冬は気温が寒く、寒がりな方にはつらい季節ですよね。私もとても寒がりなので、冬の間は暖かい地域に行きたいと思ってしまいます。
日本で暖かい地域といえば沖縄。一番寒い1月や2月でも最高気温が19度と、とても暖かいです。3月からは20度を超える日も出て、なんとビーチによっては海開きがあるのも3月なんですよ。
3月の本州のイベントで有名なものといえばひな祭りですが、沖縄にもひな祭りに当たるイベント、「浜下り」があります。
今回はその「浜下り」をご紹介します。
浜下りがどんなものか?由来や見どころもご紹介します。
※毎年開催されているお祭りではありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止措置により、2022年の開催は未定となっております。直前で予定が変更される可能性があるので、事前にご確認ください。
浜下り沖縄2022年の開催はある?
そもそも浜下りとは?
浜下りは「はまおり/はまうい/はまうり」とも読み、旧暦の3月3日に行われ、2022年は4月3日(日)にあたります。旧暦の3月3日は干潮と満潮の差が一年間で最も大きい大潮にあたり、砂浜や干潟が最も広がります。
そのため、潮干狩りをしたり、浜辺でごちそうやお供え物をもって食事を楽しむのに絶好の日というわけです。
女性は手足を海水で清めたりする風習があり、沖縄ではひな祭りにあたる女の子の行事とされています。
昔は女性だけで行ったり、女性は家にいてはいけないとされるほど大切な行事だったようですよ。
平安座島のサングヮチャーとは?
動画はうるま市平安座島(へんざじま)のサングヮチャー(浜下り)の様子です。魚の形をしたお神輿をかつぎ、色とりどりの旗もたくさん掲げられます。
仮装をした人やにぎやかな祭りばやしとともに街から海まで練り歩き、海に向かって歌や琉球舞踊を奉納し、浜では太鼓を叩きながら踊ります。
海への奉納は昔は男性だけで行っていたそうですが、現在は男女関係なく参加できるお祭りになっています。
1年に1回皆で楽しく騒げるので、地元の方には欠かせないお祭りです。
日程や会場は?
2021年は新型コロナウイルス感染症予防の観点から平安座島のパレードは中止となってしまい、関係者のみで歌を歌ったりお供えをしたりするのみの開催となりました。
2022年も現段階で開催するとの情報がないため、中止となる可能性がありますので、事前に確認をお願いいたします。
参考までに、2019年に開催された際の概要を紹介します。
祭り名 | 平安座島の浜下り |
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2019年の開催日時 | 2019年3月7日~9日 13:00~17:00 |
開催場所 | 平安座島自治会館 |
住所 | うるま市与那城平安座409-2 |
電話番号 | 098-977-8127 |
アクセス | 伊計屋慶名線 西村商店前 バス停徒歩1分 |

浜下がりにまつわる昔話は?蛇婿入りとは?
浜下がりにまつわる昔話とは?
ある美しい女性が夜な夜なやってくる正体不明の美男子と通じて子供を授かりました。
女性の両親は娘の身を案じ、美男子の着物に細く長い糸をつけておくよう言いつけ、翌日その糸をたどっていくと、なんとその美男子の正体はアカマターと呼ばれる大蛇が化けたものでした。
それに気づいた女性は海に浸かり身を清め、7匹のアカマターの子供を海へ流したという昔話が由来になっています。
この海で女性が身を清めた日が3月3日の大潮の日だったのです。
キツネやタヌキが化ける話はよく聞きますが、蛇が身近にいる沖縄県ならではの伝承ですね。
潮水で穢れを落とす理由は?3月の沖縄は泳げるの?
潮水で穢れを落とす理由は?
アカマターの昔話の通り、女性が穢れを落とすことが元になっていますが、現在では健康祈願を祈願する儀式となっています。
手順は、額に海水を3回つけ、祈りを捧げた後、白浜に足をつけるだけです。
娘を持つお母さんは、「娘が健康でいられるようにお守りください」とお祈りするそうです。
3月の沖縄は泳げるの?
石垣島や宮古島など沖縄本島より南に位置する島は、水温が21度程度のところもあり泳ぐことが出来ます。
ただし、夜には気温が16度くらいまで下がるため、日が傾いてきたら海から上がるのが良いでしょう。南の島だからといって油断は禁物ですよ。
心配な場合はウエットスーツを着て泳ぐことをおすすめします。
浜下り沖縄2022年のみどころ3選!
2022年も大規模なお祭りが開催されなくても浜下りを楽しめる工夫はありますよ!
パレードがなくても楽しめる浜下りの見どころを3つご紹介します!
見どころ①健康祈願の儀式
浜下りは健康祈願が最大の目的ですので、海で穢れを落として健康を祈願しましょう!
綺麗な沖縄の海に手足をつけるのは、きっと気持ちが良いですよ。
見どころ②潮干狩り
風も無く暖かい晴れの朝「おはよう」。
今日は旧暦3月3日、「今日や名に立ちゅる三月ぬ三日 上下ん遊ぶ世の中ぬなれ(習慣)」。沖縄は健康祈願の「浜下り」の行事がある。昔は女性のみの行事だったが、今は家族そろって潮干狩りやビーチパーティーを楽しむ。(写真・平安座島の行事風景) pic.twitter.com/Owr3h3AIxo— usyume (@usyume) March 29, 2017
一年で最大の干潮となる旧暦の3月3日は、潮干狩りに絶好の日です!
画像からも結構遠くまで干潟となっていることが見て取れますね。貝が1個見つかった周辺からは30個見つかるとも言われているので、大量ゲットを狙ってみてはいかがでしょうか?
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