授業ごとに教授も生徒も教場も変わります。曜日によってキャンパスが異なるなんてことも。
そんな中で、特定の友達を作るのは、高校や中学の時より難しいと感じると思います。運よく気の合う仲間が見つかっても、同じ授業を受けられないなんてことも。
そのため、友達がなかなかできず大学に行くのが苦痛になってしまう人もいます。
自分から行動を起こすのが苦手で、かなり消極的なままでいると、授業に出ていなくても誰も気に留めてくれないのでそのまま授業に行かなくなってしまい留年の流れになりやすいです。
友達や声をかけられる人がいれば、多少授業を欠席しても授業のノートを見せてもらったり課題の確認なんかもできて単位の取得につながりますよね!
また、昨今の新型コロナウイルスの影響を受け留年が決まり、中退者の留年経験の割合が増加傾向にあることが、ジェイックの「2021年7月-10月中退者アンケート」からわかっています。

新型コロナウイルス感染拡大により、
- 入学してから全てオンラインで、大学に通っている意味がわからない
- オンライン授業になり、授業についていけなくなった
- オンライン授業になり、普段は友人に聞けることも聞きづらくなった
など、コミュニケーションがうまく取れず留学や中退を決めてしまう人が一定数います。
人それぞれ留年する原因は異なりますので、自分の子どもがなぜ留年してしまったのか、本人がわかっていないのであれば親も手を貸して一緒に考えましょう。
わたし個人的にはストレートで進級している人より、留年を経験しているほうの人が、多様性や個性を生かせているのかも?!と思っています。
高校を留年する人の割合
高校生の留年する割合は、文部科学省の2020年の調べでは全国で約0.3%。全国で約1万人です。
参考:「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
個人的には、1万人と聞くと結構いるのだなと思いましたが、0.3%と聞くと1000人に3人なので一つの高校に1人いるかいないかくらいなのでかなり低いですね。
理由はさまざまですが、留年が決まって転校や退学する人は年度の途中にもいるので、実際はもう少し多いかもしれません。
高校を留年する人の特徴・原因
高校で留年する基準としては、大きく2つあります。
1つ目は、出席数不足、2つ目は成績不振です。
高校にもよりますが、いくら無遅刻無欠席でも中学とは異なり成績が足りなければ留年がきまってしまいます。逆に言えば、いくら成績が良くても欠席が多ければ留年が決定します。
とはいえ、出席日数のカウントの仕方(遅刻何回で1休みとカウントされる、など)や成績不振も高校によって基準が大きく異なります。
2つ目の成績不振は、赤点をとってしまった場合に多くあると思いますが、補修授業や追試で免れることができる場合も多くあります。
(ここだけの話、私もあまりにも苦手だった世界史で赤点をとったことがありますが、追試でどうにかなりました・・・。)
事実として知っておきたい留年による影響とは?
留年が決定するとその後の影響も気になりますよね。大学生であれば就活の内定や就活の影響について、奨学金についてなど。高校生であれば、大学入試への影響や、いじめられたりしないのか?など。
大学、高校それぞれ留年した場合の影響をご紹介します。
大学生の留年による影響は?
就職の内定について
せっかく内定をもらっていたのに留年。混乱しますよね。
就職先が決まっていて、留年が決まってしまった場合、企業によっては入社を待ってくれたり、その間アルバイトで採用してくれたりすることがあります。
それでも次の就活で不利になることもほとんどありません。留年生も新卒扱いになるからです。
しかし、採用側の都合で内定取り消しになることもあります。企業側は、学生が年度末に卒業することを前提に内定を出しています。
そのため卒業できないと内定が取り消しになることもあるのです。
それでもまずは落ち着いて行動しましょう。本当に留年は確定なのか、救済措置がないか確かめましょう!
- 履修登録はしっかりできているか?
- 成績発表を迎えている?
- 落とした単位は必修の科目か?
- 卒業に必要な総合の単位数が足りていないのか?
いちばん重要なのが、「履修登録はしっかりできているか」「成績発表を迎えているか」になります。
履修登録を間違っていた場合、早めに気づくことができれば大学側に掛け合って修正してもらえることもあります。
また、成績発表を迎える前であれば、学校に救済措置がないか相談・確認・交渉をしましょう。
TOEICなどの資格や、学部や学科に関係している資格が単位として認められることもあります。そして実際に成績評価をする授業の教授に直談判してみましょう。
再試験や追加のレポート、課題提出の締め切りを延長してもらえたり、ばん回のチャンスがもらえるかもしれません!
できるだけ成績発表の前に交渉することが重要です!
その上で、留年が確定したら、早めに内定先にお詫びの連絡、相談をしましょう。留年の間待ってもらえるなら、2度目の留年は許されません。
卒業を優先して勉学に励み行動しましょう!
また、内定取り消しの場合は早く気持ちを切り替え、次の就活を始めることが大切です!
就活について
留年をすると就活において、不利であるとよく聞きますよね。
有利・不利の前に、留年すると就活の面接において「なぜ留年したのか」理由を問われることが必ずあります。
留年をして得たものをどのように成長に繋げているかの姿勢を見せつけることができれば、留年はむしろ有利になるかもしれません。
留年した理由をしっかりと受け止め、留年の期間をどのような努力で埋めたのか伝えられるようにしましょう。
そのためにも留年期間は、企業の長期インターンシップや海外留学、TOEICや資格の取得をしてうまくアドバンテージに変えていきましょう!
奨学金について
奨学金(日本学生支援機構:JASSO)については、留年すると停止されてしまいます。
留年期間中の1年間は奨学金はストップされるということです。
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