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高尾山火渡り祭2022!歴史は?いつから始まった?熱くないの?

本格的な冬が到来し、寒さの厳しい日々が続いていますね。

冬は大晦日やお正月などもあり、一年で最も多くの伝統行事が行われる季節でもあります。全国各地の神社やお寺ではさまざまなお祭りが行われ、毎年楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?

そんな中でも、毎年3月に開催される「高尾山火渡り祭」は、寒さを吹き飛ばことができる、冬にぴったりのお祭りです。

その内容は御護摩(浄火により災厄を祓う火の行)の大規模版ともいえるもので、お祭りの終盤には修験者が火の上を「素足」で渡ります!

お祭り好きの方たちの間では、「奇祭」としても有名なんですよ。

この記事では、高尾山火渡り祭の見どころやその魅力をご紹介します。

なお、2020年の高尾山火渡り祭は新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止されましたが、2021年は感染拡大防止策がとられたうえで通常どおり開催されました。2022年の開催予定は未定ですが、2021年と同様の条件で開催される可能性が高いと思われます。

高尾山火渡り祭2022!歴史は?いつからはじまった?

「高尾山火渡り祭」とは、東京都八王子市にある高尾山薬王院で毎年3月の第2日曜日に行われるお祭りです。

火渡り祭は、修験者が修行の一環として行う御護摩を一般に公開するものです。世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈念し、火の上を素足で歩くなど様々な儀式が行われます。

その歴史は古く、約650年も前から行われていたとの記録がありますが、昭和30年代からは一般の人も火渡りに参加できるようになり、より身近なお祭りとなりました。

こちらの動画は2021年に行われた高尾山火渡り祭の様子です。大勢の観客でにぎわっているのがわかりますね。

高尾山火渡り祭詳細

  • 日程:毎年3月の第2日曜日
  • 場所:高尾山薬王院 山麓 自動車交通安全祈祷殿広場
火渡り祭のご案内 | 高尾山薬王院公式ホームページ
高尾山にある高尾山薬王院は真言宗智山派の大本山で、正式名称「高尾山薬王院有喜寺」(たかおさん やくおういん ゆうきじ)という。

火の上を歩く「火渡り」熱くないの?

火渡りは修行の一環として行われるため、まずは燃え盛る炎のなか修験者たちが渡ります。その後、観光客や見学客などの一般参加者も火渡りを体験できます。

火渡りは厳しい修行内容から「荒行」ともいわれますが、素足で火の上を歩いて熱くないのか気になりますよね?

こちらは修験者の方々が火渡りを行っている様子。

とても熱そうに見えますよね。でも、実際にはそれほど熱くないそうです。ポイントは、火を燃やす際に松が使われていることと、足の裏に塩をすりこんでから渡ること。

松は灰が多いため温度が上がりにくく、足の裏に塩を擦り込むことによってさらに熱が伝わりにくい状況を作っているのだそうです。

適切に行われる限りは火傷を負う危険はないので、安心して参加してくださいね。

高尾山火渡り祭の見どころ3選!

高尾山火渡り祭は独特な魅力のあるお祭りで、実際に行ってみたいと思った方も多いのではないでしょうか。ここでは高尾山火渡り祭の見どころを詳しくご紹介します。

まず一つ目の見どころは、お祭りを通して行われるさまざまな「儀式」

お祭りが開始すると、神斧(御護摩の木を切り出す作法)、寶剣(魔を断ち切る作法)など複数の儀式が読経ととも行われます。厳粛な雰囲気のなか、非日常的な感覚を味わえるのでおすすめですよ。

儀式はひとつひとつが意味をもった作法で行われるため、その意味を考えながら見学するのも楽しそうですね。

薬王院のホームページに儀式の詳細が記載されていますので、参考にしてみてください。

火渡り祭解説

火渡り祭 解説 | 高尾山薬王院公式ホームページ
高尾山にある高尾山薬王院は真言宗智山派の大本山で、正式名称「高尾山薬王院有喜寺」(たかおさん やくおういん ゆうきじ)という。

二つ目の見どころは、「点火」

1時間弱の時間をかけてさまざまな儀式が行われたあと、護摩壇に山積みとなったひのきの葉に点火します。点火後、周囲は煙に包まれて炎が燃え盛り、離れた場所にいても熱気を感じるほどです!たちまちに炎が燃え上がる様子は圧巻ですよ。

こちらの動画では、点火から火が燃え盛るまでの様子を見ることができます。激しい煙と炎で、すごい迫力ですよね!

三つ目は、修験者の火渡り。なんといっても、火渡りは見逃せない最大の見どころです。火渡りは火生三昧(かしょうさんまい)と呼ばれる儀式の一つです。修験者たちが列をなして、素足で火の上を渡る様子は見逃せません。

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まだ火が燃え残っている場所もあり、このうえを歩くのは勇気がいりそうですね。

高尾山薬王院とはどんなお寺?

高尾山薬王院は西暦744年に創建された真言宗智山派大本山で、「成田山新勝寺」、「川崎大師平間寺」と共に関東の三大本山の一角とされる、由緒ある寺院です。

高尾山は古くから修験道の山といわれており、修験道を修める人のことを山に臥し野に臥しながら修行することから「山伏」と呼ぶようになったそうです。高尾山には「琵琶滝」と「蛇滝」の二つの滝があり、滝修業の道場として、修験者だけでなく一般にも解放されています。

滝行というとハードルが高く感じられますが、薬王院では入瀧指導も行っているため初めての方でも安心して体験できます。滝に打たれて心身を浄化したいという方にはおすすめです!

詳細は以下のページに記載がありますのでご確認ください。

水行道場 | 高尾山薬王院公式ホームページ
高尾山にある高尾山薬王院は真言宗智山派の大本山で、正式名称「高尾山薬王院有喜寺」(たかおさん やくおういん ゆうきじ)という。

高尾山火渡り祭の混雑状況とアクセスは?

高尾山火渡り祭はとても人気のあるお祭りで、毎年とても混雑します。海外でもFire-Waiking Fesivalという名前で知られ、外国からも多くの観光客が見学に来るほどです。

なお、2021年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、火渡りの人数制限が行われ、先着1000名までに整理券が配られました。お祭りは13時から開始となりますが、整理券は9時から配布されますので、火渡りに参加される方は早めに行って受け取ることをおすすめします。

また観覧者の数に制限は設けられませんでしたが、当日は多くの人が訪れることが予想されますので、見やすい観覧場所を確保するためにも早めに向かうのがおすすめです。

お祭り当日のアクセス方法について、薬王院では公共交通機関の利用をおすすめしています。当日は薬王院自動車祈祷殿の駐車場を利用することはできませんので、車で行かれる場合には周辺の駐車場を利用することになります。周辺駐車場の地図を載せておきますので、車で行く方は参考にしてみてください。

駐車場

3月は高尾山火渡り祭以外にも奇祭だらけ!

高尾山火渡り祭は全国的にも珍しい「奇祭」といわれていますが、そもそも奇祭とはどんなお祭りをいうのでしょうか?

小学館『デジタル大辞泉』によると「独特の習俗をもった、風変わりな祭り。都太秦広隆寺の牛祭など。」とされています。牛祭りは、その名のとおり牛をお祀りし、国家安泰、五穀豊穣を願うものです。高尾山火渡り祭も牛祭りに負けず風変りなお祭りですよね。

3月には、高尾山火渡り祭のほかにも、奇祭の名にふさわしいお祭りがたくさん開催されます。ここではその一部を紹介します。

1.ひな流し(和歌山県)

毎年3月3日のひな祭りに和歌山県の淡嶋神社で行われる「雛流し」は、全国から奉納されたひな人形と願い事を書いた形代(形代)を小舟に乗せて海に流す神事です。身の穢れを水に流し清める意味があるそうですよ。

こちらは2018年に行われたひな流しの様子。ひな人形が山積みにされた小舟を海に流す様子は圧巻です。

ちなみに海に流したあとのひな人形がどうなるのか気になりますが、観覧客に見送られたあとに回収され、浜辺でお焚き上げされるそうです。

2.泥打祭り(福岡県)

泥打祭りは、福岡県の阿蘇神社で毎年3月の第4日曜日に行われるお祭りです。

その年に選ばれた代宮司に氏子たちが泥を塗りつけ、約500m離れた道祖神まで歩いて行く途中にも泥を投げつけます。代宮司の体に泥が泥だらけになるほど、豊作になるとされています。

こちらは泥打祭りの紹介動画です。代宮司以外の氏子たちも泥だらけになり、皆でお祭りを楽しんでいる様子が印象的です。

3.浦佐毘沙門堂裸押合大祭(新潟県)

毎年3月の第1土曜日に、新潟県の善光寺で行われるお祭りです。

上半身裸の男たちが毘沙門天を我先に参拝しようと、「サンヨ、サンヨ」の掛け声とともに押し合います。裸祭りのきっかけは、かつて毘沙門天を拝もうと多くの民衆が集まり、水行を行う人たちが裸になったことだとされています。

こちらは裸押し合い大祭の紹介動画。活気と迫力満点なお祭りですよね。お祭り好きの方にはぜひ1度見学していただきたいです。

まとめ

  • 「高尾山火渡り祭」は、高尾山薬王院で毎年3月の第2日曜日に行われるお祭り。修験者が修行の一環として行う御護摩を一般に公開するもの。
  • 火渡りは一般の人も参加が可能!
  • 火渡りは見た目のインパクトほど熱くない。適切に行われる限りは火傷を負う危険はないので、安心して参加できる。
  • 高尾山火渡り祭の見どころ一つ目は「儀式」。厳粛な雰囲気のなか、非日常的な感覚を味わえる。二つ目は「点火」。たちまちに炎が燃え上がる様子は圧巻!三つ目はなんといっても「火渡り」。修験者たちが列をなして素足で火の上を渡る様子は見逃せない。
  • 高尾山薬王院は西暦744年に創建された真言宗智山派の大本山。滝行の入瀧指導も行っている。
  • 火渡り祭は13時から開始だが、火渡りの整理券は先着1000名に9時から配布されるので、早めに行って受け取るのがおすすめ。
  • 当日は薬王院自動車祈祷殿の駐車場を利用することはできないため、公共交通機関を利用するか、周辺の駐車場に車を停めて向かうことになる。
  • 3月にはジャランポン祭りのほかにも「奇祭」と呼ばれるお祭りが多数行われる。中でも、①ひな流し(和歌山県)、②泥打祭り(福岡県)、③浦佐毘沙門堂裸押合大祭(新潟県)はほかに類を見ない珍しいお祭りなので、毎年多くの人が見学に訪れる。

高尾山火渡り祭は、炎に包まれた迫力あるお祭りですよね。火渡りという珍しい体験もでき、まさに奇祭の名に恥じないお祭りといえます。

毎年多くの人が訪れるお祭りなので、日常を忘れて盛り上がりたい!というような方にはおすすめですよ。お祭りの盛り上がりに加え高尾山のパワーももらって、翌日からの仕事や家事を頑張れること間違いなしです。

興味のある方は、ぜひ2022年の高尾山火渡り際に参加してみてくださいね!

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