針供養で豆腐に針を刺すのはなぜ? 東京の2022年の供養日程は?

  • ソーイングで使っていた折れ針がたくさんあるけど、捨ててもいいのかな?
  • 針供養があるって聞いたけど、どこで、どんな風に行っているのかな?
  • 古い針を供養したら、裁縫技術が上達するのかな?

針を使うことが多い方ならこのような疑問をお持ちではありませんか?

家の中でできることとして、長年手芸が人気です。ハンドメイドの小物づくりや刺しゅうなど温かみのあるものが人気ですが、折れてしまったり曲がってしまったり、役目を終えた針をどうしたらいいのかは指導書には記載がないことが多いです。

オーダーメイドのカバンや小物を作っている知り合いの作家さんに尋ねたところ、使えなくなった針は、自宅で豆腐に針を刺して供養をしているとおっしゃっていました。

この記事では以下3つをお伝えします。

  • 針供養の日程や供養の仕方
  • 針供養を行っている全国の神社仏閣5選
  • 学校や仕事などの使えなくなった針への対応の仕方

この記事に書いてある針供養について読み進めていけば、今まで働いてくれた針へ感謝の気持ちが湧いてくることでしょう。

針供養とは?東京の2022年供養日程はいつ?

針供養とは使えなくなった縫い針を神社仏閣へ納めることです。

神社仏閣へ納めるのは、古くなった針や折れ曲がった針、錆びてしまった針などを感謝の気持ちを込めて供養し、裁縫の上達を願うからです。

分かりやすく言うと、

「針さん、今まで硬いものを縫い続けてくれてありがとう。今度は柔らかいところでゆっくりやすんでくださいね。」

と感謝の気持ち、ねぎらいの気持ちの表れです。道具を大切にする温かい日本文化の表れですね。

針供養のやり方は、古くなった針など役目を終えた針を、豆腐やこんにゃくに刺して拝みます。針が刺さったままの豆腐やこんにゃくを白い紙に包み、土の中に埋めます。

毎年針供養は2月8日に行われるのが一般的ですが、地域により異なります。

  • 関東や東海や東北:2月8日
  • 関西や九州:12月8日

針供養日程が2月8日か、12月8日とあるのは、背景にある「事始め、事納め」のとらえ方の違いにあります。

歳神様をまつる神事か、田の神様をまつる神事かによりますが、どちらも一年の始まりであり、終わりの日になります。ですので、2月8日と12月8日を事八日と呼び、お世話になった道具を片付け、感謝をする日になったのです。

なかには、地域のごみ処理方法に従って家庭ごみとして処分してしまう場合もあります。

東京の針供養は2月8日に、お世話になった道具を片付け、感謝の気持ちを込めて、針供養が行われているのです。

針供養に豆腐を使うのはなぜ? 

針供養に豆腐を使うのは、今まで硬い生地を刺してきた針に対し、最後は柔らかいところで休んでいただきたいという気持ちがこもっているからです。

身近な道具を大切にする、針への弔いの気持ちから生まれたものです。

豆腐に針を刺すのが一般的ですが、他にもこんにゃくも使われています。

豆腐もこんにゃくも食べ物ですが、針供養では針が刺さったまま土に埋めることが多いようです。昔からの風習では川や海に流すという地域もあったようですが、現在では危ないので推奨されていません。

ちなみに、自宅で針供養をされる時も、古い針を豆腐(こんにゃく)に刺して神棚、または仏壇にあげて供養します。

土に埋める場合は、きれいに土を被せたら清めの塩を振ることをお忘れなく。

針供養に豆腐やこんにゃくを使うのは、働き終えたら柔らかいところで休んでいただくとの意味が込められているからです。

針供養をしている全国の神社5選

針供養をしている神社5選をあげます。

浅草観音浅草寺(東京都台東区)

聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト - 浅草寺
浅草寺の縁起 時は飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月18日の早朝、檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけ

「雷門」で有名な都内最古のお寺です。日本全国、世界から観光客が訪れ、にぎわっています。駅から徒歩5分という立地でお参りしやすいです。初めて浅草を訪れる際は、雷門→本殿→表参道→東京スカイツリー®と古き良きものから最新のものまで見れる街歩きがおもしろいです。

若宮八幡宮(愛知県名古屋市)

[公式]若宮八幡社
『若宮八幡社』 大宝年間(701年)から続く名古屋の総鎮守

針供養ではお祭りのような賑わいをみせます。名古屋のデパートが並ぶ中心地にあり、名古屋メシを代表する味噌かつ「矢場とん」まで徒歩で行けます。針供養の帰りに味噌かつでお腹も満たしてあげましょう。

善光寺(長野県長野市)

善光寺
身は茲に心は信濃の善光寺 導き給へ弥陀の浄土へ。信州善光寺は、一光三尊阿弥陀如来様を御本尊として創建以来約千四百年の長きに亘り、阿弥陀如来様との結縁の場として民衆の心の拠り所として深く広い信仰を得ております。

「一生に一度は善光寺参り」と言う言葉で有名です。本堂は国宝指定されており、歴史を感じることができます。針供養は、善光寺東公園にある針供養塔の前で修されます。善光寺仁王門から山門へ向かう石畳の両側にお店が並んでいます。お土産を買ったり、蕎麦やおやきなど食べ歩きもできます。

虚空蔵法輪寺(京都府京都市)

法輪寺の歴史・由緒・御本尊
法輪寺の歴史・由緒・御本尊

通称「嵯峨の虚空蔵さん」といい、京都らしく緑の中にたたずみ、荘厳さが伝わります。虚空蔵菩薩が手芸、芸能の守護仏であることから、こんにゃくを祭壇に供え、長い糸のついた針を刺して供養します。毎年2月8日と、12月8日に行われ、甘酒の接待があります。また、四季折々景色を楽しめる嵐山の立地から、どこから見ても美しい「渡月橋」、龍の襖絵がある「天龍寺」など、美しい絶景スポットが盛りだくさんです。

淡島神社(福岡県北九州市)

淡島神社 | 安産・子授け・万病平癒 「淡島神社」

世に裁縫の術を広められた少名比古那神が祭られています。女性の幸せをお守りくださる神社なので、温かみがあります。針供養の日程ではぜんざいの無料接待があります。近くに藤江氏魚楽園という庭園があり、紅葉の季節には絶景が楽しめます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました