わが息子が大学、高校に入学したのもつかの間。
卒業のシーズンですが、単位や出席日数が足りず息子が留学してしまった・・・。というお母さん、お父さんへ。
- 留年が決まった息子にどんな声をかけたらいいのだろう?
- 息子にかける言葉が見つからない!
- なぜ息子は留年してしまったんだろう?
- 留年すると就活に影響してしまうのではないか?
などなどと悩んだり、不安になりますよね。
自分の子どもが留年したり、学校を辞めることになったら、近所の人や職場の人の目を気にしてしまったり、人に相談するのも気が引けてしまうのではないでしょうか?
そんなお母さん、お父さんへ向けて!大学や高校の留年が決まった息子にかける言葉、特徴、影響などをご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、息子が留年しても大丈夫!
前向きに考えられるようになるはずです。それではまいりましょう!
留年した息子にかける言葉とは?大学を留年した場合
まずは、大学を留年した息子にかける言葉です。
報告してきた息子さんが、一番不安で悩んでいるのではないでしょうか?きっと報告するのにも勇気が必要だったはず。留年の理由は人それぞれあると思います。
それでもまずはありのままの、留年を報告してきてくれた自分の息子を受け入れる言葉をかけることが大切です。
問い詰めるような、ヒステリックに捉えられるような言葉をかけるの控えましょう
母親であれば
- 「健康ならそれでいいよ」
- 「大丈夫、なんとかなる」
- 「失敗は成功のもとっていうからね」
優しく、大きな愛で包み込んであげましょう。
父親であれば
- 「人生は長い。問題はない」
- 「たまには立ち止まってみるのもいいんじゃない?」
- 「苦労を知ったものの成長は計り知れないぞ」
- 「どんな息子でも自慢の息子だ」
自分の人生を思い返してみれば、一年大学を留年したからといって人生が終わるわけではありませんよね。
「留年」という事実をマイナスに捉えるのではなく、プラスに考えて人生の先輩としてのアドバイスを息子にしてあげましょう。
しかし、子どもの落ち込み度が低かったり、あまりにも反省している態度がみられない場合には、かける言葉は変えたほうがいいかもしれません。
最終的には留年することについては許しますが、じぶんの子どもが留年になることをどのように捉えているのか話し合うことは必要ですね。
落ち込んでいるなら、まずは励ましの言葉や、あなたはあなたのままでいい、といったポジティブに捉えられる、考えられるような声をかけましょう。
そんなに落ち込んでいない、反省がみられないのであれば、しっかり話し合いましょう。留年の原因や、これからどうするつもりなのか一緒に考えましょう。今だからこそできる苦労を自ら進んで自身の糧にして、自信をつけることができるといいですね。
学校に行かなくなった原因をつきとめる事も大事ですが、まずはあたたかく見守ってあげてください。
留年した息子にかける言葉とは?高校を留年した場合
次に、高校生の息子が留年した際にかける言葉をご紹介します。
「高校生のわが息子の留年が確定」というのは、母親にとっても、父親にとっても、息子にとっても辛い事実でしょう。
しかし、何かしら理由があるはずですが、年頃の子どもは親にはなかなか理由を教えてくれないものですよね。
プライドもきっとあるでしょう。
そのため、息子と高校の留年については、なるべく話し易い雰囲気を築きましょう。
母親であれば、
- 「長い人生でだから、1年留年しても、浪人しても、社会人になれば大きな問題じゃないよ」
- 「失敗した経験をプラスに変えられるといいね」
- 「なんで留年したか一緒に考えよう」
- 「今の高校は、自分に合わないと思うならに行かなくてもいいし、他にも高校はあるからね」
父親であれば
- 「留年したことは仕方がないことだから、繰り返さないように一緒に考えよう」
- 「無理して同じ高校にいなくてもいいよ」
- 「高校留年は貴重な経験だな!」
大学の留年と異なり、高校の留年は2019年度の調べでは全国で約一万人です。
割合としては0.3%なんです。
その0.3%に入ったことを貴重と思うか、留年する高校生は1年で1万人もいるんだと思うかは考え方次第でプラスにもマイナスにも捉えられますよね。
留年してしまった事実は何をしても変わることはないので、現状をしっかりと受け止めて、ポジティブに考えることが重要なのではないでしょうか?
責めたり、問い詰めるような声かけはNGです。
留年したことについて、子どもが反省の色を示していないのであれば、しっかりとことの重大さを伝えることは大切ですね!
大学・高校を留年してしまう人の特徴は?
それでは、どんな人が留年をしてしまうのでしょうか?
留年をしてしまう人の割合と特徴・原因を大学、高校とそれぞれご紹介します。
大学を留年する人の割合
文部科学省が発表している資料によると、大学を留年する人の割合は、約20%です。
参考:「Ⅱ 調査結果の概要」表18 入学年度別卒業者の比率の状況(修業年限4年)(大学(学部))より
参考の表からは、平成26年の4月に大学へ入学し、4年後の平成30年3月に卒業した人の割合は81.6%でした。
また、表からは、
- 5年で大学を卒業した人は7.1%
- 6年で大学を卒業した人は1.5%
- 7年で大学を卒業した人は0.4%
- 8年で大学を卒業した人は0.25
ということがわかります。
1年の留年した人の割合が一番高いですが、2年以上の留年はかなり少数でもいることがわかりますね。
私の周りにも、留年している先輩が何人かいたのでこの数字は納得です。
学部や大学によっても大きく割合は異なりますので、詳しくは息子さんが通っている大学で調べてみるといいかもしれません。
大学を留年する人の特徴・原因
大学を留年する人の特徴・原因として、以下のような理由が考えられます。
授業内容に興味が持てない、授業についていけない
卒業に必要な必須単位が1限目などの早い時間に設定されていることがあります。
そのため、寝坊してしまうと授業が受けられず単位を落としてしまい、結果留年してしまうということになりかねません。
私の大学にも、卒業に必要な必修単位が1限目で、遅刻3回で1回の休みとカウントされ、年4回休んだら試験を受けられなくなるという鬼のような教授の科目があったことを今でも忘れません!
そして講義内容も高校を卒業したばかりの私にはとても難しく、興味が持てるようなものではありませんでした。
しかしなんとかギリギリ一年目でこの単位の修得をすることができましたが、何人もの人が途中で脱落し、再履修を受けている先輩の人数が多かったことを鮮明に覚えています・・・。
大学の講義以外のことを優先させてしまう(例:部活、バイト、サークル活動、恋愛、ゲームなど)
大学はいい意味でも悪い意味でも、自由な時間が多くなりますよね。
よく、「大学生活は人生の夏休みだよ」と言われました。
そしてこの自由な時間をバイトやサークルといった初めてのことに挑戦する時間へ当てることはとてもいいことです。
しかし、大学の講義をおろそかにしてそちらばかりに時間を当ててしまい、結果単位を落としてしまうということになりかねません。
没頭できることがあるのはいいですが、大学の単位を落とさないようにバランスをよく考えることが大切です。
やる気がない、サボり癖がついてしまった
これは、大学受験のために勉強してきて力尽きてしまった人や、大学生活が思うようなものではなかった人に多くみられます。
無気力や意識が低くなってしまうんですね。
また、親元から離れて一人暮らしを始める子どもも多いでしょう。
高校までは担任の先生や両親の目がありますが、そこから離れて一人暮らしをしてみると、講義を休んでも誰も何も言いません。
その結果サボり癖や怠け癖がついてしまったりするんですね。
他に留年してでもやりたいことが見つかった
こちらは、上の項目と反対で意識の高い人に多くみられます。
例えば、自分探しの旅に出て1年間海外放浪してみたり、企業のインターンシップに夢中になったり、ボランティア活動を通して海外の貧困地域に行ってみたりなど。
このような理由の人で留年をする人も、私の周りにはいました。
コミュニケーション不足
中学や高校と異なり、大学は大半の授業は授業ごとに教授も生徒も教場も変わります。曜日によってキャンパスが異なるなんてことも。
そんな中で、特定の友達を作るのは、高校や中学の時より難しいと感じると思います。運よく気の合う仲間が見つかっても、同じ授業を受けられないなんてことも。
そのため、友達がなかなかできず大学に行くのが苦痛になってしまう人もいます。
自分から行動を起こすのが苦手で、かなり消極的なままでいると、授業に出ていなくても誰も気に留めてくれないのでそのまま授業に行かなくなってしまい留年の流れになりやすいです。
友達や声をかけられる人がいれば、多少授業を欠席しても授業のノートを見せてもらったり課題の確認なんかもできて単位の取得につながりますよね!
また、昨今の新型コロナウイルスの影響を受け留年が決まり、中退者の留年経験の割合が増加傾向にあることが、ジェイックの「2021年7月-10月中退者アンケート」からわかっています。
新型コロナウイルス感染拡大により、
- 入学してから全てオンラインで、大学に通っている意味がわからない
- オンライン授業になり、授業についていけなくなった
- オンライン授業になり、普段は友人に聞けることも聞きづらくなった
など、コミュニケーションがうまく取れず留学や中退を決めてしまう人が一定数います。
人それぞれ留年する原因は異なりますので、自分の子どもがなぜ留年してしまったのか、本人がわかっていないのであれば親も手を貸して一緒に考えましょう。
わたし個人的にはストレートで進級している人より、留年を経験しているほうの人が、多様性や個性を生かせているのかも?!と思っています。
高校を留年する人の割合
高校生の留年する割合は、文部科学省の2020年の調べでは全国で約0.3%。全国で約1万人です。
参考:「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
個人的には、1万人と聞くと結構いるのだなと思いましたが、0.3%と聞くと1000人に3人なので一つの高校に1人いるかいないかくらいなのでかなり低いですね。
理由はさまざまですが、留年が決まって転校や退学する人は年度の途中にもいるので、実際はもう少し多いかもしれません。
高校を留年する人の特徴・原因
高校で留年する基準としては、大きく2つあります。
1つ目は、出席数不足、2つ目は成績不振です。
高校にもよりますが、いくら無遅刻無欠席でも中学とは異なり成績が足りなければ留年がきまってしまいます。逆に言えば、いくら成績が良くても欠席が多ければ留年が決定します。
とはいえ、出席日数のカウントの仕方(遅刻何回で1休みとカウントされる、など)や成績不振も高校によって基準が大きく異なります。
2つ目の成績不振は、赤点をとってしまった場合に多くあると思いますが、補修授業や追試で免れることができる場合も多くあります。
(ここだけの話、私もあまりにも苦手だった世界史で赤点をとったことがありますが、追試でどうにかなりました・・・。)
事実として知っておきたい留年による影響とは?
留年が決定するとその後の影響も気になりますよね。大学生であれば就活の内定や就活の影響について、奨学金についてなど。高校生であれば、大学入試への影響や、いじめられたりしないのか?など。
大学、高校それぞれ留年した場合の影響をご紹介します。
大学生の留年による影響は?
就職の内定について
せっかく内定をもらっていたのに留年。混乱しますよね。
就職先が決まっていて、留年が決まってしまった場合、企業によっては入社を待ってくれたり、その間アルバイトで採用してくれたりすることがあります。
それでも次の就活で不利になることもほとんどありません。留年生も新卒扱いになるからです。
しかし、採用側の都合で内定取り消しになることもあります。企業側は、学生が年度末に卒業することを前提に内定を出しています。
そのため卒業できないと内定が取り消しになることもあるのです。
それでもまずは落ち着いて行動しましょう。本当に留年は確定なのか、救済措置がないか確かめましょう!
- 履修登録はしっかりできているか?
- 成績発表を迎えている?
- 落とした単位は必修の科目か?
- 卒業に必要な総合の単位数が足りていないのか?
いちばん重要なのが、「履修登録はしっかりできているか」「成績発表を迎えているか」になります。
履修登録を間違っていた場合、早めに気づくことができれば大学側に掛け合って修正してもらえることもあります。
また、成績発表を迎える前であれば、学校に救済措置がないか相談・確認・交渉をしましょう。
TOEICなどの資格や、学部や学科に関係している資格が単位として認められることもあります。そして実際に成績評価をする授業の教授に直談判してみましょう。
再試験や追加のレポート、課題提出の締め切りを延長してもらえたり、ばん回のチャンスがもらえるかもしれません!
できるだけ成績発表の前に交渉することが重要です!
その上で、留年が確定したら、早めに内定先にお詫びの連絡、相談をしましょう。留年の間待ってもらえるなら、2度目の留年は許されません。
卒業を優先して勉学に励み行動しましょう!
また、内定取り消しの場合は早く気持ちを切り替え、次の就活を始めることが大切です!
就活について
留年をすると就活において、不利であるとよく聞きますよね。
有利・不利の前に、留年すると就活の面接において「なぜ留年したのか」理由を問われることが必ずあります。
留年をして得たものをどのように成長に繋げているかの姿勢を見せつけることができれば、留年はむしろ有利になるかもしれません。
留年した理由をしっかりと受け止め、留年の期間をどのような努力で埋めたのか伝えられるようにしましょう。
そのためにも留年期間は、企業の長期インターンシップや海外留学、TOEICや資格の取得をしてうまくアドバンテージに変えていきましょう!
奨学金について
奨学金(日本学生支援機構:JASSO)については、留年すると停止されてしまいます。
留年期間中の1年間は奨学金はストップされるということです。
ただし、大学1〜3年であれば学業成績などの報告をすることによって再開することが可能です。進級することができれば、奨学金の貸与を再開させることができるのでしっかりと手続きをするようにしましょう。
進級できても自動で奨学金が再開されるわけではないので、ここは注意です!
「奨学生学修状況届」というものを大学に提出しなければなりません。
もしこの手続きを忘れてしまうと、次の年に進級できても奨学金が貸与されず、停止したままの状態になってしまうので要注意です!!
大学4年生で(卒業できずに)留年した場合は、奨学金の再開はできません。これは、卒業が1年延びたということで、進級する見込みがもうないからです。
留年すると大学に在籍する期間が延長する、ということは授業料もその分払う必要が出てきます。
意図しない留年で、授業料や留年期間中の生活費を工面することが難しいという場合は、「休学」「授業料の減免」「半期卒業」などの選択肢もあります。
大学によって休学などの制度や金額は異なるため、ご自身のお子さんの大学のHPや、大学の学生相談室などに行かせて聞いてみるように進めましょう!
高校生の留年による影響は?
大学入試は不利になる?
高校を留年しても、大学の一般入試であれば基本的に不利になることはありません。一般入試は試験の点数で合否判断されるため高校生活の出来事はほんとんど関係ないからです。
しかし、AO入試や推薦入試の場合は一定の評定平均が必要になるため難しいでしょう。
また、高校を留年しても高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)を合格すれば大学受験をすることが可能です!
高校留年してしまったからといって大学受験ができないわけでもなく、一般入試であれば不利にもなりません。
高校を留年しても人生が終わるわけではないので、落ち着いて次にできることを着実に考え実行していきましょう。
就学支援金は受給できる?
法令上、高等学校等に36カ月(定時制課程等の場合は48カ月)以上在籍している方に対しては、就学支援金は支給されない規定になっています。
しかし、高等学校などを中退した場合、再び私立高等学校で学び直す場合に、就学支援金を支給期間の36カ月を過ぎても条件のもと継続して授業料の支援を受けることがあります。
詳しくは文部科学省のHPをご覧ください。
留年することでいじめられる?
これについては、本人の意思やクラスでの行動にかかってきます。留年するからといって全員がいじめに合うわけでは決してありません。
しかし留年したことに負い目を感じ自身で壁を作ったり、クラスに馴染めなく不登校になってしまうということもあります。
一つ学年が上になった同級生と顔を合わせるのが苦痛という理由で、留年しても途中で退学してしまうケースも多くあるようです。
そんな時は、他の高校への転校や通信制の高校などに転入、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)を受ける、などの選択肢があります。
自分の子どもと向き合って話し合えるといいですね。
留年後の過ごし方はどうなる?
留年が決定したら、どのような過ごし方をするか、ご紹介します。
大学の留年後の過ごし方
就活を終えて入社すると、多くの人が留年や休学を経験している人たちに会いました。やりたいことが明確で留年をしている人もいれば、意に反して留年している人も。
今は本当にさまざまな生き方を選択できる時代だと思うので、留年が決定した後のおすすめの過ごし方についてご紹介します!
まずは単位取得!
人によって留年の理由は異なると思いますが、大学では単位が足りずに留年する場合がほとんどです。
失敗を繰り返さないように!しっかりと間違えることのなきように履修登録をし、単位取得に励みましょう!
スキルアップの時間へ
スキルアップとは、具体的にいうと将来に役立つ資格や、プログラミング、ライティング、デザインなどです。
これらを身につけるには時間がかかりますが、早くに身に付けておくことができれば就活にも役立ちますし、うまくいけば副業としての収入を得ることができるようになりますよ。
社会人になってから身につけようと思っていることがあれば、ぜひこの期間に取り組むことをおすすめします!
就活の準備をする
就活は長い期間やればいいというわけではありませんが、準備をする時間があるに越したことはありませんよね!
勉学、単位取得に励み就活を余裕を持って始められるようにできるといきたいと思う企業に就職できる可能性が高くなります。
私自身、就活が始まる前にほとんどの単位を取得することができたので、卒論と就活を頑張り抜けたと感じています!
留学をする
留年したタイミングで留学をしてみると、自分のことを誰も知らない地で過ごすことができ、暗い気持ちもはらすことができます。
また、就活などで聞かれる「留年の理由」を留学とし、語学力の向上や一人異国の地で過ごしたことという点で成長に繋げられたとすることができますよね。
もちろん、外国に興味がない人は無理に行く必要もありません。海外に興味があって、留学してみたかった!という人にはうってつけの期間だと思います。
企業での長期インターンをする
留年の期間を生かして、一度興味のある企業で働いてみるのもおすすめです。実際に働いてみてわかることってとても多いと思います。
どんな人が働いているのか、どんな仕事をしているのか、どんな働き方なのか。就活していてもっと知っておきたかったなと感じることも多くありました。
現在は企業インターンの募集サイトがたくさんありますし、SNSなどを使った募集もあります。
自分の時間を生かして、気になるものにどんどん挑戦してみましょう!
高校の留年後の過ごし方
高校を留年する人の特徴・原因でもご紹介した通り、高校で留年が決定する基準としては、大きく2つあります。
1つ目は、出席数不足、2つ目は成績不振です。
多くの高校での留年は何度もできるものではなく、1学年につき1度までです。
一度留年すると悪循環に陥ってしまい、2年目も出席日数や成績不振が続いてしまう場合があるので注意が必要です。
留年した高校生にとって辛いのは、大学生と違い周りから「留年した人」という目で見られやすくなることです。
大学であれば授業に出る生徒に学年はあまり関係ありませんが、高校はクラスがあるのでいつも同じクラスメイトと生活をともにする必要があります。
そのため、年下の生徒と一緒に過ごさなければならない、同級生が上の学年にいて顔を合わせるのが辛いという周りの目を気にしていまい、ストレスを感じやすい場合があります。
それでも、留年して在籍し続ければ、ゼロから勉強し直す必要はありませんし(同じ内容の勉強のため)、学年が別れるとはいえ友人関係は継続しやすいです。
留年の事情を知っている先生もいるのでサポートも受けやすいでしょう。
社会に出て仕事をしていく中で、年下の方が上司となる事はいくらでもあります。留年したからこそ学べること、体験できることがあります。
自分の子どもに失敗をしっかり自覚させるとともに、この経験を自分の中でプラスとなるよう努めてもらうようにできるといいですね!
留年をして学校を辞めると言った場合は?
自分の子どもの留年が決まり、「学校を辞める」と言い出したら、学校を辞めさせますか?それとも思いとどまるよう説得しますか?親としてどのように決断するべきなのでしょうか?
最終的には、本人が決めることなのでしっかりと理由を聞いた上で本人の意思を尊重することが大切です。
子どもの人生は子どものものです。親の思う通りにはなりません。
とは言え、高校を浪人する人、大学浪人する人、高校で留年、大学で留年する人、さまざまな人がいます。就職浪人する人も居ます。
就職したけど、病気で休職する人も居ます。就職しても転職するのが当たり前になっている時代です。人生の中で、何らかの形で寄り道や回り道することは、結構ありますよ。
人生やこれからのことを含めて長期的な視点で考えると留年したからすぐ辞めるというのは、目先のことばかり考えて焦りすぎて、学校を辞めると言っているのかもしれません。
留年すると、周りの人たちを見ると自分よりも優れていたり能力が高いと感じるかもしれません。とはいえ、自分の子どもが生きている高校や大学の世界は、まだまだとても限られた世界です。
その上で、「学校を辞める」という子どもの意見を尊重するのはいいと思います。しかし、高校をやめたら最終学歴は中卒で、大学を辞めたら最終学歴は高卒です。
苦労しても高校も大学も入る人が多いと思います。また、なんだかんだいって学歴社会と言われる日本。
そんな場合は、「もう少し踏ん張ってみてもいいのでは?」と一言声をかけてあげるのもいいのではないでしょうか?
留年によってうつになってしまった場合は
留年のショックを受けた息子がうつ状態になってしまった場合、親としてどのように対応をしたらいいでしょうか?
ショックで授業にもほとんど出られず、元気や覇気がなく、無気力でほとんど家から出ない、試験も受けられないというお子さんも。
自分の子どもがうつかもしれないなと誰にも相談できず苦しんでいる人も多いのではないでしょうか?
それは子どもも同じで留年のショックから誰にも相談できず苦しんでいるのかもしれません。
うつ病とは?
『うつ病は、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。気分障害には、うつ病の他に、うつ病との鑑別が必要な双極性障害(躁うつ病)などがあります。うつ病ではうつ状態だけがみられますが、双極性障害はうつ状態と躁状態(軽躁状態)を繰り返す病気です。うつ病と双極性障害とでは治療法が大きく異なりますので専門家による判断が必要です。』
引用:厚生労働省,メンタルヘルス,心の病気を知る
ご案内
うつ病にもさまざまなサインがあります。
サインを感じ取ったら、
- 「うちの子どもがうつ病になるわけない」
- 「自分たちの力で直そう」
とするのではなく、専門的な知識をもった専門医を早めに受診することをお勧めします。
また、今までできていたことができず、
- 「怠けているだけなのでは?」
- 「現実から逃げているんじゃないの?」
と思い、責めてしまいたくなることもあるでしょう。
- 「早く元気になるといいね!」
- 「無理しないでね」
- 「世の中にはもっと辛い人もいるよ」
- 「気にしすぎよ」
といった励ますような言葉もプレッシャーに感じ逆効果になることがあります。
上記の声かけは禁物ですよ!
うつ病になってしまった自分を責めてしまうという人も少なくありません。
- 「急がなくてもいいんだよ。」
- 「ゆっくり一緒に治していこう。」
- 「頑張らなくてもいいんだよ。」
- 「そのままでいいよ。」
本人を認めて、見守ってあげることが大切です。
うつ病を改善させるためには、しっかりと休養することが重要です。
安心して休養できる環境、リラックスできる環境を作れるようにしましょう。
留年しても大丈夫!留年経験がある芸能人・有名人は
有名なあの人も留年経験をしている!
意外にも芸能人や有名人に多くの留年生がいるのでご紹介します。
高校留年の経験がある芸能人・有名人
- バイキング 小峠英二(お笑い芸人)
- 三四郎 小宮浩信(お笑い芸人)
- さらば青春の光 森田哲矢(お笑い芸人)
- 髭男爵 ひぐち君(お笑い芸人)
- デニス 植野行雄(お笑い芸人)
- 藤田田(実業家)日本マクドナルドや日本トイザらスなどの創設者
- 松村北斗(ジャニーズ)
大学留年の経験がある芸能人・有名人
- 小泉純一郎(政治家) 一浪一留し、慶應義塾大学卒業
- 村上春樹(小説家)三留し、早稲田大学卒業
- 小島よしお(お笑い芸人) 一浪二留し、早稲田卒業
- 福澤朗(アナウンサー) 在学中に演劇にハマり、二年留年し早稲田卒業
- 夏目漱石(小説家)一留し、東京大学を主席で卒業
- 土屋太鳳(女優)四留し、日本女子体育学大学卒業
- 橋下徹(元政治家)一留し早稲田大学卒業
- 桐谷美玲(女優)二年休学、一留し、フェリス女学院大学卒業
まだまだたくさんいますが、留年している芸能人・有名人ってかなりいますよね。
芸能活動と学業を両立して留年した芸能人もいれば、在学中から学業以外のことにこだわりを持ってその道で成功をしている人も数多くいます。
留年を経験して、反省しながらも功績を収めた政治家や小説家などの有名人も多いですね。留年で得た1年は、これからの本人の行動次第でどんなものにもなり得ますよ!
最後に
今回の記事では、
- 留年した息子にかける言葉とは?大学を留年した場合
- 留年した息子にかける言葉とは?高校を留年した場合
- 大学・高校を留年してしまう人の特徴は?
- 事実として知っておきたい留年による影響とは?
- 留年後の過ごし方はどうなる?
- 留年をして学校を辞めると言った場合は?
- 留年によってうつになってしまった場合は
- 留年しても大丈夫!留年経験がある芸能人・有名人は
をご紹介しました!
留年というとマイナスのイメージがあまりに強いので、周りの人に相談するのには気が引けると思います。
そんな悩みや不安を持っているあなたに、この記事を読んでもらって少しでも役にたてれば嬉しいです。
不安でいるあなたを心から応援してます。どうかあせらないでお子さんと一緒にがんばってくださいね!
番外編
通信制の学校もありますよ!
通信制の大学は安い学費で専門的な学習が可能で、もちろん通学制の大学と同じ大卒資格(学士)を取得することができます。
就活も大卒扱いで受けることが可能ですよ。入学について、通常は書類選考のみで入学が可能で比較的簡単です。
そして、時間や立地的な制約が少ないので自分の好きな時間に好きな場所で勉強できます。
取得したい資格や通信制の大学によっては指定された場所にスクーリングすることもありますが、基本的には全国どこでも在籍できます。
また、編入制度や在学の仕方が充実しているので、通学制の大学を中退の場合も2年以上在学していた場合は編入できる制度があったりします。
デメリットとしては、卒業率が通学制の大学より低いと言われており、キャンパスライフはあまり期待できない、と言う点もあります。
自分の目標や学びたいことが学べるか、自分にあった学習スタイルが通信制の大学の方がメリットが大きいと感じる人は、選択肢に入れてみてください。
通信制の高校は、時間を自由に使え、自分に適したペースで学習ができます。
朝起きるのが苦手でも、毎日の通学が必須ではなく通学日数も少ないのが特徴です。
最近では、インターネットを使う通信制高校も増えているので自分の好きな時間に勉強できます。そして全国どこからでも入学できる高校も多く、秋入学などの即時転入もできちゃったりします。
デメリットとしては、勉強をする意思がないとサボってしまう、先生や生徒と会う機会が少ない、大学への進学率が全日制に比べて低いと言うことです。
これは通信制高校が受験で不利になるということではありません。学習面において自立性が求められる点であります。
大学進学を考えている場合は、サポートのしっかりした通信制の学校を選ぶことが重要ですね。
ぜひ、通信制の学校も選択肢に入れて、自分の子どもにとってベストな解決法や言葉を検討してみてください!